7月16日(土)夜11時より全国無料のBSテレビ局・Dlifeで日本初放送となる海外ドラマ「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」。アメリカ・バージニア州クワンティコに実在するFBI候補生の研修施設“FBIアカデミー”を舞台にしたクライムサスペンスだ。FBI捜査官たちの過去と、FBIアカデミーでの現在、テロ事件が起こる未来が交錯しながら展開。一人の優秀なFBI捜査官の卵アレックスが、アカデミー卒業後に起こった大型テロ事件で容疑者になるところから物語が始まる。
今回、主演のプリヤンカー・チョープラー演じるFBI候補生のアレックス・パリッシュの吹き替えを担当する木下紗華の他、FBI教官役のリアム・オコナー役の咲野俊介、アレックスと同じくFBI候補生のライアン・ブース役の土田大にインタビューを敢行。作品の見どころや収録現場の様子を語ってもらった。
――皆さんそろっての収録ということですが、現場の雰囲気はいかがですか?
木下:基本、お兄さん(咲野・土田)たちがよくしゃべっていて、収録していないところで(笑)。面白い話をして皆さんを盛り上げて緊張をほぐしていただいています。すごくありがたいです。
――日本初放送ということですが、最初に作品をご覧になったときの感想をお伺いできますか?
木下:第1話の冒頭で9カ月先の未来が描かれているのですが、アレックスは最初からいきなりテロの犯人に仕立て上げられてるんですね。未来と現在が入り交じっていて、誰が真犯人か分からない状態です。回を重ねても謎がどんどん深まるばかりで。
でもそういった意味では現在の訓練の内容が現実なのか、いろいろ練られていて、見ていて面白いなと思いました。あまり他のドラマでは関わったことのないテーマです。
土田:(自分が演じる)ライアン・ブースは、つぶらな瞳で…かわいいね…。
咲野:物語の話だよ!(笑)
土田:作品としては木下さんが言ったように、俺がこの作品で面白いなと思っていることは、FBIの捜査官になるための訓練施設の服! 服面白くないですか? 研修生用の服があるっていう設定になっているんですけど、果たしてそれが本当なのか? “FBI”っていうかばん抱えてたらFBIってバレちゃうじゃない? 真実か分からないですけど、おそらく真実なんでしょう。すごく興味深いなと思いました。咲兄はどうですか?
咲野:ユニホームの話?(笑) 僕はまだ内容を見る前、台本をいただいて、「クワンティコ~FBIアカデミーの真実」って書いてありましたけど、キャストを見ても若い男女がいっぱい出てくるから、(土田を見て)君たちは大して若くはないけど(笑)、てっきり僕はFBI捜査官を目指している若者たちの熱血物語かなと思ったんですけど、開けてビックリ! 全然違うんですよ。
――役作りの手掛かりみたいなものは何かありましたか?
木下:チョープラーさんのきれいで頭も良くて運動神経もあって、この人の雰囲気でまず作り上げていかなきゃいけないっていう使命感みたいなものがありました。ただ話が進むうちに、実はリーダータイプの人だけれども、集中すると周りが見えなくなって突っ走っちゃうところもあって、すごく強いところがあったりとか、だんだんこの人の性格が見えてきました。
結果的に最初に自分が考えてきたもの、作ってきたものとはだいぶ離れてきたんですけど、さわりの段階ではこのきれいな方に、どう私が声を当ててどう生きているようにできたらいいんだろうと、私はそこから入りました。
土田:ライアン・ブース…つぶらな瞳、まぁ、かわいいですよね。自分が振られる中では珍しくストレートなタイプの役で、アレックスが大好きなんだよね。余計なことは考えずに、そこをぶれずに演じましたね。これからも彼女を全力でサポートしていきたいなと思う次第でございます。
咲野:僕から見ると、リアムは本当にダメ男。FBIであるけども、家庭に入れば父親だったり夫だったり、疲れ果てているところから始まるんですけど、FBIであることには大概疲れ切っているんです。気持ちは分かるんですよね(笑)、過酷な仕事ですからね。(※「クリミナル・マインド FBI行動分析課」でデレク・モーガン役の日本語吹き替えも担当)
その疲れ果てている男が。若い教え子たちに少しずつ、ちょっとずつ影響を受けていくんですよね。特にアレックスですけど。そのことがすごく、面白いなと。教えているのか教わっているのか分からない。キャラクターとしてすごく面白いなと思いますね。
――演技についてキャストの皆さんで相談とかアドバイスとかされたりしますか?
木下:よく悩んでいるのは私で。独りで悩んでいる時に、このお兄さんたちが話をしてくれます。キャストは若い方も多いので、緊張感みたいなものは流れるんですけど、そういったところをベテランの方々がうまくほぐしてくれて、自然と現場のいい雰囲気を、芝居のしやすい環境を作ってくださってます。
それは、台本を初めていただいた時に、私の中では本気でぶつかっていける、安心できる環境だったので、今回のキャストを見てまず安心できましたね。
――ご自身が演じている役以外に、何かお気に入りのキャラクターっていますか?
土田:いい質問だね! 聞かれなくても最後に絶対言おうと思っていたんです! 個人的にシェルビー・ワイアット(ジョアンナ・ブラッディ)が大好きなんですよ。ビジュアルでもうノックアウト。シェルビーはもう本当かわいいんですよ、“シェルビー推し”です。
咲野:ただ、シェルビーとはほぼ絡まないんだよね?
土田:そうなんです。ただビジュアル見ているだけでも癒やされる。超美人だと思います。
木下:私は、サイモン・アッシャー(テイト・エリントン)。ギャップがある男性が好きで、どちらかというと一見オタクっぽい感じなんですけど、ふと見せる違う顔っていうんですかね、二面性があるような雰囲気をたまに醸し出すんですよ、ふっと一人になったときに。
目の色が変わったりとか、表情の変化がすごいので、そういうところでドキっとしますね。とても魅力のあるキャラクターだなと思います。すごく格好いいわけではないんですけど、“サイモン推し”です(笑)。
咲野:ニマ・アミン(ヤスミーン・アル=マスリー)推しです! 何でニマ推しなのかはご覧になれば分かります。
――最後に見どころをお願いします。
木下:回を追うごとに謎が増えていくので、たぶん情報が多過ぎて、整理しきれない部分もあると思うんだけど、過去だったり現在だったり未来だったり、大変かもしれないんですけど、いろいろ整理して頭に入れた状態で、回を追って見ていただくと結構細かいところで発見があったりとか、このときのせりふはここにつながるのかとか、いろんな伏線を回収してます。
私たちもせりふで苦労してますが、せりふをよく聞いていただければ、どんどん広がっていって楽しめるんじゃないかなと思います。
土田:頑張って見てほしい(笑)。そのためにも日本語版の方がすっと入ってくると思います!
咲野:英語を聞きながら字幕放送で、現代と過去を入れ替えながら見ていくっていうのは本当のネイティブじゃないとたぶん無理だと思うんで、だからこそ吹き替えで見た方がいいと思いますね。
土田:僕らも結末を知らないので1話1話が新鮮なんですよね。先を知らないんで。この作品に関しては次週の台本はその日の収録後にいただけるんですけど、それを見るのがいつも楽しみです。
■第1話「逃亡の始まり」ストーリー
クワンティコのFBIアカデミーに、アメリカ中から選ばれた未来のFBIの精鋭たちが集結。アカデミー初日は、研修部・次長のミランダのあいさつから始まり、施設を見学。そして上司のリアムから演習を言い渡される。その演習とは同僚の中からターゲットを1人選び、ファイルから抜かれた情報を暴くというものだった。
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