乃木坂46の秋元真夏が、4月7日(木)にNHK Eテレで放送される「オトナへノベル」のドラマパートに出演。友人関係に悩む女子高校生・ユキリコを演じる秋元が、インタビューに応じた。
10代の体験談を基にオリジナル小説とドラマを制作する「オトナへノベル」。新年度からは新たなMCとして加わった清水富美加がヒャダインとタッグを組み、ゲストと共に中高生の抱える悩みを解決していく。
'16年度最初のドラマパートでは“三つ子コーデ”をキーワードに、新学期に女子グループの輪から外れないようにと無理をしてしまい、友人関係に悩む女子高校生の葛藤を描く。
――今回のストーリーと、秋元さんが演じた役どころを教えてください。
私は、友人関係に悩む女子高校生・ユキリコを演じました。ユキリコは、中学時代に地味だった過去をコンプレックスに思っていて、高校に入るとイケイケのグループに入ります。その女子グループに、ララというグループを引っ張っていくようなタイプの子と、もう1人ミチカというユキリコと同じ過去を持っている子がいます。
念願のイケイケグループに入れても、地味だった過去とのギャップがあって、グループに無理やり合わせるために、お母さんからお金を盗んでしまったり…と、ちょっと行き過ぎた行動に出てしまいます。でも、最終的にはありのままの自分を出すことが大事だと気付く物語です!
――ユキリコを演じてみていかがでしたか?
「オトナへノベル」は実際によく起こりがちなことをテーマにしているので、自分で演じていても「周りにこういう人いるな」とか、「自分の過去とかぶるな」という部分もすごくありました。なので、演じるに当たって役に入りやすいのかなって思いました。
――実際の秋元さんも、ユキリコのようなタイプなんですか?
私は中学も高校も女子校で、女の子の間柄とかは結構難しかったです。引っ張っていくようなタイプの子と、後から付いていくようなタイプの子がいると思うんですけど、私は後から付いていく方だったんですよ。
ユキリコちゃんと同じで、人に合わせて付いていっちゃうことが多かったので、自分を見失うこともたまにありました。
――それは乃木坂46の中でも同じですか?
乃木坂46も女子のグループなので、付き合い方は女子校と同じような感じはあります。ただ、アイドルとなると個性を出さなきゃいけないので、極力そこは学生時代の自分は忘れて、前に前にという気持ちを常に持ちながらやっています!(笑)
でも、やっぱりプライベートでは付いていく側になります。友達やメンバーとどこかへ行くってなったら結構任せちゃいます!
――ドラマパートにはナレーション部分もありますが、やられてみていかがでしたか?
ナレーションは動きがない分、落ち着きがちなので、明るいところは誰も見ていないけど笑顔で言うように意識していました。声だけだと平坦な感じに物語が進んでしまうので、ちょっとオーバーにと心掛けました。乃木坂46のレコーディングでも、明るい曲のときは笑って歌おうと思っています!
――ドラマ内で“三つ子コーデ”を披露されていますが、メンバー内でもありますか?
先日、メンバー全員でグアムに行ったんですけど、その時に若月佑美とふざけたTシャツをおそろいで着ました(笑)。
そうしたらメンバーから「何で一緒の着ているの?(笑)」って結構ツッコまれて、それこそドラマにあるように「何それー! 面白いじゃん」みたいに言われたので、うれしくなって「またおそろいの買っちゃおう」というユキリコちゃんたちの気持ちがすごく分かりました。
――ちなみに次はどんなおそろいコーデをしたいですか?
ドラマで出てくるんですけど、すごく高い位置でのツインテールをライブなどでやってみたいです! でも、私が「やろう」って言っても誰も賛同してくれなさそう…(笑)。
――ユキリコのように友人関係でつまずいてしまった時の、秋元さん流の解決法はありますか?
当事者として物事を考えると、自分の感情が入ってきて追い込まれちゃうと思います。なので、そこから一歩引いた客観的な視点で友人グループを見てみて、「あの子はこういうポジションで、私はこういうポジションだ」と考えて、「ということは、ここに合わせなくても問題ないかも」とか、少し冒険して試してみてもいいんじゃないかと思うんです。“もう1人の自分”が本人にアドバイスするっていうパターンが多いです。
――作中、ユキリコが「優越感」と「罪悪感」を持つシーンがありましたが、秋元さんの最近の「優越感」と「罪悪感」を教えてください。
「優越感」は、グアムで逆バンジーをしたんですが、ぐるぐる回りながら上に行った時にグアムの街がブワって全部見えて、「海外で街を見下ろしているのって格好いい!」って思ったことです。一瞬恐怖の中で優越感に浸りました(笑)。
「罪悪感」は、お母さんが家に遊びに来ることになったので、一緒に食べようと思って3個ケーキを買ったんです。でも、3個とも自分が好きなものを選んじゃって、冷蔵庫を開けて出そうとしたときにためらって、「お母さんこれどれ選ぶかな? でも、私これ全部たべたい!」って思って、無かったことにして1個もあげなかったことですね。しかも、3個とも自分で食べちゃったんですよ!(笑)
――最後に、ユキリコと同じ悩みを持つ視聴者へメッセージをお願いします。
中高生にとっては学校が生活の全てのような勢いなので、本当に友情関係って大事だと思います。私も、家に帰っても学校のことしか悩んでいなかったということがすごくあったんですけど、一度引いて考えてみたら、学校生活は人生のほんの一部の時間だと思うんです。
ちょっとくらい失敗しても取り戻せると思うし、それでもし友達が離れてしまったとしても、それは一生の友達ではないのかなと考えると、少し気が楽になると思います。離れても付いてきてくれる友達を作れるように勇気をちょっと出したら、友人関係も広い視野で見られるのではないかと思います!
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