テレビアニメ、劇場アニメなど、話題の新作アニメに注目し、出演者のインタビューを通して作品やキャスト・スタッフの魅力を紹介する。
4月7日(木)よりフジテレビ“ノイタミナ” ほかで放送スタートのアニメ「甲鉄城のカバネリ」(毎週木曜深夜0:55-1:25ほか※初回のみ深夜0:25-0:55ほか)は、蒸気機関が発達した島国・日ノ本(ひのもと)を舞台に、鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を持つ生ける屍(しかばね)=「カバネ」と人との生き残りを懸けた戦いを描く。主人公・生駒(いこま)は、独自に開発した武器で仲間と共に「カバネ」に立ち向かう。
本作の主人公で、蒸気鍛冶師の少年・生駒役の畠中祐と、生駒の友人で蒸気鍛冶師の逞生(たくみ)を演じる梶裕貴のインタビュー第2弾。互いの印象や収録について、役を演じるにあたっての思いを聞いた。
■畠中祐、梶裕貴 インタビュー
――ご自身や相手の演じられているキャラクターと似ているところがあれば教えてください。
畠中祐(生駒役):僕は前のめりになったり突っ走る感じになるところが、生駒と似ていると思います。そんな僕を梶さんがお芝居でセーブしたり調整したりしてくれていると思うので、そういうところが梶さんと逞生は似ていると思います。逆に正面からぶつかって来てくれて、どんなボールでも受け止めてもらえるような安心感もあるので掛け合いが楽しいです。生駒もそんな逞生とのやり取りを楽しんでいるんじゃないかなと思います。
梶裕貴(逞生役):以前共演した時に、畠中くんは「自身の体を顧みず、魂のこもった演技をする人だなぁ」という印象がありましたが、今回も夢中で演技をしていて、見ていて危なっかしいなと感じました(笑)。でもそういうところが、生駒の信念を貫く姿に重なるんだろうなと感じました。自分も不器用なので…畠中くんと似ていると感じることが多いので分かるんですけど、キャッチボールでいうと、畠中くんからは全部“豪速球のストレート”が飛んでくる感じですね (笑)。
――梶さんは、畠中さんと似ている部分もあるということですが、今回共演した感想は?
梶:まだまだ、お互いのことを深く知っている訳ではないですが、似ているなと感じる部分も多い気がします。自分も生駒のように、当たって砕けるようなキャラクターを演じることが多いので、畠中くんの全身全霊で演じる姿は理想でもあり、すごく格好いいと思います。逆に今回は、逞生というこれまでとはまた少し違ったポジションのキャラクターを演じることで、ただ豪速球を投げるだけじゃなく、変化球を投げる楽しさも発見できたらいいなと思っています。
畠中:テレビを見ていて、梶さんの演技で心を揺さぶられ、「どんな演技をする方なんだろう」と思っていたので共演できて光栄です。現場でご一緒させていただき、心が揺さぶられることで自分にないものを引き出してくださって。キャッチボールでも、殴り合いでもどんどんしていきたいと思います(笑)。
――主人公を演じる畠中さんは、ヒロイン・無名(むめい)役の千本木彩花さんとの共演はいかがでしたか?
畠中:これまでは大先輩の中で演技をさせていただいていたことが多いので、千本木さんより1つ年上の自分がしっかりしなければと思っていたのですが、収録が始まったら千本木さんの方がしっかりしてましたね。
梶:千本木さんは、お芝居をする時も堂々としてるよね。
畠中:本当ですね。落ち着いているし、自分が引っ張らなくても大丈夫という安心感があります。
――では、この機会に畠中さんから梶さんに聞いてみたいことはありますか?
畠中:あり過ぎて聞ききれないです! じゃあ、お芝居の時、意識していることは?
梶:本当に質問するんだね?(笑) 意識しているというか…極力リアリティーのあるお芝居をしたいという理想があるので、アニメだけでなく実写映画やドラマ、舞台などの視聴体験を積極的にインプットして生かしたいと思っています。だから自分がどうというよりも、実は僕自身、畠中くんや他の方の演技を見て吸収したいなと(笑)。
畠中:それは、僕も欲していることです。梶さんの演技は、きれいにカットされたものではないリアルを感じます。
梶:なるほど…じゃあ、お互いの理想とするところが近いということは、向いているベクトルも同じだと思うので、作品やキャラクターの関係にも、きっと良い影響を与えてくれるはずです!(笑)
――そうですね! 最後に、生駒の生きる姿が印象的な作品だと思いますが、理想の男性像や生きる姿などがあれば教えてください。
梶:余裕がある男ですかね。自分に足りない部分だと思うので、自己管理も含め余裕が欲しいです。あと、自分自身や、選んでくださったスタッフの皆さんを裏切らないような自分でありたいと、常に思っています。
畠中:僕も余裕、欲しいですね…。生駒の信念を貫き通すところは、自分に誇れる姿だと思うので、「悩んでも選択して決めたらやりきる」そういう男性になりたいです。
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