「ONCE ダブリンの街角で」('06年)や「はじまりのうた」('13年)で、世界中の多くの人々に“私の特別な監督”と愛されているジョン・カーニーの最新作「Sing Street(原題)」が、邦題を「シング・ストリート 未来へのうた」として、7月9日(土)より全国順次公開される。
本作の舞台はダブリン。両親の離婚、いじめなどで人生どん底の少年がバンドを組み、ストリートや海辺でPVのゲリラ撮影を重ねるうち、切ない恋と胸を打つ友情が加速していく。
今回解禁された予告編では、憂鬱(ゆううつ)そうな顔をし、今にも壊れそうだったコナーがロンドンの音楽と自称・モデルのラフィーナと出会い、彼女を振り向かせるためにバンドを結成。ストリートや川辺でPVのゲリラ撮影を重ねながら、未来へ向かって走りだす姿が見られる。
そんな本作は、ことしの「サンダンス映画祭」で最も熱いスタンディングオベーションを浴び、、映画評論家による映画レビューをまとめたウェブサイト「Rotten Tomatoes」では、一時100%を振り切ってしまうなど、世界中の人々から絶賛。
また、先日U2のボノが自身のバンドのオフィシャルサイトに「2016年ベストムービー」と絶賛コメントを出し、世界中で大きな話題を集めている。
本作が絶賛される理由の一つに挙げられるのは音楽だ。予告編で流れる、魅力的で80年代風の親しみやすい楽曲は、全てオリジナル。ゲイリー・クラークが手掛け、劇中ではコナーたちのバンド「シング・ストリート」の楽曲として使用されている。
そして、オリジナルに加え、デュラン・デュラン、ザ・キュアー、ザ・クラッシュ、ザ・ジャム、ホール&オーツ、a-㏊、スパンダー・バレエなど、迷える若者の救世主だった80年代ブリティッシュ・ミュージックが、人と人の心をつなぎ、共に運命を切り開く瞬間が鮮やかに切り取られていく。
さらに、主題歌は「はじまりのうた」にも出演したマルーン5のアダム・レヴィーンが手掛ける。本作が音楽映画の新たな1ページをめくることになりそうだ。
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