島崎遥香「秋元さん頑張ってくれてた」主演作を語る

2016/04/01 19:10 配信

芸能一般

ブルーレイ&DVDで発売される「劇場霊」について語った島崎遥香(C)2015「劇場霊」製作委員会

AKB48・島崎遥香が主演を務め、話題となったホラー映画「劇場霊」('15年11月)がブルーレイ&DVDで4月2日(土)に発売される。

同作品は舞台の主演をめぐって女優同士の争いが繰り広げられる劇場で、女性の変死体が発見され、スタッフやキャストが次々と恐怖に巻き込まれていくというストーリー。「女優霊」「リング」「クロユリ団地」などで知られる中田秀夫監督がメガホンを取った。

ブルーレイ&DVD発売を前に、主人公の若手女優・沙羅を演じた島崎がインタビューに応じた。

――AKB48グループ全員参加のオーディションでしたが、どんなオーディションでしたか?

最初は受けたい人だけ受けてくださいということで、内容もふわっとしていたんです。でも、AKB48の場合は内容がふわっとしていることは多いので(笑)。

1回目は、紙が1枚渡されて一部分だけを演じました。その時は、こんな大きな作品の主演なんていう、すごいものだとは思っていませんでした。ドッキリとか、企画ものなんじゃないかなって思っていました(笑)。

――全体で3回のオーディションがあり、途中から中田監督も参加しましたね。

2回目くらいから本当っぽくなっていきました。ちゃんと映画の内容も聞きましたし。でも、実際に決まった時もまだ怪しいと思っていました。中田監督があるラジオ番組に出演された時に、公開生電話みたいな感じで、いきなり電話がきたんです。そこで「合格です」と。まだ何か仕掛けられているんだと半信半疑でした。

でも監督だから本当っぽいしなぁと、うれしい反面、信じきれなくて、いろんなことを考えてましたね(笑)。

――脚本を読まれた時の感想は?

一人で読んでいるということもあって、怖かったし、小説みたいに普通にのめりこんで読んでいました。どうなっちゃうんだろうって。私は読書が好きなんですが、脚本を読むのも面白かったですね。

――舞台は劇場でしたが、AKB48劇場などで霊が出るかもという怖さはありませんでしたか?

映画の中だと人形自体が劇場で使うものだから、それが動き出したら、やっぱり普通に考えたら怖いですよね。でも、もし本当に起こったら…。私だったら、最初は笑っちゃうかもしれないです。え、なんか動いたかも~って(笑)。

――これまでホラー作品は見ていましたか?

あまり興味を持ったことがなくて見ていませんでした。でも、今回のお話が決まって、中田監督の作品を何本も見ました。怖いというより、感動しましたね。どういう過去があって、こんな思いがあって霊になってしまったという背景がきちんと描かれていたので。怖くもあるんですけど、でも怖いだけじゃない何かがありました。どの作品も、わたしはすてきだなって感動しました。

――「劇場霊」もお化け屋敷的な単純な怖さではなくて、悲しい部分もありますね。

そうですね。その辺も引かれました。

――相手役を務めた町田啓太さん(劇団EXILE)の印象は?

爽やかだな~って思いました。少しだけお話ししましたが、すごく怖がりなんです。町田さんは、人形が動くんじゃないかと言って怖がっていました。私の方が大丈夫でした(笑)。

――大きな作品で主役を張る中で、さらに劇中劇では違ったお芝居をしなければいけない。難しかったのでは?

舞台はおなかから声を出すようにとよく言いますが、私は声量が全然ないので大変でした。それから舞台での感情表現も難しかったですね。涙を流さなくても泣いているように見えるお芝居をしないといけないとか。普通の演技でさえ苦戦しているのに、そこにさらに劇中劇があって、正直パニックでした。

――発声もしっかりしていたし、舞台もいけると思いますが?

え~、声もつぶれましたし、全然ですよ。もしこの先、挑戦するとしても、まず発声からやらないと駄目だと思います。

――撮影現場にあった首だけの人形とか怖かったのでは?

リアリティーはありましたけど、でも動かないと分かっているから怖くはなかったです。女優さんが人形を演じているシーンもあって、メークの技術がすごくて人形に見えるんですけど、でも人形になる前の女優さんの顔も知っているので、それも怖くはなかったですね(笑)。

――出来上がった作品を見た時の感想は?

1カ月半くらいかけて頑張って撮影した物が、何分かの映画になるわけですが、映画って本当に作るのが大変なんだと思いました。撮影現場にいた人たち以外にも多くの人が関わっている。エンディングのスタッフロールを見て実感しましたね。その一番最初に自分の名前が出てくるのは不思議な感覚でした。

――びっくりしたシーンは?

CGを使っている部分は「こうなるんだ!」と驚きました。特に全部CGの首がない人形が襲い掛かってくるというところ。あとは足立梨花さんとか、女の子たちが霊に襲われるシーンに驚きました。

――今回の出演でさらに女優への興味が湧いたのでは?

女優さんって大変なんだなと思いました。でも面白みも感じました。たくさんの人が一つの作品を、多くの時間をかけて作ることへの達成感を感じられる職業だなって。

――DVD、ブルーレイのリリースに向けてメッセージをお願いします。

DVDは一時停止もできるし、気になるシーンは何回も繰り返して見てほしいです。私の場合は…。やっぱりエンディングのテロップをじっくり見ちゃうと思います。そうそう、主題歌も秋元(康)さんが作詞していたということも、そのテロップで知りました。秋元さん、「劇場霊」でも頑張ってくれてたんだなって(笑)。だから主題歌も聞いてほしいですね。

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