アンジュルムが4月27日、ニューシングル「次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる」をリリース。翌28日に東京・タワーレコード渋谷店で発売イベントを行った。
アンジュルムは和田彩花、中西香菜、竹内朱莉、勝田里奈、田村芽実、室田瑞希、相川茉穂、佐々木莉佳子、上國料萌衣の9人組。今回のシングルは'15年11月に加入した上國料にとってデビューシングル、そして5月30日(月)の東京・日本武道館公演での卒業が決定している田村にとってはラストシングルとなる。
イベント前の囲み取材では、まずリーダーの和田が新曲を紹介。「『次々続々』はアップテンポな曲で、初めて本格的なラップが入っているダンスナンバー。アンジュルムが卒業、加入を繰り返すグループっていうのに沿ったような、出会いや別れをテーマにした歌詞になっています。でも、『行っておいで』『ゾクゾクさせておいで』っていう歌詞があるので、今までのイメージ通りの力強いアンジュルムが見られるんじゃないかなって思います」と解説。
続けて、「『糸島Distance』は福岡の糸島をテーマにした曲で、アンジュルムになってから初めての失恋ソング。曲とかけ離れたイメージの衣装で、相川茉穂ちゃんは怪物みたいな衣装なので、そのギャップに注目してほしいです。踊りもシュールなので、訳の分からない、ミスマッチな感じを楽しんでいただきたいです」「『恋ならとっくに始まってる』は、約2年ぶりにつんく♂さんが作詞・作曲をしてくださった恋愛ソングです。田村芽実ちゃんのラストシングルなので、めいめい(田村)の卒業に絡めたような歌詞が所々に入っています」と語った。
「恋ならとっくに始まってる」はスマイレージからアンジュルムへの改名後、初めてとなるつんく♂作詞・作曲による楽曲。和田は「つんく♂さんがライナーノーツを書いてくださるんですけど、そこに『この曲でみんな暴れてください』って書いてあって、それがとてもうれしかった」と振り返る。
今作がラストシングルとなる田村は、「私のせりふで始まって、私の歌で終わるんですけど、せりふはつんく♂さんが私のことを考えて書いてくれたと聞いて、レコーディングの時はつんく♂さんに向けて歌おうと思いました。つんく♂さんから『これからも、いつまでも歌を大切にしていってください』という言葉を頂いたので、ずっと大切にしていきたいなって思います」と心境を口に。
一方、今作がデビューとなる上國料は「デビューシングルでつんく♂さんの曲を頂けたり、『糸島Distance』ではたくさん歌割を頂いているのでうれしいです」と笑顔で話した。
その上國料に記者から「先輩たちは怖いですか?」と質問が飛ぶと、「全然怖くないです」と即答。竹内が「優しい先輩ですよ、私たちは!」とアピールすると、メンバーから「誰が一番怖い?」と聞かれた上國料が「竹内さんが(笑)」とお約束の回答。「3期にも優しいよね?」と懸命な竹内だったが、和田から「何もおごってくれないもんね?」と言われ、「それはお金の問題だから!」と引き下がっていた。
ここからメンバーによる竹内イジリが始まり、田村が「でも、すごくケチなくせにこの前、後輩におさがりあげてたんですよ」と暴露。竹内は「『ケチなくせに』っていらなくない?」と反論し、「私が着なくなったから、後輩で誰か着られる…」と言い掛けたところで「オッケー、オッケー!」(勝田)、「分かった!」(和田)とメンバーに遮られ、「何でだよ!?」とツッコむ。
さらに、「もらった服が580円らしいんです」(室田)、「ファンの方が調べて、握手会とかで伝えてくるらしいですよ」(勝田)、「でも、すごくかわいい服なんですよ」(室田)、「むろ(室田)が着ている方が似合ってたよ(笑)」(田村)と続き、竹内が「ボロクソ言うな~」と若干イジケ気味になっていた。
竹内の活躍が終わると、5月5日(木)から始まる「アンジュルム コンサートツアー 2016春『九位一体』」の話題に。和田は「『九位一体』なので9人で力を合わせてっていうのはもちろんなんですけど、めいめいの卒業公演でもあるので、みんな笑顔でいい思い出を作って、アンジュルムらしく笑って卒業を見送れたらいいなと思います」と意気込んだ。
今回のシングルでは、再生中の映像の周りを360°見渡せる“360°動画”を用いたプロモーションビデオを公開中。和田は「全員(の歌っているところが)見られて面白いんですよ! 囲まれている気分が味わえるので、この動画で“ゾクゾク”していただけたらうれしいです」とPRした。
イベントでは、ニューシングルの3曲に加えて「ええか!?」を披露し、MCは田村の仕切りで進行。「無人島に連れていくなら、アンジュルムの誰を連れていく?」と田村が問い掛けると、上國料と室田は相川の名前を挙げる。室田が「あいあい(相川)って物知りじゃないですか? 食べ物とか詳しそう」と理由を明かすと、和田が「このキノコ、大丈夫ですよって言いながら毒キノコを食べさせられそう」とツッコみ、中西は「『先に和田さん、食べてみてくださ~い』『毒キノコでした~』って」と相川の物まねをしてみせた。
その後、室田が「アンジュルムで無人島に行ってみたいです」と提案し、和田も「今度、DVDで何やりたいって聞かれたら無人島に行きたいって言おう!」と乗り気に。だが、勝田から「えっ、やだ。面倒くさいじゃん(笑)」と期待通りの反応が。
また、田村の「生まれ変わったら何になりたい?」という問いに、相川も「炊飯器。小さいころから大好きで、親近感があるんですよ。においをかぐと落ち着くし。だから、前世が炊飯器だったんじゃないかなって思っていたんです」とここでキャラを前面に押し出す。
だが、竹内が「スパイダーマンになりたい。ビルの間を飛び越えて、クモの巣も出して」とノッてきたところで、田村が「この質問、もういいや」とバッサリ。「何で!?(ファンに向けて)なりたいよね?」と続ける竹内を放って、和田は新曲の告知を始める。頑張る竹内は「1人はなりたいけど、1人はなりたくないって」とファンの声を報告するも、田村から「その話、もういいから(笑)」とあしらわれ、ここでも竹内イジリが展開された。
最後に、田村が「5月5日に大阪からツアーが始まります。全国各地を回って最終日の日本武道館公演で私、田村芽実がハロー!プロジェクト、そしてアンジュルムを卒業しますので、お時間ある方はぜひいらしてください」とファンにメッセージを送った。
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