アンジュルム・めいめい、夢に向けて卒業シングル発売

2016/04/29 11:00 配信

芸能一般

アンジュルムが、めいめい(田村芽実)のラストシングルとなる「次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる」をリリース

アンジュルムが4月27日、ニューシングル「次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる」をリリースし、28日に東京・タワーレコード渋谷店で発売イベントを行った。

今回のシングルは、5月30日(月)の東京・日本武道館公演での卒業が決定している2期メンバー・田村芽実にとってラストシングルとなる。

田村は'09年にミュージカル「しゅごキャラ!」に出演し、スマイレージ(アンジュルムに改名前のグループ名)の初期メンバーと共演。それを機にスマイレージの大ファンになり、'11年8月にオーディションでスマイレージのサブメンバーに、10月に正式メンバーへと昇格した。

加入以降、田村は高い歌唱力とダイナミックなダンス、そして圧倒的な表現力で存在感を放ってきた。そんな中、'15年12月にアンジュルム、およびハロー!プロジェクトからの卒業を発表。その理由を、「私のもう一つの夢、ミュージカル女優になるという夢もかなえたいと思っています。大好きで憧れのスマイレージになるという夢をかなえられたように、ミュージカル女優になる夢もかなえたいです」と語った。

CDの発売イベントも、田村にとっては今回のシングルが最後。イベント前の囲み取材では、「5年間このグループにいさせていただいて、今回がラストシングルになります。『恋ならとっくに始まってる』は私のせりふで始まって、私の歌で終わるんですけど、せりふはつんく♂さんが私のことを考えて書いてくれたと聞いて、レコーディングの時はつんく♂さんに向けて歌おうと思っていました。その後、つんく♂さんと連絡を取り合って『これからも、いつまでも歌を大切にしていってください』っていう言葉を頂いたので、ずっと大切にしていきたいなって思います」とラストシングルへの思いと、つんく♂の言葉を噛み締める。

日本武道館公演について聞かれると、「多分、泣いてしまうと思うんですけど、でも涙をこらえるのではなく、泣いてしまったらそれもパフォーマンスの1つとして皆さんに見ていただけるように頑張りたい」と未来のミュージカル女優らしいコメントも。

そして、「小さいころからミュージカルが大好きで、ずっとミュージカル女優になるのが夢で。その夢のためにアンジュルムを卒業するんですけど、ずっとミュージカルに恋しているので、ミュージカルといつか結ばれたいなっていうのはずっとあります」と夢への思いを明かした。

一方で、メンバーとのやり取りではアンジュルムらしい楽しさを見せる。優しい先輩アピールを重ねる同期の竹内朱莉に対し、「すごくケチなくせにこの前、後輩におさがりあげてたんですよ」「むろ(室田瑞希)が来ている方が似合ってたよ(笑)」と“口撃”。メンバーの竹内イジリに参加し、竹内は「ボロクソ言うな~」若干イジケ気味に。

だが、記者から「田村さんと一緒にやりたい事は?」との質問が飛ぶと、今度は田村イジリに。「あるよね?」と期待して目を輝かせる田村に、室田が「最近、田村さんと遊ぶ機会が多いんですけど、この前は2人だけでかくれんぼをしたんですね。今度は全員でかくれんぼをしたいなって思います」と笑顔で発言するが、こちらも同期の勝田里奈から「つまんなーい」と無慈悲な反応が。

佐々木莉佳子が「9人で遊びに行きたい」と希望するが、竹内が「遊園地だったらみんなで遊べるかなって思うんですけど、めいはジェットコースターに乗れないんですよ。降りた後の顔が映せないレベルになるくらい本当に苦手なので、遊園地は行けないし。いろいろ候補をつぶしていくと、行く場所がないっていうのが現実です」と話す。勝田の「日々が思い出みたいな感じでいいじゃない」という発言に、田村は「やだー!」と駄々をこねた。

逆に「メンバーとやりたい事」を聞かれた田村は、「卒業前にホールツアーができるので、思い出になるなとは思いますが、やっぱりみんなでどこかにプライベートで行きたいなっていうのが密かに心の中にあります」と明かす。だが、「みんなで旅館に行きたい!」という希望はリーダーの和田彩花が「うるさいって怒られるし、障子を破っちゃうからだめ」と却下。「じゃあ、プールに行きたい!」と提案するも、今度は竹内に「私、プール無理」と拒否される。同期の中西香菜から「みんな動物みたいなんで、動物園は?」と言われ、「何か考えておきます」と寂しそう(?)に話した。

イベントでは、田村がMCの仕切りを担当。「生まれ変わったら何になりたい?」という話題で、竹内が「スパイダーマンになりたい。ビルの間を飛び越えて、クモの巣も出して」とノリ始めると、田村が「この質問、もういいや」とバッサリ。「何で!?(ファンに向けて)なりたいよね?」と続ける竹内を放って、和田は新曲の告知を始める。「1人はなりたいけど、1人はなりたくないって」とファンの声を報告する竹内を「その話、もういいから(笑)」とあしらうなど、再び竹内イジリを展開した。

その後、ニューシングルの「次々続々」について竹内が「すごく格好いい曲で、ラップに挑戦してます。ファンの皆さんには遠慮なく盛り上がってもらいたいですね」と紹介。「糸島Distance」は、相川が「福岡をモチーフにした失恋ソングで、曲調はしっとりとしていて、サビで『好いとうと!』って言っているのが特徴的。衣装や振り付けがシュールで、コミカルになっています。私はゴモラみたいに角がある衣装で、みんなも曲と合っていない衣装を着ているので、振り付けや衣装に注目して見てもらいたいなって思います」とポイントを語る。

続けて、田村は「つんく♂さんが作詞・作曲してくだっています。(作詞・作曲が)つんく♂さんじゃなくなった時に、あらためてつんく♂さん好きだなって思ったんですよ。つんく♂さんが恋しくなっちゃって…。つんく♂さんも曲も大好きだから、卒業前に歌えて本当に良かったなって思いました」と、「恋ならとっくに始まってる」とつんく♂への思いを明かした。

イベントの最後に、田村は「5月5日に大阪からツアーが始まります。全国各地を回って最終日の日本武道館公演で私、田村芽実がハロー!プロジェクト、そしてアンジュルムを卒業しますので、お時間ある方はぜひいらしてください」とファンにメッセージを送った。

卒業まで残り1カ月となった田村。いつの日かミュージカルの舞台で輝く田村が見られることを願いつつ、アンジュルムとしてステージで輝く田村の姿を目に焼き付けておきたい。