でんぱ組.incを輩出したライブ&バー「秋葉原ディアステージ」から2013年3月にデビューしたオタクな6人組アイドルグループ・妄想キャリブレーション(通称・妄キャリ)。地道な定期ライブやイベントでファンを増やし、ことし元旦には東京・Zepp Tokyoでのワンマンライブも大成功。6/1(水)にはソニー・ミュージックレコーズ所属も決定し、ますます勢いに乗るメンバー6人(胡桃沢まひる、桜野羽咲、双葉苗、星野にぁ、雨宮伊織、水城夢子)に現在の心境や意気込みを直撃した!
――1stシングル「ちちんぷいぷい♪」が発売中。ついにメジャーデビューの夢を掴みましたね!
全員「ありがとうございます!」
胡桃沢まひる「私たちの大きな夢のひとつだったので、すごくうれしいです。でも正直、メジャーデビューというよりは妄キャリを大きくするお手伝いをしてくれる強力なパートナーが現れたっていうか…」
星野にぁ「そういう感覚に近いよね。もらい手が現れたー!みたいな(笑)」
胡桃沢「そうそう」
星野「だから大切なパートナーとがっちり肩を組んで、今まで妄キャリが作ってきたものも大事にしつつ、新しいことにもどんどんチャレンジしていって。アイドルファンじゃない人たちにもちゃんと届けられるような歌やパフォーマンス、ファッションを目指していきたいなって思っています」
胡桃沢「ここからはレコード会社さんと二人三脚で、階段を2段飛ばし……いや3段飛ばしくらいで駆け上って行くつもりです!」
――事務所の先輩であり、すでにブレーク中のでんぱ組.incは皆さんにとって、どのような存在なんですか?
桜野羽咲「でんぱ組.incさんの妹分と私たちは紹介されることが多いんですけど、実はそれを自分たち発信で言ったことはなくて。妹分というよりはまた違うベクトルのジャンルを確立させて、追いつけ追い越せ精神で頑張っていきたいなって」
胡桃沢「妹分じゃなく、どちらかというとまた別モノとして肩を並べられる存在になりたいよね」
星野「実際、秋葉原のオタクの女の子っていうのは同じでも、それ以外は割と違ってるかな」
双葉苗「一回、(夢眠)ねむさん(でんぱ組.inc)が言ってくださったんだけど『私たちは月、妄キャリは太陽だね』って。私はそれがすごく分かりやすいなって思っていて」
星野「私たちはオタクだけどすごい明るくて、おちゃらけたりしてるもんね(笑)」
双葉「そうそう。今はまだ私たちのグループ名だけじゃ弱くて、でんぱさんの名前をお借りすることも多いけど、いずれはそれがなくても大丈夫なようになりたいよね」
――改めて、妄想キャリブレーションの魅力や推しポイントを教えてもらえますか?
胡桃沢「妄キャリといったら、やっぱりライブの楽しさかなと。ファンの人たちとの一体感を私たちは最もウリにしていて、どこにも負けないっていうくらい自信があります!」
桜野「ファンの方のパワーがすごくて、他のアイドルさんがよく私たちのファンの方を欲しがるっていう……」
水城夢子「あまりの熱量にね」
星野「でも私たちもそれくらいの熱さを持って毎回ライブをしてるんだから」
桜野「ステージにもそれが表れるんだと思う」
胡桃沢「両方の熱気が相乗効果で高まって、最終的には爆発的な感じになる!」
星野「軽い勝負みたいな。どっちが熱くなれるか……っていう」
桜野「秋葉原のオタクな女の子たちだけど、パフォーマンスは体育会系っぽい要素も。そこらへんの男の子たちよりは体幹を全然鍛えてる自信あります!(笑)」
――あはははは。妄キャリはダンスの細かさにも定評ありますもんね。
胡桃沢「フォーメーションの複雑さとか、他のグループよりも絶対負けないと思います」
桜野「見れば分かってもらえると思うんですけど、めちゃめちゃ細かいんですよ。“左に7歩とか、何秒間に何歩移動する”…みたいなのが綿密に決められていて」
胡桃沢「あとは統一性がある中で、1人ひとりの表情が変わっていくのも見どころかな。歌詞に合わせて感情や表情もころころ切り替えるから、1人を見ていても飽きないし、たまに他の子を見るとまた違う表情が楽しめるのかなってね」
――それぞれのキャラクターの魅力はいかがですか?
星野「6人の個性がみんな強くて、しかも全員かわいいとかカッコいいとかじゃない部分で秀でているんです(笑)」
水城「カッコつけてるんだけどカッコつけきれてない。そういう間抜けな部分もありますね」
双葉「ちょっと惜しい!みたいな(笑)」
水城「でもそこが味というか、ハマる人はハマってくれるんじゃないかなって」
雨宮伊織「私たち、もともと顔がかわいいとかダンスや歌が上手いっていうので集められたメンバーじゃないんですよ(笑)。でもだからこそ他のアイドルさんとは違うこともできるのかなって。例えばワンマンライブでは“妄想ストーリー”っていう劇みたいなことをやっていて」
双葉「これは一度見て欲しい!」
雨宮「そのおかげで私はいろいろ吹っ切れたといいうか、恥を捨てられました(笑)。だってZeep Tokyoのときは、私、死んでるおじいちゃんの役だったんですよ!」
桜野「夢子も生き物の役もらったことないよね。おみくじ箱、試着室……とりあえず生命ではないもの」
水城「アイドルとしては本当に異質だなって思います(笑)」
星野「あと、その妄想ストーリーのレッスンがやたら多い!」
雨宮「ワンマン前で忙しいのに妄想ストーリーのレッスンが1日入ってたりするもんね」
星野「基本は私がツッコミ担当で、しかも1人だから大忙し。マネジャーさんとマンツーマンで『ここの間が違う!』『このボケとこのボケは差を付けて!』みたいな。私、何やってるんだろう?って気持ちになる(笑)」
桜野「でもボケもボケで、くだらないことを大真面目にやらなきゃいけないからね」
双葉「ツッコミも大変だけどボケも大変。でも、そうやって私たちが一生懸命全力でやってることに意味があって、ファンの人はそれを見て応援してくれるのかなって思う」
水城「歌やダンスとはまた違う、妄想ストーリーならではの魅力も楽しんでほしいよね」
――最後に、今後の野望を教えてください!
胡桃沢「アイドルという枠にハマらないグループになりたいです。いずれは“妄想キャリブレーション”ってジャンルを確立したいと最近すごく思っていて、例えば私たちの曲を聴いて『妄キャリだ!』ってすぐ分かったり、何か曲を聴いて『あれ、○○っぽいよね~』っていう○○の部分に私たちがなりたいなって」
星野「なれます!! なりましょう!!」
双葉「今まではアイドルが好きな人たちに向けた曲がメーンだったけど、これからは一般のリスナーさんにも幅広く聴いてもらえる楽曲にもなっていて。音楽好きな人の耳にも残る音だったり、真似しやすい振りも入っているので、いろんな方に興味を持ってもらって、もっともっと妄キャリを世の中に広めていきたいです!」
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