現場に居合わせた者だけが体感する“時間”にスポットを当てた特番「体感!奇跡のリアルタイム」の第3弾が、3月31日(木)に日本テレビ系で放送される。
同番組は、一歩間違えれば一大事だった実際の事件や事故を再現ドラマで紹介するバラエティー。運命を分けたターニングポイントから、奇跡が起きるまでの濃厚な時間まで、綿密な取材を元に導き出した秒単位のVTRで描き出す。
視聴者は、事件や事故の当事者と同じように現場のヒリヒリした緊張感、長く感じる恐怖の時間、逆に短く感じる決断までの時間を同時に体感。万が一そのような事故に遭遇した際の対処法も合わせて紹介されるため、これを見て勉強することができる。
今回取り上げられるのは、実際に起きた4つの事故だ。1つ目は昨年、東京でフットサルの試合中に起きた事故。フットサルのプレー中だったある男性は、胸にボールが当たった直後、その場に倒れてしまう。その時、彼の心臓は“心臓震とう”によって停止していた。
心臓が停止した状態は3分以上続くと脳に障害が発生し、10分以上続くと救命が困難になると言われる、とても危険な状態。死のふちをさまよったチームメートを生還させるために闘ったのは、医療専門学校に通う19歳の女性トレーナーだった。
彼女が心停止に気付いてから救出までに残された時間は180秒。刻一刻と迫るタイムリミットに、ゲストの高田延彦は「早く! 早く!」と絶叫し、かたせ梨乃は「手に汗がすごいですよ」と現場の緊迫した空気を体感する。
その他、'05年に起きたアメリカ航空史上前代未聞の機体トラブルや、'97年に東京・江東区のマンホールの下、地下30メートルの深部で起きた消防史上に残る奇怪な事故、'10年に起きた埼玉・両神山での遭難事故での救出劇を紹介していく。
また、ミニコーナー「体感!スレスレ リアルタイム!」ではアメリカ、イギリスなど世界各国から集めた危機一髪、ギリギリで命が助かった人たちの衝撃映像を公開。
VTR前、安村は「安心してください。助かっていますよ!」と持ちネタを使って平和な結末をアピールする。水上スキーが頭上をギリギリ通り過ぎるハプニング、消火中の建物が崩れて消防士をスレスレが襲う事故など、奇跡の瞬間を捉えたマル秘映像をたっぷりと公開する。
奇跡的に九死に一生を得た人たちの全VTRが終わると、ヨット遭難事故を経験したMCの辛坊治郎は当時の記憶がよみがえった様子。辛坊は「最後は救命イカダをロープ1本で支えていた。その時の希望は、いつものレストランで奥さんと向かい合わせて飯を食べることでした。
奥さんが1人でレストランにいる映像が見えて…。ロープが滑ったけど最後の結び目が手に引っ掛かった。それが滑っていたら100%死んでいます」と妻のことを思い出し、最後の力を振り絞ったことを明かした。
収録後はMCのネプチューン・名倉潤、辛坊とゲストの安村が収録の感想や番組の見どころを語った。名倉は「1、2回目もすごかったですけど、3回目はよりパワーアップしている。ドキドキ感、奇跡の起こり方がすごいですね」と収録を振り返る。
番組では人命を助ける方法にも触れており、名倉は「自分が生きていて、全く関係ないと思っていたことをもうちょっと気にしないといけないなと学びましたね」と語った。
今回取り上げた事故の当事者たちは、絶体絶命の状況でも最後まで諦めなかったことで生還したことを受け、安村は「精神力の強さが大事だと学びました」と感想を語ると、名倉は「お前、強いやん。裸でやってるやん(笑)」とツッコんでいた。
辛坊も「やっぱり諦めないことですよね。諦めなかったから今日がある訳でしょ?」と、14年間の下積み時代を経てブレークした安村の精神力を褒め、合わせて安村のネタを「裸芸で一番面白いもん」と絶賛した。
また、辛坊は自身のヨット遭難事故に関して「何かにガーンとぶち当たって浸水して、ガァーって水面が上がってきて、暴風の中で私が尻もちついて右手でヒモを持って左手でデッキをつかんで叫んでいるのが全部リアルタイムで映っています。これは全世界でも見た事がない映像だと思います」と、生々しい事故の様子を明かした。
続けて「あの時のレスキューの皆さんの活躍や使命感を伝えたいという思いがありますね。私にとっては恥以外の何物でもないのですが、いつかどこかのタイミングで一度ご覧いただいても良いかなと思っています」と語った。
そして、安村は番組で取り上げた事故のように命の危機を感じた体験を告白。「裸で3つの雪祭りに行ったんですよ。1つがマイナス13度の中、裸でネタをやって、ホントに寒過ぎて息できなくなるんですよ。乳首が取れそうになりました。
お客さんも笑わずに『頑張れ!頑張れ!』って…(笑)。使い捨てカイロを投げてくるんですけど、使用済みだからカッチカチの石みたいなをやつ。それをよけながらネタをやりました」と明かした。
大ブレークした安村だか、芸人としての今後にも危機を感じているよう。安村は「小島よしおさんもまた裸で復帰されましたし、(「R-1ぐらんぷり2016」優勝の)ハリウッドザコシショウも裸ですから。裸芸人は多いんですよ」と不安を吐露。
だが、安村は「ザコシショウは先輩ですし、面白い方なので一緒に何かやれればなと思います。裸芸人は小島よしおさん、ザコシショウ、アキラ100%といますので、裸で集まって話し合いしたいなと思います(笑)」と、裸芸人が一丸となって頑張ることを宣言した。
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