池上彰が他局の選挙特番挑発!?「まねして滑ってる」

2016/04/09 19:25 配信

芸能一般

'16年4月より始動する「池上彰×テレビ東京 プロジェクト」について語った池上彰

ことし夏の参院選に向け、“選挙特番の顔”である池上彰とタッグを組み、4月からテレビ東京で「池上彰×テレビ東京 プロジェクト」として、特別番組が順次放送されることが分かった。

その第1弾として4月24日(日)に生放送する「池上彰 今知りたいニッポンの大問題(仮)」(夜7:54-9:48)、第2弾5月15日(日)放送の日曜ビッグバラエティ「今、地方を知れば日本がわかる!『池上彰のご当地ウラ事情』」(夜7:54-8:48)の取材会が行われ、池上が番組の見どころを語った。

「―ニッポンの大問題」では、保育所問題や年金問題、消費税など国民の怒りを池上が解き明かし、解決の手段に迫る。また、この日行われる京都3区と北海道5区の衆議院補欠選挙の速報を送る。

池上は「他局さんでは補選について、ニュース速報としてスーパーでしか流さない。大河ドラマなどで選挙特番が組めない局もある中、テレビ東京は柔軟に編成を組めるわけです」と笑わせつつ、「ただの補選ではない。夏の参議院選にも影響を与えるかもしれない大事な選挙。特に北海道はTPP問題を受けて、農民が反乱を起こすか起こさないかで夏の大きな選挙に影響があるのでは」と、番組の重要性を口にした。

また、「―ご当地ウラ事情」は、「何てことないニュースが全国に波及したり、日本中で共通する問題になることもある」という視点で地方のローカルニュースに注目。麒麟の川島明らタレントが“ご当地リポーター”として地方で取材した映像を池上にプレゼンする。

池上はこれまでテレビ東京の報道局と番組作りをしてきたが、バラエティーなどを手掛ける制作局とタッグを組むのは初。池上は「『その土地の人々と一緒に喜び、一緒に悲しみたい』という思いから記者を始めたのが僕の原点。『そもそも、地方記者を目指したんでしょ? そういうローカルな番組を作りませんか』と番組から口説かれまして、それにコロリとまいった、というわけです」と出演の経緯を説明。

池上はタレントたちの取材VTRを、収録で初めて見るということで「取材が甘かったらしっかりツッコませていただきます。真剣勝負ですよ」と目を光らせた。さらに、池上は「日本で一番読まれている全国紙の発行部数が900万部ちょっと。対して、地方で一番読まれているのは、地方紙なんです。地方紙の発行部数を合計すると約2300万部。地方紙が各地域で果たしている大きな役割について取り上げます」とアピールした。

各局で多くの問題を徹底解説してきた池上だが、「選挙特番だけでなく、さまざまなことに影響を与えてきたのでは」と質問が出ると、「大きな何かを動かせるなんて思っていません。『選挙とはなんだ』『民主主義とはなんだ』と考えるきっかけになれればと思ってやっています」と自身の影響力については否定的な姿勢を見せた。

その一方で「テレビ東京とはいろんな挑戦をしてきました。選挙特番においてはいつしか追われる存在になっていたかもしれません。選挙特番で『脱力プロフィール』をやってみたら、次の選挙では各局、それを取り入れた。(他局は)かなり滑っていましたけど(笑)」と注目度の高さは素直に認め、「追われる立場になっても、まだやれることはたくさんあります」とプロジェクトへの意気込みを見せた。しかし、番組スタッフから「6月以降も特番やる予定です」と言われると、それは知らなかったようで「え、そうなの?」と目を丸くさせて、報道陣を笑わせていた。

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