6月10日に放送された、栗山千明主演の金曜ナイトドラマ「不機嫌な果実」(テレビ朝日系)が、平均視聴率8.3%を記録したことが分かった。前週の8.6%から好調をキープし、物語の“ハッピーエンド”と共に数字の面でも有終の美を飾った。(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)
同ドラマは、既婚者である主人公・麻也子(栗山)が情熱的な音楽評論家・通彦(市原隼人)と出会い、“禁断の愛”に溺れていくさまを描く、大人の泥沼ラブストーリー。
主人公・麻也子役の栗山をはじめ、高梨臨や橋本マナミら美女たちの体を張った“艶技”、そして市原、稲垣吾郎、成宮寛貴ら色気ムンムンのイケメン俳優たちが鍛え抜かれたボディーを駆使してラブシーンに挑み、金曜ナイトをディープに彩ってきた。
不倫ではあるものの、大人の純愛を楽しむ人間模様をストレートに描き、現実と非現実の境目をいくかのような演出、ストーリー展開で多くの視聴者の心を捉えて離さなかった。
最終話は、通彦との結婚にひた走る麻也子が、夫・航一(稲垣)の病室で出会ったブライダルサロンの社長・早苗(名取裕子)が、実は通彦の母親で結婚に猛反対を受けてしまうところから始まる。早苗の剣幕と、どこまでもついてない状況に、麻也子はただただうろたえる。
そんな中、帰宅した麻也子に航一は「卒業証書だよ」と言って、離婚届を手渡す。そこで初めて航一からセックスレスになった原因を聞かされ、麻也子は思わず「そんなことで…」と口走り、航一を深く傷つけてしまう。
怒りに震えた航一は、何をたくらんでいるのか、麻也子と通彦の結婚に反対し続ける早苗に接近し、こそこそと密談を始める。
一方、麻也子は偶然にも、野村(成宮)と再会。相変わらず強引な野村に連れられ、麻也子は嫌がりながらも久美が経営するワインバーを訪れる。そこで、野村からけしかけられた麻也子と久美は、取っ組み合いのけんかに突入。演じている本人も「怖かった」と語るほどの、激しいシーンとなった。
そして玲子(橋本)はというと、夫の茂(六角精児)が息子を連れて家を出てしまったことで、不倫三昧から一転、喪失感を募らせていた。そんな彼女のブログには、匿名の誹謗中傷コメントが殺到。しかも、玲子は元愛人に尾行されて、ナイフで襲われてしまい…というストーリーだった。
もしかするとまだ録画したまま見ていない人もいるかもしれないので、結末は割愛するが、おのおのがそれぞれの形である種の“ハッピーエンド”を迎える「不機嫌な果実」。
オンエア中のSNSでの“ツッコミ率”は相当高かった本作だが、ツッコんでいる視聴者の方が主導権を握っていたかと思いきや、もしかすると制作サイドの“ツッコミ待ち”の思惑に視聴者が転がされていたのかもしれない。
いろんな楽しみ方ができる本作は、ことし10月19日(水)に早くも4枚組の豪華盤でDVD&Blu-rayBOXが発売予定。愛する人がいる人は愛する人と、いない人は愛する気持ちをそれぞれのキャラクターに込めて、じっくりと各話を振り返ってみては?
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)