山崎育三郎「ミュージカル俳優以外、考えたことない」

2016/05/26 13:04 配信

ドラマ

「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)で、キザでチャラい弁護士・赤星元を演じている山崎育三郎撮影=磯崎威志

幼少期からミュージカルに触れ、30歳目前でテレビドラマに進出。ミュージカル界のプリンスがキザな弁護士を熱演中! 今、ブレーク中の新生カメレオン俳優を直撃!!

――昨年、「下町ロケット」(TBS系)で裏切り者の真野を演じ一気に注目を集めた山崎育三郎。現在放送中の「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)では、キザでチャラい弁護士・赤星元を演じ、また違った一面をのぞかせている。

山崎:どうも演じている役のイメージで見られることが多くって…。今、演じている赤星はカッコつけマンなんですが、ちょっとイヤなヤツに見られているのかも。ただ、5月26日(木)放送から後半になるにつれて彼の人間くさい面が見えてくるんで、そこでイメージが変わっていけば(笑)。ただ、ドラマの現場はまだ慣れないことが多く…。とくにミュージカルと違い、カツラも着けずに普通の服で芝居をするので、気持ちのスイッチの入れ方に戸惑ったりしていますね(笑)。

――山崎といえば、「レ・ミゼラブル」や「モーツアルト!」などで圧倒的な存在感を披露してきたミュージカル俳優。目指したきっかけは、ミュージカル「アニー」だったとのこと。 

山崎:「あれに出たい!」と言ったらしく…。人見知りが激しく、人の陰に隠れている子供だった僕には、自分にないものを持っている華やかなステージが印象的に映ったんでしょうね。家に帰っても、CDを聴いては歌っていたそうです(笑)。

――母の勧めもあり小学3年生から歌を習い始め、小学6年生のときには小椋佳の企画によるミュージカル「フラワー」で主演に。

山崎:初めて舞台に立ったときは、開放的になりました。拍手をいただいて、一生これをやっていきたい!!と思ったのを覚えています。変声期などでお休みしましたが、ミュージカル俳優以外の道というのは考えたことはありません。休んでいるときも、絶対に戻ろう!!という気持ちでいっぱいでした。

――ミュージカル始めるまでは野球に全力投球だっという少年時代。しかし、大好きな野球も仕事優先で休みがちだとか。

山崎:小学校の6年間は野球に夢中で、全国大会に行くくらい本格的にやっていました。ピッチャーとキャッチャーでした。今では体が資本なのでスライディングはしませんが、草野球は続けていますよ。ただ、僕が代表でやっているので、ドラマや舞台が続くとチーム全体が休みがちに(笑)。

――20代で「ミス・サイゴン」のクリス役や憧れの帝国劇場での主演など子供のころの夢を次々とかなえ、30歳目前の昨年にテレビドラマにも進出。心境の変化があったのか?

山崎:10年間、走ってきて気付いたのは、日本ではミュージカルはまだマイナーということ。もっと一般の方も見に来られる場所にするためには、僕がチャレンジして幅を広げる必要があるなと。ミュージカルを見たことがない人が来たいと思うきっかけづくりができればと思っています。福田雄一監督が“ミュージカル俳優はエンタメ界の最高峰だ”と言ってくださったのですが、ダンス・歌・芝居のどれが欠けてもダメ。毎日、勉強ですよ!

profile●やまざき・いくさぶろう= '86 年1月18日生まれ、東京都出身。A型。'07年に「レ・ミゼラブル」に出演。'11年に「モーツアルト!」で菊田一夫演劇賞を受賞。「下町ロケット」('15年)「悪党たちは千里を走る」('16年、共にTBS系)、「お義父さんと呼ばせて」('16年フジ系)に出演し話題に

キーワード