毎週金曜、日本テレビ系にて放送中の「アナザースカイ」で、今田耕司と共にMCを務める瀧本美織にインタビューを敢行。番組に対する思いや、自身にとっての“アナザースカイ”などについて、率直に語ってもらった。
――'14年10月からMCとして出演されていますが、あらためて番組に携わってみていかがですか?
俳優さんや女優さんに限らず、パティシエの方だったり、いろんなモノづくりをされる方だったり、さまざまなジャンルの方のお話が聞けるので、毎回本当に勉強になることばかりですし、刺激になっています。収録は楽しいですね。
――番組MCとしてゲストの方と接する上で、何か心掛けていることはありますか?
基本的には、今田さんがゲストの方とのトークを回されるのですが、「自分はまた違った切り口でお話に入っていけるように」というところでしょうか。MCという立場上、事前にいろいろな情報を伺うことにはなるのですが、収録の際はいつも新鮮な気持ちをもって臨んでいます。
もちろん、スタジオでゲストの方とお話をする中で、新たに知ることもあります。それに対しては本当に素でリアクションしていますし、その場でお話を聞けるのはすごく勉強になっていますね。
――これまで多くの方の“アナザースカイ”をご覧になったと思いますが、その中で瀧本さんが特に印象に残っている場所やエピソードはありますか?
三上博史さんが、尊敬するイギリスの俳優さん(テレンス・スタンプ)に会いに行かれた回ですね。熱い演技論を交わされていたんですが、その方の仰っていることが、もう次元が違い過ぎて。三上さんも泣いていらしたんですが、私もすごく泣いてしまったんです。その回がすごく印象的ですね。
――それを受けて、ご自身の中で何か気持ちが変わったことはありましたか?
そうですね、私自身をお芝居始めたころよりも20歳を過ぎてからの方が、(演技をする際に)頭で考えるようになってしまっていて。そんな時にこの回のVTRを見て「この俳優さんは、そんな次元を超越したところにいらっしゃるんだな」と感じたんです。
結構お年も召してらしたんですけど、格好いいなと。生きざまがすごくて。(その時話されていた)「カメラが自分を愛している」という言葉は、すごく印象的な一言でしたね。自分の考えていることがちっぽけなんだなと思わされました。
――共に番組を進行されている、今田さんの印象を教えてください。
番組にはいろんなゲストの方がいらっしゃるんですが、今田さんはどんな方に対してもフラットなんです。どの方に対しても合わせていけるというか。お話も面白いですし、笑いが止まらなくなってしまう時も多々あって、本当にすごい方だなと思っています。それにスマートですよね。
――撮影の合間などに、今田さんとはどんなお話をされていますか?
打ち上げなどでも結構お話しますが、何か「お父さん」っていう感じで。「俺に娘がおったらこういう感じなのかな?」みたいなことを仰っていたので、私がちょっと遊びで「パパ~!」って言ったこともありました (笑)。それに対して今田さんは「あ~、ええなぁ~!」みたいな(笑)。そんな感じです。
収録中はツッコまれていることばっかりなので、「あ、ツッコまれた!」と思うより、いつも私のことを気に掛けてくださっているなと思いますね。
――この場を借りて、今田さんに聞いてみたいことはありますか?
直接聞けばいいんですけど、「お誕生日にあげた服は着てくれていますか?」ってことですね(笑)。以前「パジャマにでもしてくれたらいいです」って感じで、長袖のTシャツをお渡ししたんです。
――女優業やアーティスト活動など、さまざまな場面で活動されていますが、この番組での「司会業」について、違いを感じるところは?
やっぱり「アナザースカイ」はゲストの方がメーンなので。自分が出しゃばり過ぎないようにだとか、今田さんとは違った観点からお喋りできるようにとか、メーンになり過ぎないことを心掛けてやっていますね。
――ご自身の中で、仕事のモードを切り替えるスイッチのようなものはありますか?
特にないんですけど…何ですかね? 結構私自身、いつも一緒な感じなので。お芝居する時も、やっぱりスタートの合図がかかるまで(役柄ではなく)自分な感じですし。カメラが回ったら(役柄が入る)って感じだと思います。
自分以外の方のお芝居を見ていて思うことでもあるんですけど、「フラットでいる」ということが一番難しいんですよね。その方が何者にでもなれるじゃないですけど、そういうことを最近はよく感じています。
――「アナザースカイ」ではMCですが、今後もっとバラエティー番組に出演していくとしたら、どんなことがやってみたいですか?
バラエティー番組は結構好きなので、ドッキリをかけられてみたいですね。そういう機会が全然ないんですよ! 各局でもいろんな番組あるじゃないですか。それを見ていて「いいな~、楽しそうだな~」って(笑)。
――日本テレビ系で放送されている「うわっ!ダマされた大賞」では、“ぬるぬるスライダー”のような企画もありますが…。
そういう「体を張る系」の企画も好きですね。せっかくドッキリをかけられるんだったら、小っちゃいことじゃなくて大きいことの方がうれしいですね。何か体を使ってできるようなことを期待しています!
――ご自身の「アナザースカイ」があるとすれば、どんなところで何をしてみたいですか?
私が番組のMCになる前に、この番組でイタリアのベネチアに行かせていただいたんです。スタジオジブリの映画「風立ちぬ」('13年)で声優を務めた際、ベネチア国際映画祭に参加したんですが、それがきっかけとなってもう一度ベネチアを旅しました。
今度はどこに行きたいかな…。でも、行ったことのない場所へ行かれる方もいらっしゃるので、行ったことのない(フランスの)パリに行きたいですね。レオナルド・ダ・ヴィンチが好きなので、ルーヴル美術館で本物の作品を見てみたいですね。
――それでは最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします
この業界の方にも、「いつも見てるよ」と言っていただくことが多いんですが、今まで表では見せたことがないような、ゲストの方の素であったり、赤裸々な部分だったりが、海外の開放的な雰囲気の中で顔をのぞかせます。そういったところを、ぜひ楽しんでいただきたいと思います!
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