馬場良馬「U-31」完成披露で谷健二監督にレッドカード

2016/05/22 16:10 配信

映画

映画「U-31」の完成披露上映イベントに登壇した根本正勝、馬場良馬、中村優一、中村誠治郎(左から)

8月27日(土)公開の映画「U-31」完成披露上映イベントが5月22日に都内で行われ、馬場良馬中村優一、根本正勝、中村誠治郎、谷健二監督が登壇した。

同作品は「GIANT KILLING」などで知られる綱本将也が描くサッカー漫画を実写化。全盛期を過ぎ、人生の岐路に立たされたスポーツ選手を主人公に、戦い続けることの本当の意味を問う姿が描く。ジェフユナイテッド市原・千葉が撮影に全面強力した他、サッカー好きで知られる大杉漣勝村政信谷村美月らが出演している。

上映後のトークショーで、主演の馬場は「常にイライラして何かを抱えている役で、今は楽しいですけど、撮影中は結構ツンケンしていることが多かったので…」と撮影での裏話を告白。「じゃあ、撮影以外でみんなと絡むことはなかったんですか?」と聞かれると「そんなこともないか」と覆し、「煮え切れない自分との葛藤だったり、それを先輩や後輩に当たり散らしたりする姿を演じました。作品として皆さんに見ていただけてすごくうれしい」と笑顔を見せた。

また、「サッカーはほぼ未経験」という中村優一は、流通経済大学の学生と練習したことや、8月の暑い時期にフットサルで「バテバテになった」と、撮影前に練習したエピソードを告白。

「この映画の中でどこまで僕がサッカーをしている姿が映っているかは黙っておきますけど」と言葉を濁したが、谷監督が「練習シーンを3時間くらいかけて撮ったんですけど、優一君のシーンはバッサリ切ってますから」とあっさりと暴露してしまった。

ほか、沖縄国際映画祭での観客の反応について「ボチボチですね。感想は特に聞いていなかったので」と答えたり、撮影中のエピソードを「結構前のことなので、あまり覚えてない」という谷監督に対し、馬場は「撮ってる時の熱意はどこいったんですか! 営業トークを覚えてください!」と、手に持っていたレッドカードを提示。

マイペースな監督を主演がフォローするという風変わりなトークショーとなり、終始笑いに包まれる盛り上がりを見せた。

最後に馬場は「たくさんの人たちに支えられて、サッカー映画として成立することができました。この映画を見て、もやもやしている自分の何かのきっかけになってくれたらうれしいですし、この作品はいろいろな人に訴えかける部分があるので、たくさんの方に見ていただきたいと思います」とPRし、イベントを締めくくった。

映画は8月27日(土)からシネマート新宿・心斎橋、ほか全国で順次上映される。