アンジュルム・めいめい、りなぷ~の省エネを尊敬!?

2016/05/31 07:30 配信

芸能一般

アンジュルムが日本武道館公演を行い、2期メンバー・めいめい(田村芽実、前列右から2人目)がアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業した

ハロー!プロジェクトのアンジュルムが5月30日、東京・日本武道館で「アンジュルム コンサートツアー 2016春『九位一体』~田村芽実卒業スペシャル~」を開催。2期メンバーの“めいめい”こと田村芽実が、アンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業した。

田村は'11年8月にオーディションでスマイレージのサブメンバーとなり、10月に正式メンバーへと昇格。'15年12月に「ミュージカル女優になる」という夢をかなえるためにアンジュルム、およびハロー!プロジェクトからの卒業を発表した。

ライブは4月に発売されたニューシングルの「次々続々」でスタート。続いて「ここまで作り上げてきたアンジュルムに、自信しかありません」(リーダー・和田彩花)、「がむしゃらに突っ走ってきたこの『九位一体ツアー』、最後まで駆け抜けます」(上國料萌衣)、「アンジュルムへの愛を、このステージで爆発させます」(佐々木莉佳子)、「『九位一体』ファイナル、最初から最後までとにかく楽しんでください」(相川茉穂)、「楽しく、激しく、格好いいアンジュルムを見せます」(室田瑞希)、「世界中のどこよりも、幸せな空間をお届けします」(田村)、「9人の集大成をお見せします」(勝田里奈)、「皆さん、悔いの残らないよう最後まで一緒に盛り上がりましょう」(竹内朱莉)、「この9人で届けるライブ、1秒1秒を大切にパフォーマンスします」(中西香菜)と、それぞれファンに宣言する。

その後、同じくニューシングルに収録されている「糸島Distance」「恋ならとっくに始まってる」などを歌唱。田村ら2期メンバーにとって正式メンバー昇格後、初のシングルとなった「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」では約4年半前のMVがスクリーンに映し出されるという粋な演出も。

途中、℃-uteとハロー!プロジェクトのリーダー・矢島舞美が田村への手紙を読み上げ、「ライブでたくさんの人に笑顔や元気を届けてきたように、これからは大好きなミュージカルで皆さんに感動を届けてください。立つステージは違っても、いつまでもみんな仲間だよ」とエールを送る。

また矢島から「昨日はどうやって過ごしたの?」と聞かれ、田村が「早くベッドに入ったんですけど、いろいろ思ってたら3時とかになっちゃって…」と答える一方で、和田は「昨日はぐっすり寝ました!」と返答。和田らしいドライさに、田村は「ちょっとー!」とツッコんでいた。

また、2期メンバーの竹内、田村、勝田、中西の名前の頭文字から命名された“アンジュルム アメリカ”は、「印象的なめいめいの思い出話」を振り返ることに。

勝田は「アンジュルムって『変顔して、誰が笑うか?』みたいな、小さい戦いをしていたんですよ。話が長いなって思った時とか、笑っちゃいけないとこでやるのが基本なんですけど、そういう時にめいが最初に吹き出してて。でも、せき込んだふりをするとか、ごまかし方を覚えたんですよ。そういう時だけ、自分の得意な演技を使うんです」と暴露。

それを受けて、田村は「笑う演技も、泣く演技もできるので、(偉い人)よろしくお願いします!」と演技力をアピールしていた。

アメリカMCの後は「私、ちょいとカワイイ裏番長」でファンを煽り、ライブの定番曲「スキちゃん」で本編を締めくくった。

アンコールでは「めいめい」コールの中、田村が水玉模様のオレンジ色のドレスで登場。「自転車チリリン」を歌い上げ、ついに卒業セレモニーの時間に。

田村は、スマイレージ加入から卒業までの心境やメンバーへの思いを明かし、「みんな個性がバラバラでキャラクターも違うけど、1つだけ共通するのは『根っこの部分がとても温かい』ところ。これからどんな事があっても、温かく優しい根っこを張り巡らして、強く大きな幹となって、ユニークで色とりどりな大輪の花を咲かせてください。私も明日から小さな芽を大切に育てて、いつしか大きな大きな木となり、実りを遂げたいです」とメンバーに語り掛ける。

さらに、「私は表現することが大好き。これからは歌やダンスのお勉強をするのはもちろん、毎日全力で生きて、1人前の表現者になって帰ってきます。険しく、つらい道のりだと思いますが、私には待っていてくださるファンの皆さんがいる、それだけでどんな事でも乗り越えられる自信があります。

今この場で、時間は掛かっても必ず大きく深みのある人間になってステージ戻って来ると、皆さんと約束させてください。

最後になりますが、スマイレージ、アンジュルムとして皆さんと一緒に歩んできた、一生色あせることのない1752日を胸に抱き、明日から小さいけれど大きな一歩を歩んでいきます。これまで私と出会ってくれた全ての皆さんに感謝します。ありがとうございました」とファンにメッセージを送った。

田村の言葉に、「一緒に歌って踊って…良かったなって思います」(上國料)、「アンジュルムとして同じステージに立つのはきょうが最後ですが、今度は自分の夢をかなえた田村さんと同じステージに立つのが夢です」(佐々木)、「田村さんに教えていただいた事を生かして、どんどんパワーアップして、進化していけるよう頑張ります」(相川)、「田村さんのストイックな部分とか、パフォーマンスとか、私が受け継ぎたいなって。ちょっと荷が重くなっちゃうかもしれないんですけど、温かく見守っていてほしいなって思います。陰から、裏の方で」(室田)と、若干引っ掛かる言い回しはありながらも後輩たちが涙をこらえながら応える。

勝田からは「めいは、とってもストイックで私とは正反対だったんですけど、正反対だからこそ私はストイックさを尊敬していたりとかしてました、実は」と意外な告白が飛び出し、田村は「私も省エネなところ、尊敬していました」とさらに驚きの発言。

「めいがミュージカル女優になりたいって言った時に、寂しい思いもあったんですけど、めいなら絶対にその夢をかなえられるって思いました。なので、夢がかなった時はめいが輝いている姿を、お仕事があっても見に行きたいな」と続ける勝田がファンに「いつまでも、アメリカは4人いたっていうことを忘れないでください」と呼び掛け、ファンの反応に対して「はい、いいお返事です!」と褒める展開に。

竹内が「加入当時から今まで、私が成長できたのはめいのおかげだなって思うの。めいは何でも完璧にこなすじゃん。あかりは能天気にやり過ごしていることが多かったから、年下だけどめいを見て自分もちゃんとやらなきゃなって思ったりして。言葉にしたことはなかったけど、勝手にライバル視してたの」と話すと、田村も「めいも思ってたよ、タケに」と呼応。

中西は「めいめいは同期で年下ながら尊敬しかなくて。憧れで、いつも私の前を歩いてて格好いいなって、いつも背中を見て思ってました。卒業するって聞いた時、めいめいは次の夢を見付けて頑張ってるのに、私はどうしようって不安な気持ちになったんですけど、めいめいの卒業が前向きで、次の夢に向かって進んでいっててすごいなって。

応援しつつ、私はアンジュルムとしてやりたい事、やらなきゃいけない事が山ほどあるので、もっと頑張っていきたいなと思います。めいめいに負けないように香菜も頑張っていくので、お互い頑張りましょう」と、田村への気持ちを伝える。

その田村は「群馬の田舎で生まれたただの女の子を、こんなに応援してくれるなんて、私は一生分の運を使い果たしたんじゃないかって思っているくらい、皆さんには感謝してもし切れません。

そして、私はこのメンバーのことが本当に大好きで、心の底から愛しているので、これからもアンジュルムの応援よろしくお願いします。私も“陰から”応援していきたいと思います。夢のような毎日を見せてくれて、本当にありがとうございました」と、室田の発言が気になっている様子ながらもファンに感謝。

最後に、和田が「この9人体制がこんなにすてきな形になるって思ってなかったから、自分でもビックリしちゃって。でも、自信を持って言えるくらい、本当に最高だなって思うんです。

だから、めいめいが卒業って聞いて『こんな時に!?』って思ったけど、こうやって最高の形で大好きなめいめいを送り出せて、とてもうれしく思います」と笑顔で語り、「友よ」でライブを締めくくった。

その後、ファンからの「めいめい」コールを受けて田村が再登場。「私は17年間生きてきて、きょうが1番幸せな日ですし、世界中どこを探しても私以上に幸せな人はいないんじゃないかなって思いました。皆さんに伝えたい事はただ1つです。本当に感謝してます、ありがとうございました。もう1つありました(笑)。皆さん、大好きですー!」と笑顔満開でスマイレージ、アンジュルムとしての活動に終止符を打った。