毎週月曜夜9時からDlife(BS258ch)で放送中のドラマ「マンハッタンに恋をして~キャリーの日記~2」。「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」の主人公、キャリー・ブラッドショーの青春時代を描いた作品だ。
今回、日本語吹き替え版でキャリーを演じる沢城みゆきにインタビューを敢行。作品の見どころの他、キャリーの魅力について存分に語ってもらった。
――今回、主演として演じられることを聞いた時の感想をお伺いできますか?
「えっ、私、この子吹き替えたことあったっけ?」でした。というのも、「キャリー役のアナソフィア・ロブを沢城さんがやったことがあるので」ということでお話をいただいていたんですけど、「あれ?」ってなって。
「ジャンパー」('08年)っていう映画があったんですが、そのヒロインをやらせていただいたことがあったんですね。なんとその子の冒頭5分くらいの短いシーンの幼少時代を演じていたのが彼女(アナソフィア・ロブ)で。確かにやったけど…!みたいな感じだったので、「大丈夫ですか? 私で?」っていうのが第一印象でしたね。
こんな金髪でふわふわの髪形の夢みたいな女の子の役を、私が?っていう、ちょっと恐縮に感じました。
――キャリーはどんな女の子なんでしょう?
裏表がないんです。いらっとしたり、人に当たってしまったり、少しずるかったりすることもあるんですけど(笑)。そういう内面の喜怒哀楽が隠せない、全部こぼれてしまうところが魅力的に感じます。そこが女の子たちから支持される理由なようにも思います。
見た目は特別かわいいけれど、内面は私たちと同じようなことで悩んで右往左往している、とても身近に感じることができる女の子です。
――演じる上で心掛けた点などありましたら教えてください。
アナソフィア・ロブさんが演じていることを、日本語吹き替えでなるべく再現できればと思い挑んでいました。相手の何の言葉に触れて涙が出たのか、何でそこでため息をついたのかとか、雰囲気で絶対にお芝居はしない方なので、琴線を共有して呼吸を合わせることで、彼女の魅力をそのままお伝えできればと思っていました。
――演じられてきて印象的なシーンはありますか?
毎話毎話、印象的なんで(笑)、本当に心に残るシーンがたくさんあるんです。シーズン1もそうだったんですけど、今回のクールに関しては特にキャリーのシーンよりもキャリーの見ている周りの人たちのシーンが心に残っていて。
キャリーを演じるというよりも、キャリーと一緒に友達の心配をしている、妹の心配をしている…というような時間が多かったように思います。
自分の長所と短所はうまく言えないけど、友達のことならたくさんしゃべることができることってありますよね。役と向き合っている関係から、肩を並べて同じものを見ているようなありがたい関係性を築くことができたので、彼女の友達が泣いていたり、笑っていたりする表情が一番印象的ですかね。
――そんな出演者の中で、お気に入りのキャラクターはいますか?
これもみんな魅力的なんですけど(笑)。パパに本気で怒られたときの顔は印象的でしたね。いい思い出じゃないけど(笑)。2ではパパとけんかをしている時間が結構あったので。
あとは友達もさることながら、新キャラクターのサマンサですよね。今までも個性的な子たちで織りなされているドラマだったと思っていたんですが、個性の次元が違う人がやってきた(笑)。個人的には彼女の生き方に憧れを持ったりもしました。
――せりふと呼吸がすごく合っているように見えたのですが、シンクロしてくるものですか?
うまくいくと…合うことがあります。やっぱり翻訳がすてきで、私もうまくそれに乗れると一緒になれたように感じることがあります。琴線を全部1個1個外さず合わせていくことができると、長ぜりふなんかは達成感がありますね。
収録が終わった後に、キャリーに起きたことなんだか自分に起きたことなんだか分からないくらい、精神的に疲弊していることがありました(笑)。でも1個でも外すと途端にずれていってしまうので、難しいなと思いました。
――もちろんシーンによって違うと思うんですけど、監督の方、演出の方からはどのようなアドバイス・指示があったのでしょうか?
今シーズンに関しては1で出来上がっているキャラクターでやっているものなので、さらにどうこうしてっていうのはそんなになかったように記憶しています。
どちらかというと新しく仲間入りしたキャラクターたちが、きちっと立ち上がるまでが時間がかかったように思います。例えば…言っていいのかしら? キャリーに恋人ができるって!(笑)…まぁこれから出会っていく“新しい人たち”が何人かいるんですけど、彼・彼女たちとキャリーとのバランスが、キャリーよりも大人でいてほしいとか、逆にキャリーと同世代感を出してほしいとか、そのバランスを作るのに時間をかけました。シーズン1から持ち上がっているキャラクターに関しては、伸び伸びやらせていただいたように感じます。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
シーズン1の時から言っていることなんですけど、「セックス・アンド・ザ・シティ」を見たことないっていう方でも楽しめるドラマになっています。
シーズン1を見ていただいた方には本当に楽しみにしていただいていいシーズンですし、シーズン2で興味を持っていただいた方にも、新学期や初めての就職を経験したことがある方なら、どなたでも感情移入できるドラマになってるのではないかと思います。
見終わった後、ちょっとかわいいスカートをはきたくなるおまけ付きです。ぜひぜひ、最高にかわいい女の子が、とっても平凡に葛藤するさまを見守っていただけたらうれしいです。
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