日本テレビ系にて、4月2日(土)よりスタートするアニメ「逆転裁判~その『真実』、異議あり!~」。放送に先駆けてキャストの梶裕貴、悠木碧、玉木雅士、渡辺歩監督、それにゲーム「逆転裁判」の巧舟ディレクターが集結し、意気込みなどを語った。
同アニメは、法廷を舞台にした人気アドベンチャーゲーム「逆転裁判」が原作。アニメでは新米弁護士・成歩堂龍一の法廷での活躍や、弁護士として成長していく姿が描かれる。
主人公の成歩堂を演じる梶は「僕もゲーム『逆転裁判』のいちユーザーだったので、アニメ化することにとても驚きと喜びを感じました」と原作ファンとしてアニメ化の感想を語った。
続けて「オーディションの原稿にも『異議あり!』『待った!』『くらえっ!』などのせりふがあって、それを疑似体験できただけでもありがたいと思っていたんですが、実際にテレビアニメ版成歩堂龍一として、作品に携われることになって本当にうれしく思っています。
原作ゲームの大ファンの方もたくさんいらっしゃると思うので、大きなプレッシャーと責任を感じつつアフレコをしています」と、出演を喜びつつも気を引き締めた。
「逆転裁判」の魅力の一つは、個性豊かなキャラクターたち。梶は「成歩堂は主人公という立ち位置なので、当然緊張もありましたし、印象的なせりふもたくさんあるので、ゲームユーザーの皆さんが極力、違和感を感じないように演じられたらなという思いはあります」と意気込みを語った。
成歩堂を手伝う見習い霊媒師・綾里真宵を演じる悠木は「プレッシャーが結構あるんですけど、伸び伸び楽しく演じることが真宵ちゃんに一番近づけるのかなと思っています。
ゲームでキャラクターを知っているが故に、根付いているイメージが強くて、原作の巧さんや渡辺監督と話して、こうするとアニメでは映えるという演出もたくさんありました」と、真宵役への理解を深め、楽しみながら演じている様子。
成歩堂のライバルの天才検事・御剣怜侍を演じる玉木は、本作が初のアニメレギュラー出演。「御剣はキザでクールでカッコ良いけど、どこか天然。完璧なのに隙があって、人間味あふれた部分が多いと思いました。
不安を持って悩みながら演じるのは御剣に失礼なので、自信を持って堂々とやらなければなと思っています」と、初の大役にも気負わず演じていることを明かした。
本作の大きな見せ場となるのが法廷バトル。成歩堂はライバル検事に絶体絶命のピンチに追い込まれるが、発想を逆転させて「異議あり!」の言葉とともに反撃。最後には事件の真相を暴いて無罪を勝ち取るという爽快感が作品のポイントになっている。梶と玉木は、実際に裁判を傍聴して役作りの参考にしたという。
「逆転裁判」生みの親である巧ディレクターは「(シリーズ1作目を発売後)15年の間に舞台や映画になって、逆転裁判はこういうふうに楽しんでもらえるものなんだなと思っていたんですが、アニメがついに来たかと。
第1作目は'01年に作ったんですけど、15年後の話という設定だったので、ちょうど'16年のことしなんですよね。そういうこともあって、お話をいただいた時は運命なんだなと感じました」と感慨深げに語った。
アニメ版にも携わる巧ディレクターは「『逆転裁判』的なカラーには、とても自信があるし、声の収録にも参加させていただいて、皆さん、微妙なニュアンスもくみ取っていただいて、本当に楽しみで4月2日(の初回放送)が待ちきれないです!」と、完成度の高さに自信をのぞかせた。
原作ゲームの世界観はそのままにアニメならではの魅力も詰まった今作。渡辺監督は「ゲーム側のテイストもすごく大事にした部分があります。第1話から見ていただくと、『あれがあんな形で!?』という仕掛けがあります。
ゲームでもあまり語られていなかった部分を浮き彫りにすることによって、全体が一つの世界観を織りなすような仕掛けがちりばめられているので、見ていただいた後にもう一度ゲームに戻りたくなると思います。
例えば、有名な吹き出しがアニメではどうなるのか…。ちょっとしたフリですが(笑)、その辺りもご期待いただきたいです」と明かした。
梶は「まだ未完成のものですけど、音楽が入った状態の第1話を見せていただいたら、ゲームの中の曲も重要な場面で使われていたりして、ゲームをプレーしていた側からすると、その曲が聞こえると、すごくテンションが上がるなと感じました」と原作ファンが楽しめる演出があることも強調した。
巧ディレクターは「渡辺監督からエピソードごとにこのキャラクターに焦点を当てて、熱いドラマにしたいという話を聞いて、アニメ版はまた違った色で、新しい魅力の逆転裁判になっていると思うので、本当に感謝しています」とアニメ版に太鼓判を押した。
アニメ版ではオリジナルストーリーがあるかもファンは気になるところだが、渡辺監督は「ゲームの中で時々現れる幼いころのエピソードや行間に織り込まれている物語を一つに凝縮して、あらためて表に出そうと思っています。
(放送は)真ん中辺りでしょうかね(笑)。ちょいちょい出てきて、そこをピークにさらに盛り上がっていく。全体はそういう構成になっています」と作品の縦軸について説明した。
最後は3人が視聴者へメッセージを。梶は「原作ゲームの良さはキープしつつ、アニメの面白さがたくさん詰まっていて、子供から大人まで幅広く楽しんでいただける作品に仕上がっていると思います。
僕が演じる成歩堂は新人弁護士ということで、まだまだ青臭いところもたくさんありますが、全力で裁判にぶつかっている姿を見て、僕も一生懸命アフレコしています。きっと楽しんでいただけると思いますので、ぜひご覧いただけるとうれしいです」とコメントした。
悠木は「ゲームの時から個性豊かなキャラクターだと思うんですけど、声がついて、成歩堂と掛け合いをすると、より全部のキャラクターに愛着が湧くというすてきな作品になっています。私たちも楽しんで作っているので、きっと視聴者の皆さんにもその楽しさが伝わるんじゃないかなと思います」とPR。
玉木は「15年続く、この偉大な作品の歴史の一部になれることを心からうれしく思っています。今まで映画や舞台など、いろいろ展開されていますが、よりファンの方々の日常に近づいた存在になれるのかなと…。
皆さんに愛される御剣の魅力をちょっとでも引き出せるように頑張っていきますので、どうか放送を見てください」とメッセージを送った。
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