はんにゃ・川島章良が、'14年に腎臓がんを患っていたことを初告白した。
4日にテレビ朝日系で放送された「しくじり先生 俺みたいになるな!! 2時間スペシャル」に登場したはんにゃが、“自分の実力不足に気付かずに行動して大恥をかかないための授業”を行った。その授業内で、番組史上最大の“しくじり”秘話として、腎臓がんで手術を受けたことをテレビ初告白した。
腎臓がんを告知された当時、相方の金田哲とはコンビ仲が最悪で、川島も「このまま解散なのかな…」と思っていたという。そんな中、結婚する前に妻の妊娠が判明。そして、籍を入れる前に、念のため受けた検査で川島の初期の腎臓がんが発覚した。
32歳で腎臓がんを告知された川島は「俺が!? まだ早くない?」と戸惑ったという。コンビ仲が冷め切っていた当時、突然腎臓がんを告げられた金田は「何も考えられなくなりまして…。どうしたらいいんだろう? って頭を抱えて。何も川島に言ってあげられなかった」と、後悔をにじませながら当時の状況を語った。
世間に言うつもりがなかったという川島だが、今回の出演が決まり、何を1番しくじったのか考えたところ、保険に入っていなかったことだと気付いたとか。そして、誰にでも病気になる可能性があることを呼び掛けるべく、腎臓がんの事実を告白することを決意したそう。
さらに、川島は腎臓がんが見つかってしまったと気落ちしていた際、妻が「赤ちゃんが見つけてくれたんだね」と言ってくれたエピソードを披露。そのおかげで、気持ちが楽になり、今でも妻には感謝し切れないという。
当時をあらためて振り返った金田はさまざまな思いがめぐる中、「もう2人でお笑いができないかもしれない」という考えに行き着いたと語る。だが、「川島ともう一度向き合わせてくれた」と、がんがもたらした心境の変化を明かす。
闘病中に面会しなかった金田は、「照れくさそうな、(今まで)見たことないような顔で帰ってきたときに、すごく安心していろんな感情が入り混じって、笑い転げました」と復帰した川島と、楽屋で笑った当時のことを振り返った。そして「『傷口が痛むから笑うなよ』って言いながら、一緒に笑ったんですよね」と、川島も涙ぐみながら語った。
そして、2人は「実力は“失敗”と“悔しさ”と“カッコ悪さ”で磨かれる」と、自分たちの経験をもとに実感した“実力の意味”を力強く訴えた。
最後には「今に全身全霊で打ちこむことが未来をつくる」と断言し、病気を乗り越えた川島は「それが生きている証だと思うんです!」と笑顔でアピールした。
放送直後からSNSを中心に大きな反響があった川島の告白。多くの視聴者は、がんによって強い絆で結ばれたはんにゃの笑顔と力強い言葉に勇気をもらったようだ。
なお、川島は再発しておらず、現在は健康な状態にあるという。
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