グッチ裕三、名店取材して「アタマにくる」!?

2016/06/03 05:00 配信

芸能一般

胸にはさまざまな胸章が並ぶ

BS12トゥエルビにて放送中の「太鼓判 グッチ裕三の名店取材中」は、グッチ裕三が自らイチオシの店へと足を運び、おいしい料理の秘密や食べ方を紹介するグルメ番組。

今回、東京の台東区鳥越にある完全予約制・1日1組限定という、まさに「名店」と言えるすし店「都寿司」でロケが行われ、“裕三節”がさく裂した。

同店は明治20年から129年続く老舗で、裕三も長年通っているという行きつけの店。しかも4代目主人の冨嶋康夫さんとは、小学校時代からの顔なじみだという。

そんな気心の知れた仲だからか、収録の合間も笑いが絶えない。「仕事だから(酒を)飲めない」と残念がる裕三は、「終わったらいいんでしょ?」というおかみさんの一声に、すかさず「当たり前じゃない!」とニヤリ。また、「一番いいネタは教えてあげないけど」と言いながらも、主人と新たな仕入れ先やヨーロッパのウニ事情など、さまざまなグルメ情報を交換し、食のプロとしての一面ものぞかせた。

ところが、裕三はおいしいものを食べると「アタマにくる」という。「本当においしいと悔しくなる」のだそう。自身も相当な腕前の料理家である裕三に、食への興味や名店に出会うコツを聞いてみた。

――いいお店を見つけるために、日ごろから意識されていることは?

常にアンテナは張っているね。18歳から食べ歩きをしているし、実を言うと中学生のころから、学校帰りにどのお店に寄るか考えてた。「今日は中華? それともすし?」みたいなね。これまで5000軒以上は足を運んでいるから、鼻が利くというか、感覚で分かるものもあって。あとは、すし屋さんだったら「魚のにおいがしない店が清潔だからいい店」のような、いくつかポイントはありますね。

――お店の方と、とても気さくに話していらっしゃいましたね。

しょうゆに何を混ぜているのかとか、油は何を使っているのかとか、聞きたいじゃない。エチケットはあるけど、話の持っていき方次第で教えてくれる。それをいただいちゃったりね。最近ではテレビ番組でやってないと「何でパクってないの?」って向こうから言ってきますよ。

――高級店や老舗だと、気が引けることはありませんか?

一つ持論があって「一流は隠さない」のね。帝国ホテルでシェフをやっていた村上信夫さんという方がいるんだけど、ホテルのレシピを公開しちゃった。それで問題になったんだけど、その時、村上さんが一言「味や香りは分かりませんよ」と。

だから隠さないのは、自信がある証拠だと思ってる。味や芸事は継承できないと思うのね。

――そういう意味では、音楽と料理は似ている?

僕にとって音楽と料理は一緒。自分が感動した曲やメニューを、自分流のアレンジをして届けられたらみんな幸せになれるでしょ。で、それを突き詰めて考えると、(お客さんに)ウケたい! とにかくウケたい! それだけ。

「―名店取材中」は、グルメ番組でありながら、リズミカルかつハイテンションな進行で音楽性も併せ持つ。エンターテイナー・グッチ裕三のショーを見ているようだ。

なお、この日収録された回は6月5日(日)に放送予定。

また、6月12日(日)の放送回では、東京・新橋にある元東北楽天の監督・デーブ大久保がオーナーを務める居酒屋さん「肉蔵でーぶ」を訪れる。かつて裕三がアドバイスをしたことで、見違えるようにおいしくなったという人気メニュー「豚のケチャップ」などを紹介する。

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