窪田正孝、好きな女性のタイプは「飾らない人」

2016/04/27 11:20 配信

映画

映画『ヒーローマニア-生活-』で下着泥棒のニート「土志田」を演じる窪田正孝PHOTO:masaki hirose

人気漫画家・福満しげゆきの代表作「生活【完全版】」を実写映画化した『ヒーローマニア-生活-』が5月7日公開される。

本作は、街の悪を成敗しようと立ち上がった4人の男女の活躍を描く人気コミックを、東出昌大らの出演で映画化したコメディ。ダメダメなフリーター「中津」(東出昌大)、身体能力抜群な下着泥棒のニート「土志田」(窪田正孝)、定年間近のサラリーマン「日下」(片岡鶴太郎)、情報収集能力に長けた女子高生「カオリ」(小松菜奈)という個性的な4人が必死に“ヒーロー”になろうと奮闘する姿がつづられる。今回、優れた身体能力を持つニートの土志田を演じる窪田正孝にインタビューを行い、心境を聞いた。

――下着泥棒のニート「土志田」はどんなキャラクターですか。

「彼はコミュニケーション障害なところがあって、ひとりでぶつぶつ言ってるし、一所懸命しゃべってもどんどんずれていったりするところが台本にもあったので、そこは大事にしつつ、その部分と戦っているシーンとのギャップを出せたらいいなと思って演じました」

――ご自身と重なるところは?

「僕は人見知りなので、土志田の気持ちも分かります。本当に仲良い人じゃないと普通にしゃべれないので。土志田はキョドりすぎですけどね(笑)。街中で知り合いを見かけても、気付かれたくなくて、下向いて別のルートを行っちゃうタイプです(笑)」

――撮影で大変な部分はありましたか。

「ワイヤーアクションが大変でした。冒頭の商店街のシーンは、本番前にスタジオでワイヤーで吊ってもらったんですけど、ご飯が食べられないくらいキツキツなので、息ができなかったし、暑かったですね。土志田は窮地に立たない限り無機質なタイプなので、汗を出さないようにがんばっていました」

――戦っていても必死さは出ていないですよね。

「必死さを出さないところが彼にとっての標準というか、人より身体能力の水準が高いので余裕なんですよね」

――共演者の方の印象はいかがでしたか?

「東出さんは天然な部分がありましたね。小松さんから見ると、僕も東出さんも天然らしいんですけど(笑)。東出さんは中津とは違って陰で筋トレの腕立てをしている姿を何度か見て、ストイックな方だなと思いました。片岡さんはお父さん的存在で、なんでも受け止めてくれる方。僕がどうやって現場でコミュニケーションとればいいのか悩んでいたら、片岡さんから話しかけてきてくださって。一緒にアクションして楽しかったねって言ってくださったので、僕も楽しくなって盛り上がっていました」

――タイトルにちなんで、窪田さんは何マニアですか?

「黒マニアですね。黒が落ち着きます。攻めるカラーにいけないというか(笑)。持ち物も気に入らないと黒く塗ったりしちゃいます(笑)」

――今回の衣装で赤の帽子が印象的でしたが(笑)

「帽子は監督が決めました。いろんな色を出されて、黄色とか青とか、ひとつも黒がなくて(笑)でも、それが土志田としてのカラーになるならと思いました」

――窪田さんにとってのヒーローは?

「1つ上の兄です。僕は三人兄弟の末っ子なんですけど、年子だったので友達のような感じで育ってきて、ずっと兄の背中を追いかけていました。一緒に野球も始めたんですけど、兄はすごく身体能力が高くて、超えたいと思っても超えられないんですよね」

――土志田は小松さん演じるカオリちゃんに恋していましたが、窪田さんの好きな女性のタイプは?

「カオリちゃんはぶっ飛んでますよね(笑)。僕は、好きになった人が好きですけど、飾らない人が好きです。陰で努力していて、あまり周りに見せない人も好きですね」

――このお仕事を始めてから変わった部分はありますか。

「もともと人に関わらない、人と極力しゃべらない仕事をしたかったんです。車やバイクが好きなので整備士になりたいと思って、ガソリンスタンドで働いていて、車を洗っている時間がなによりの幸せでした。夢中になって没頭できることがあるのってすごく幸せだなぁと思って。オーディションで今のマネジャーさんに出会って、10年くらいお仕事をさせてもらって、今まで自分が求めていたものと真逆なんですよね。ひとりで没頭するより、みんなで没頭できるほうがすごく楽しいと思うようになりました」

――今後チャレンジしたい役はありますか

「基本的にあまり役を求めなくて、いただいた役を全力でやって、求められた以上のものを返していきたいと思っています。ただ今年28歳になって30歳まであと少しなので、20代で恋愛ものをやってみたいですね。王道ラブストーリー。役は年齢とともに求められるものが変わると思うので、ラブストーリーを経験して、キャパシティを広げて30代に繋げていけたらって思います」