NBAファンのBose「苦労してきた選手を応援したい」

バスケットボールの最高峰・NBAのプレーオフもいよいよ佳境！熱戦を制してきた強豪たちが、チャンピオンの座を求めてさらなる激闘を繰り広げている。今回、長年のNBAファンであるスチャダラパーのBoseを直撃。プレーオフ終盤戦の見どころや、NBAスター選手について語ってもらった。

――今季のプレーオフも終盤、いよいよNBAファイナルが迫ってきました。プレーオフ東決勝ではクリーブランド・キャバリアーズとトロント・ラプターズが対戦しています。

キャバリアーズは、昨季はレブロン・ジェームズが戻ってきて、新しくなったばっかりのチームで決勝まで行って、「やっぱりレブロンすげぇな！」って存在感だったけど、ケガ人もいて、最後はレブロン1人しか残っていなくて負けちゃった。でも今年は、ケガもなく、JR・スミスやイマン・シャンパートもはまって、いろんなパターンも試せて、磐石の状態というか。

デイビット・ブラッドHCは解任されたけど、どちらにしろ最初からレブロンが監督だったみたいな感じで、試合中の指示もレブロンがやってるし(笑)。タイロン・ルーHCの方が年齢的にも下がって、よりやり易くなったっていう感じなのかも知れないですね。

――今季はステフィン・カリーがリーグの顔として大きく取り上げられてきましたが、レブロンとの対決を楽しみにしているファンも多いと思います。

メディアが一番面白がるのはその状態でしょ、対極でね。ちょっと前も、母の日にカリーがすごいフィーチャーされてて、お母さんも「スタイリスト付いてるの!?」ってくらいバリバリ綺麗で、素敵な家族みたいに紹介されてたんだよね(笑)。かたやレブロンは母子家庭で育って、同じように苦労して上がってきた子がNBAでは大半だし、カリーなんてほとんどありえないパターンなわけで。

レブロンのお父さんって未だに誰か分からないんでしょ。その遺伝子を捜さなきゃいけないんじゃないかって気もするけど(笑)。競馬みたいに考えると、その遺伝子は絶対に必要だよね(笑)。でも、最近は育ちの良い子も増えてね、カリーみたいにNBA選手の子供とかもいるから、セレブっぽいのもいるけど、やっぱり僕らからしたらレブロンみたいな方を応援したくなる部分もどっかにあって。

だって、カリーになれる人はカリーしかいないっていうか、ああいう環境って本当に選ばれた数人しかいないから、どの世界もそうなっちゃうって寂しくない？政治家じゃないんだから(笑)。バスケットボールまで、育ちが良くないと勝てないってなってきたらねぇ(笑)。

――Boseさんとしては、ファイナルで理想の組み合わせはありますか？

ファイナルでは昨季と同じ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ×キャバリアーズが見たいです。ケチがついたと言われてるし、キャバリアーズに欠けてた面子がそろった状態でもう一度見たいですね。結果はどっちでも良い、ウォリアーズの連覇も絶対に良いし、キャバリアーズの初優勝もすごいハッピーって感じがする。

オクラホマシティ・サンダーでもありだね、サンダーの優勝も素晴らしいじゃないですか。トロント・ラプターズはないと思うから(笑)、3チームどこが優勝しても良いよね。サンアントニオ・スパーズが残ってると、結局またスパーズか！みたいな気持ちが最後まであるんだけど、スパーズが消えた今、今年はすごい全部ハッピーな感じです(笑)。