福島県民放テレビ局初のオリジナルドラマが誕生 出演は石橋杏奈、中村蒼

2016/06/05 07:30 配信

ドラマ

2015年に開局45周年を迎えた福島中央テレビが、福島県内の民放テレビ局では初となるオリジナルドラマ「タチアオイが咲く頃に〜会津の結婚〜」を制作。6月24日(金)に放送することが決定した。本作は会津を舞台に、故郷の福島を愛する人々の苦悩と希望を描く完全オリジナル脚本作品で、出演は石橋杏奈中村蒼ほか。脚本は西田直子、監督をタナダユキが務める。

会津の赤べこを手にクランクアップの様子(左から中村蒼、タナダユキ監督、石橋杏奈)


会津で生まれ育った美緒(石橋)は、周囲の反対を押し切って上京して東京の大学に進学して以来、故郷の家族や友人たちと疎遠になっていた。狭い世間の体裁を気にし、よそ者を受け付けない田舎の風習を煩わしく感じていた美緒だったが、山口県出身のシェフ・雄太(中村)との結婚を報告するため久々に帰郷。だが、娘同様に頑固な父親との再会はやはりぎこちないものになってしまう。さらには今も地元に住む高校時代の友人や雄太ともひょんなことから仲違いに。心の底では故郷や家族を愛しているのに素直になれない美緒。そんな美緒が自分を見つめ直すきっかけをくれたのは、高校時代に幾度となく通っていた会津の思い出の風景だった。

本作は開局45周年を機に福島中央テレビが「福島を舞台にした福島の人たちの日常」「地元発で、今、伝えたいメッセージ」をドラマにしたいという思いで制作。ほぼ全てのロケが福島の美しい風景の中で行われているのも注目だ。

石橋杏奈は「ちょっと言葉が足りなかったり、うまくいかなかったりそういう人間らしさがとてもリアルに描かれているなと思いました。また会津と長州の歴史など初めて知ることもストーリーに盛り込まれていて、読み応えがありました。私は台本を読んでなんだか田舎に帰りたくなりました。皆さんの心に少しでも残ってくれたら嬉しいです」とコメント。

中村蒼も「最近は色々なことがあり、下を向いてしまうことが多いですが、このドラマを作ることによって少しでも上を向いてもらえるように頑張りたいです。現地の素敵な風景とともにこのドラマをみなさんに届けたいと思います」と意気込む。

監督のタナダユキも「福島のなかでも会津という特色ある地域なので、特に上の世代の方には昔のことに対する思いが強く残っているんだなというのを感じた。また、鶴ヶ城だったり、猪苗代湖だったり、様々な魅力ある場所がコンパクトに回れる範囲にあるなと(ロケハンのときに)思った。石橋さん、中村さんをはじめ、役者さんたちがとにかく素晴らしい演技をしていて、想像以上に良い作品が撮れていると思います。会津の人々のまっすぐなところやあたたかさ、そして色々な景色が表現されている作品です。ぜひご覧ください」とコメントを寄せた。

共演は高橋ひとみ床嶋佳子大和田伸也小木茂光岸井ゆきのほか

「タチアオイが咲く頃に〜会津の結婚〜」

6月24日(金)夜6.58−7.56

福島中央テレビ