モー娘。くどぅー、チェルとまりあにドS対応!?

モーニング娘。'16の主演舞台「演劇女子部『続・11人いる！東の地平・西の永遠』」が、6月11日(土)からスタートする。それを前に4月25日、都内で制作発表記者会見が行われた。

モーニング娘。主演の舞台は「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」「TRIANGLE-トライアングル-」に続く3作品目。今回は萩尾望都によるSF少女漫画「続・11人いる！東の地平・西の永遠」を「イースト版」と「ウエスト版」の2パターンで、モーニング娘。'16メンバーのダブルキャストでの舞台化する。

「ウエスト版」で主人公の少年・タダ、「イースト版」でフロルを演じる工藤遥は「ここ数年はずっと男役をやらせていただいていたので、私が演じるタダは格好良くてイケメンで当然というか(笑)」と少年役に自信を見せ、「フロルは女の子なので、皆さんにかわいい、いとおしいって思ってもらえるようなお芝居をしたいです」と笑顔を見せる。

さらに、「原作はみんなで読みました。11人のチームメートが協力していく姿がモーニング娘。'16の活動に重なる部分もあるので、この舞台も11人で協力して、この11人だからできたって思っていただけるような作品にしたい」と意気込んだ。

今回の舞台では、タダが使う念動力をイリュージョンで再現。譜久村聖は「ちょうど工藤遥ちゃんが机を上げる練習をしている時に部屋に入っていったんですけど、急に机を上げられて『ええーっ』ってびっくりしました。きっと見に来るお客さんもそう感じてくれるんじゃないかと思うので、期待していてほしいですね。マジックではなく超能力として見てもらいたいなと思います」とコメント。

工藤は「超能力を使うのが楽しくて、今後はモーニング娘。'16の活動と並行して超能力を極めたいなと思ったくらい、この舞台をきっかけに超能力と触れ合っていきたいですね。原先生(舞台演出担当のイリュージョニスト・原大樹)に弟子入りしたいと思います」と野望を口にした。

譜久村はダブルキャストについて、「初めてなのでドキドキなんですけど、例えば工藤遥ちゃんだったら全然違う役も見られたりして、皆さんにより楽しんでいただけると思います」と語る一方で、「同じ役を演じるメンバー同士でライバル心が燃えると思うので仲間割れだけはしないように気を付けたいなと思います。みんな結構本気で、けんかしちゃうかもしれないので、そこは抑えていきたいと思います」と少し心配な様子。

同じフォース役の石田亜佑美と小田さくらは、「小田さくらちゃんは歌に対しての自信はすごいものがあると思いますが、私も負けないように頑張らなきゃっていう気持ちだけは持っていたい」(石田)、「絶対に負けないと思います」(小田)と早くも対抗心を燃やす。

さらに、牧野真莉愛も「12期はモーニング娘。の中では1番下なんですけど、譜久村さんと同じオナ役をやらせていただくので、譜久村さんより大人っぽく、色っぽく演じられるように遠慮せずに頑張っていきたいと思います」とアピールするなど少し不穏な空気に。そんな中、譜久村が「モーニング娘。'16が11人になって初めてのお仕事なので、11人の体制を見せられたらなって思っています」としっかりまとめた。

その牧野は、ダブルキャストの衣装について聞かれた際に「私が1番かわいいと思います！」とアピールするも、工藤がスルーした上で「今回はイーストとウエスト、国によって赤と緑に衣装を分けているので、そこに注目していただくと世界観をより楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」と冷静に回答。

だが、めげない牧野はイリュージョンについて「頭に浮かぶのが、『ドラゴンボール』のベジータと悟空がやる…」と勘違いしてメンバーから「それ、フュージョン！」とツッコまれながらも、「それとは違うかもしれないんですけど、超サイヤ人みたいに(見た目が)変わるのをやりたいと思います」と言い遂げた。

さらに、使いたい超能力の話題でも「四次元ポケットを手に入れたら、全部の願いがかなうと思うんですよ。『どこでもドア』もあるし」と発言し、再びメンバーから「超能力じゃないよ！」と指摘されるなど大活躍を見せていた。

また、尾形春水が「(超能力で)ゴールデンウイークを1カ月に延ばしたいです。休みがいっぱいもらえると思うので」と個人的な願望を明かす一方、最年少の羽賀朱音は「人類みんなが仲良くなれる超能力が欲しいですね。世界が平和になるとじゃないですか」と話し、先輩たちを感心させた。

一方、野中美希が「タダ(演じる工藤)に教わって私も机とか椅子とか、いろんな物をヒュッて持ち上げて街を歩きたい」と希望すると、工藤は「やだ！　超能力の安売りはしないよ!!(笑)」とバッサリ。ドSな一面も見せた。

モーニング娘。'16は5月31日(火)に、鈴木香音の卒業公演となる東京・日本武道館でのライブを予定。譜久村は「去年は鞘師里保、ことしの春に鈴木香音と卒業が続いてますが、モーニング娘。'16としてのスタートはきっちり切れたかなって思います。鈴木香音ちゃんの笑顔はファンの皆さんに届いていると思うので、最後まであの笑顔で突っ走っていってほしいですね」と鈴木に言葉を贈る。

5月11日(水)発売のニューシングル「泡沫サタデーナイト！/The Vision/Tokyoという片隅」については、工藤が「どれもタイプが違って、自分で言うのもなんですけど、曲調の違った素晴らしい作品になっていると思います。今回はつんく♂さんが作ってくださった曲が2曲、津野米咲さんが作ってくださった曲が1曲入っているので、楽しみにしていてください」とアピール。

石田は「今回のシングルは鈴木香音さんにとってのラストシングルですし、モーニング娘。'16になって1発目のシングルでもあるんですよ。なので、今しか聴けない12人の声をたくさんの方に聴いていただきたいなと思います」と、卒業する先輩への思いを明かした。

最後に、工藤が「ダブルキャストやイリュージョンなど初めての挑戦がたくさんあるので11人で協力して、萩尾望都先生のファンの方にも喜んでいただけるような舞台にしていきたいと思います」とメッセージを送った。