テレビ東京ほかで毎週土曜の深夜帯に放送されていた「家、ついて行ってイイですか?」が、4月16日(土)からゴールデン帯へ進出することが決定。初回はゲストに有吉弘行を迎え、夜6時30分からの2時間半のスペシャルで放送される。
同番組は、終電を逃した人に「タクシー代を払うので“家、ついて行ってイイですか?”」と声を掛け、了承を得た人の家に付いて行き、その人の人生をひも解いていく素人参加型バラエティー。
初回収録を終えたMCのビビる大木、おぎやはぎ・矢作兼、テレビ東京の鷲見玲奈アナとプロデューサー・高橋弘樹氏が、都内で行われた取材会に出席した。
ゴールデン進出へ向けた高橋プロデューサーからのあいさつを受け、矢作は「(VTRを)思い出すと笑っちゃう、最高のシーンがありました。編集の仕方が独特ですもんね。毎回、濃いキャラクターをよく捕まえるなと思いますけれど、すごい人数に声を掛けているんですよね? こんな過酷な現場ないと思います。スタッフみんなが足を使って終電を逃した面白い人を見つけていますから、僕らもありがたいですよ。見ていて飽きないですからね」と、深夜時代を振り返りながらあいさつ。
続いて、大木は「いろんな方がいるんですよね。人付き合いが得意そうじゃない人が家に上げてくれたり、楽しいですよね。よく矢作さんが話すんですけれど、自分が街に居たら声掛けられないよな、っていう人にスタッフは声掛けるんだよね、やっぱり。それがすごいですよね。怖そうな男性がすごくいい人だったり。自分は見掛けで人を判断しているんだなと、毎週毎週、自分を戒めながら見ているんですよ。矢作さんもそう思っているんだろうなと思って、隣(矢作さん)をパッと見ると、眠そうなおじいちゃんみたいな顔になっているんですよね(笑)」と、暴露した。
今後の意気込みを聞かれ「意気込みですか? そりゃー…あの…体調管理を気を付けてですね、ちゃんとあれですよ…」と口ごもる矢作に対し、大木は「矢作さん! 結構考える時間ありましたよ」と、すかさずツッコむ。
あらためて、矢作は「意気込みって言われてもね、基本的にやってることは一緒ですから、僕たちは人の家に行って、みんなが作ってくれたVTRを見て、というスタイルは変わりませんから、ないっちゃないですよ! 意気込みなんて」と語る。
そんな矢作に、大木は「正直だなあ。格好いい! でも、そうですよね。深夜だからこういう感じ、ゴールデンだからこうしましょうということじゃないですもんね、この番組の内容がね。深夜のいい雰囲気は残しつつ、土曜夜8時にいくというふうにわれわれは捉えていますんで。ゴールデンだからこの人は(放送したら)駄目だとかは考えずに、番組としては興味深い人が撮れたなと思ったら放送するというシンプルな考えでいいんですよね」と語った。
また、どういう点で番組が支持されたと思うかを聞かれた大木は「何でしょうね、知らない間にファンが増えていた感覚ですよね。急にですよね」と困惑し、矢作は「僕らも視聴者として見ているじゃないですか。たぶん家に居てもずーっと見ちゃうなーというテイストなんです。それがみんな(視聴者)に伝わっているんじゃないですか? 特に事件が起きなくてもずっと見ちゃいません?」と、独特の表現で番組の魅力を表現。
これには大木も「そうかもしれないね。ついつい見ちゃう。そのリアルさに視聴者の皆さんが共感しているのかもしれないですね。反響を聞くと、その人の家にあった物とかいろんなところに共感していることもあるみたいですしね」と同調した。
そして、今後どのような人の生活を見てみたいかを聞かれ、大木は「想像を超える人を(今まで)見ちゃっている感じがあるんですよね。ラブホテルの料理長を務める青年が居たりとか、初めて知る職業の方が結構居て。そういう楽しみで見ていましたね」と語れば、矢作は「僕は全部見ているじゃないですか。いろんな人を見過ぎて普通の何も起こらない生活が見たいぐらいですもんね。パンチのある料理ばっかり食べていると普通の料理が食べたくなる感覚で。僕、何も起こらなくてもずっと見ていられますもん。それでもみんなが見るようになったら究極でしょうね」と、持論を展開。
大木もその意見には賛成のようで、「最後に見ている国民全員(視聴者)が『何もないじゃないか!』ってツッコむ感じね」と笑顔を見せる。
さらに、矢作は「でも、不思議なことに『何もない』ってことはないんだよね。どんなに普通の人に付いて行っても、やっぱり人にはそれぞれ人生があるんだよね。何かあるんだよね。何もない人は居ないよ。だから誰でもいい!」と高らかに宣言し、取材陣の笑いを誘った。
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