ジェームス三木が語る“長年生きてきて達した結論”

2016/04/12 16:55 配信

ドラマ

原作・松本清張、主演・菊川怜(右)の「一年半待て」の脚本を担当したジェームス三木がインタビューに答えた

フジテレビ系では、4月15日(金)に「金曜プレミアム 松本清張スペシャル『一年半待て』」(夜9:00-10:52)を放送する。

「一年半待て」は、主人公の弁護士・高森滝子(菊川怜)が、DV夫の殺害容疑で逮捕された須村さと子(石田ひかり)の弁護を引き受ける。裁判で滝子は正当防衛を主張し、その結果、さと子には執行猶予判決が下され、事実上の勝利を勝ち取る。そして、敏腕弁護士として世間から注目を浴びる滝子だが、1本の電話をきっかけに、再び事件と向き合うことになる、という物語。

放送を前に、脚本を手掛けたジェームス三木の合同インタビューが行われ、三木が脚本や主演を務めた菊川について話した。

脚本について三木は「100%の善人はいないし、100%の悪人はいないと普段から思っているんです。今回も、犯人の良いところも出してあげたいと思ったし、常に正義を貫く弁護士にも変な部分があるというリアリティーを出したいと思いました。最終的にご覧になった視聴者が自分なりの結論を出す、性格や価値観、好き嫌いで判断できるような余地を残したいと思って書きました」と語る。

さらに、出来上がった映像を見て「出来はとてもいいです」と言う三木は、「(滝子には)過去があったり、変わった性格だったりと、あまりテレビで見ないタイプの弁護士になっていると思います。菊川さんも苦労されたと思います」と菊川についてコメント。

そして、女性を描くポイントを聞かれると、「女性の魅力は哀愁と色気。哀愁がある女性に男性は『俺が何とかしてあげないとダメなんだ』って保護本能が働くんですよね。色気は、『恥ずかしい』と思ったときに人間は誰でも色っぽくなるんです。恥ずかしいと思う“羞恥心”があるかどうかが大事なんじゃないですかね。長年生きてきて達した結論です(笑)」と持論を明かした。