「僕のヤバイ妻」伊藤英明×木村佳乃インタビュー(1)

2016/03/19 08:00 配信

ドラマ

4月19日(火)スタートのドラマ「僕のヤバイ妻」に出演する伊藤英明と木村佳乃(C)カンテレ

伊藤英明が、木村佳乃演じる美しき“ヤバ妻”真理亜に翻弄(ほんろう)される幸平を演じるドラマ「僕のヤバイ妻」(フジテレビ系)が、4月19日(火)からスタート。

「ストロベリーナイト」('12年フジテレビ系)、「ようこそ、わが家へ」('15年フジテレビ系)などを手掛けた黒岩勉のオリジナル脚本で男女の心理サスペンスを描いていくが、今回は、4度目の共演となる伊藤&木村に、オファーを受けた時の感想や互いの印象、演じる役柄の解釈などについて話を聞いた。

――まずは、最初にオファーを受けられた時のお気持ちと、台本を読んでの感想をお願いします。

伊藤:結構、ほかの連ドラに比べたら急な話で。脚本の前だからどうかなと思ったんです。自分ごとですが子育てが忙しくて、どうしようかなと思ったんですけど、脚本を読んだら非常に面白くて。今までも宣伝のために本が面白いと言っていたけど、これは本心で思ったんです。役どころは、一言で言うとダメな夫。単純に、妻の遺産が転がり込んで、その遺産目当てに不倫相手と殺害を企てて。自分の目的のためには、相手がどんな状況に陥っても構わない。でも4話まで読むと、僕(幸平)よりヤバイ人物がいっぱい出てくるんですが、一番キーポイントは、佳乃さん演じる真理亜です。幸平は怖い妻に翻弄される役どころ。怖いというか、僕(幸平)がまぬけなんですね。当て書きのとこもあるのかな(笑)。

木村:伊藤さんと全く同じで、大河にも出演させていただいており、子供の世話もあるし、キャパシティオーバーでご迷惑にもなるのでは?と思ったのですが、脚本が本当に面白かったのと、相手役が伊藤さんと聞いてこれはぜひやらせていただきたいと思いました。出会って20年位たちますかね!?

伊藤:約17、8年くらい?(※初共演は'99年1月期「Over Time オーバー・タイム」)

木村:本当に親しくしていただいていて、いろいろなかたちで組ませていただきましたが、全然違う関係なので、面白いお芝居が伊藤さんとできるんじゃないかと楽しみです。内容は奇抜です。私の役は特に奇抜なことをするのですが、現実とはかなりかけ離れているので、怖いところもあるけれど、非日常を楽しんでストレス解消をしていただければと思います。

――普通の感覚だと真理亜は理解しにくそうですが?

木村:真理亜の気持ちはとてもシンプル、夫が本当に好きだったと思うんです。ただ幸平の気持ちが他の人向いていると気が付いたときどうなるのか? 普通なら、裏切られると気持ちが離れたり、悔しいと思って復讐(ふくしゅう)したりしますよね。でも真理亜は単なる復讐心で動くんではないんです。ただ、何で幸平の気持ちが自分から離れたかの原因が分かっていないところは痛い。隙がなくて、相手の気持ちも読まなかったんですね。

伊藤:押し付けだもんね、全部。食べるものから、着るもの、タイミングまで全部。一見そういうのも楽なのかなと思うけど。

木村:息苦しいよ。

伊藤:息苦しいし、男としての、夫としての機能を果たせないから、疲れちゃう。

木村:真理亜にも非があるんです、でも、まったく気付いていなくて、幸平が変わってしまったと思い込んでいる。

伊藤:純粋なんだよね。

木村:そう、純粋。ある意味で。

伊藤:でも役を通すと、コイツ本当にオレのことが好きなのかな、どうなのかなっていうのはある。

木村:そう、愛情なのか? 欲なのか? 思いが屈折しちゃって。

伊藤:ただ今回はキャスト全員が、それぞれの欲を全面的に出していて、何とか自分のものにしようとしている。それに失敗して制裁を加えされられるところが、見ていてストレス解消になるのかも。だからちょっとしたコメディー要素も実は入ってくるんじゃないかと思っています。

――お二人は夫婦役は初めてということですが、気心が知れた仲で、どう演じていかれますか?

伊藤:やっぱ僕らは、現場で初めましてが多いので、いきなり夫婦は難しいとは思うけど、(木村は)気心知れているから。僕、こう見えて、すごくシャイで。シャイっていうか恥ずかしがり屋で。

木村:シャイですよねー。すごくかわいい、シャイボーイ。

伊藤:一度気持ちを許すと、「もう来るなよ」っていうくらい行くような人間なんですが。(木村は)天真らんまんなキャラで、人を和ませて、優しいし、ストレスや大変なこともいろいろあるんだろうけど、ヤバいなって顔を見たことがない。いつも明るいすてきな女性だから安心しています。だから自分のやりたいことは自分勝手にやらせてもらおうと。

木村:この作品は私たち、ギクシャクして歯車狂っちゃってるところから始まるので、(伊藤は)俳優として、尊敬して信頼しているので心強いです。男女だけど俳優同士、そこに性別はないと思っているので、同じものを創っていく上で、伊藤さんとの夫婦役は、きっと想像以上に良いものができると思います。

(3月20日(日)配信の「僕のヤバイ妻」伊藤英明×木村佳乃インタビュー(2)に続く)

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