多部未華子“日プロ”主演女優賞に「背筋が伸びる思い」

2016/05/04 15:31 配信

映画

主演女優賞を獲得しスピーチする多部未華子(C)2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

「第25回日本映画プロフェッショナル大賞」の授賞式が5月3日、東京・テアトル新宿で行われ、主演女優賞を受賞した多部未華子が登壇した。

同賞は、高い評価を得ながらもさまざまな理由から既成の映画賞では過小評価された作品や個人を中心に、映画製作者、監督、脚本家、評論家、配給・宣伝・興行関係者らで構成される選考委員の投票と、実行委員会の判断で決定されるもの。

多部は、「ピース オブ ケイク」と「映画『深夜食堂』での演技が評価され、このたび主演女優賞の栄誉に輝いた。

授賞式では、サプライズで田口トモロヲ監督からお祝いコメントが届いた。

「受賞おめでとうございます。ピースオブケイクチームのメンバーとして大変うれしいです。演技に対する率直な姿勢、集中力、謙虚さ、そしておとこ前な佇まいはすてきでした。女優は一生もので多くの可能性があります。持ち前の正直さとしなやかさで、これからもご自身の道を極めていってください。またご一緒できる機会を楽しみにしています」という、熱いメッセージをプロデューサーが代読し、多部は感激していた。

主演女優賞の受賞について、多部は「このたびはこんな立派な賞を頂き、監督からの言葉を頂き、あらためて背筋が伸びる思いです。この賞を胸に、これからも自分らしさを忘れず、たくさんの作品に携わっていきたいです。本当にありがとうございます」と、喜びを語る。

また、MCから女優を始めたころから今にいたる演技に対する思いの変化を聞かれると「いろいろな役に出会って、学ぶこと、吸収すること、くじけそうになることもありますが、仕事に対する気持ち、現場にいるときの気持ちは変わっていません。

年齢や作品を重ねていくことで、これまでのイメージを覆すようなさまざまな役を頂きますが、ありがたいことだと思っています。これからも台本を読んで率直に感じたことをカメラの前で表現し、期待していただいている以上のものを本番で見せることができたらと思います」と、熱いコメントを披露し、会場を沸かせた。

その他、作品賞には大根仁監督の「バクマン。」が、主演男優賞には染谷将太(「さよなら歌舞伎町」「ソレダケ / that's it」)が選ばれた。

なお、多部は「ピース オブ ケイク」で第25回日本映画批評家大賞の主演女優賞も受賞。5月26日(木)に東京藝術劇場で行われる授賞式にも登壇予定だ。