グエン役の上地春奈「ベトナム語のせりふは難しい!」

2016/06/16 07:01 配信

ドラマ

「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)でベトナム人・グエンを演じる上地春奈

6月16日(木)夜9時より最終話が放送される、竹野内豊主演ドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)。本作で、竹野内演じる弁護士・咲坂の家で強烈な個性を放つハウスキーパーのベトナム人・グエンを演じる上地春奈(うえち・はるな)にインタビューを行った。

――今回、咲坂家で働くベトナム人ハウスキーパーの役ですが、演じてみてどうですか?

最初は異国人!? と驚きました(笑)。脚本の福田靖さんが舞台を見に来てくださったとき、沖縄の方言を使う役をやっていて、そこから“ベトナム人・グエン”という役につながったみたいです。それを聞いてうれしくて…。でも、ベトナム人役ってどんな役なの?と思いました。演じる上で、ベトナム人について調べられることはやりましたけど、あまりにも情報がなくて…(笑)、でも楽しく演じています!

――実は、島谷涼子役の宮崎香蓮さんからも外国人役を演じるに当たり、どう役作りをしているのか知りたいという質問がきています。

主に映画を見ました! でも、私が演じるベトナム人のような人は、私が見た映画にはいなかったんですけど(笑)。あとは、ベトナム語指導の先生から、話し方とか発音などを習っている感じです。ネーティブの先生ですが、すごく厳しいんです!

――実際に、ベトナムに行かれたことは?

ないんです! 私、海外にも行ったことがないんですよー!

――演じる上で、苦労されたところはありますか?

言葉ですね。何と言ってもイントネーション! 音の違いだけで意味が変わってしまうんですよ。聞いたことのない音の発音なので、本当に難しい! 現場に入るまで、先生の発音をずーっと聞いて、家でも聞いています。

でも、練習してきても、先生に聞いてもらうと「違う!」と言われたりして…。そういった部分を1話の時に注意されたんですけど、2話以降はあまり気にしていないです(笑)。ベトナム人役なのに、せりふにベトナム語があると緊張しちゃうんですよ!

――劇中ではグエンさんが咲坂(竹野内)らに料理を作っていますが、上地さんベトナム料理はお好きですか?

それが苦手なんですよ…(笑)。パクチーがダメで…。パクチーが入っていなかったら大丈夫です! でも、(役として)自分が料理を出すときはどんな料理かちゃんと調べていますよ!

――咲坂の一人娘・みずき役の松風理咲さんと一緒のシーンが多いと思いますが、松風さんの印象はどうですか?

かわいらしくて…。私がベトナム語のせりふに苦戦している時は、一緒に勉強してくれるんです! みずきちゃん(松風)は若いから、すぐにせりふを覚えられて私に教えてくれるので、私がパニックになった時にみずきちゃんに聞くとヒントを教えてくれます! 

おとなしいですが、芯はしっかりしています。みずきちゃんの方が大人っぽいですし、落ち着いているから“姉さん”と思って頼ってしまいます(笑)。

――では、竹野内さんはどうですか?

もう格好良過ぎるでしょ! 格好良過ぎるでしょ! 竹野内豊さんって本当にいるんだ! と思いました。何をやってもおちゃめで…アドリブでせりふを足した時に、それに乗っかってくれたり、いろいろ話し掛けてくれたりするので、うれしくて。

撮影中に、私が沖縄出身なので「沖縄そばおいしいよね」とか「何が一番好きなの?」とか話し掛けてくれて…もう、好きが止まらないです!! グエンさんはお手伝いさんという立場だからいろいろ家の事情を知っているじゃないですか、だから何かあればなー。

――グエンさんと咲坂先生が…ですか?

そうです! ちょっと恋の展開を狙っています(笑)。何度でも言いますが、竹野内さんはすてき過ぎますね! 台本を読みながら、竹野内さんと一緒のシーンを探してしまいます(笑)。

――そして、松雪さんはどうですか?

きれい過ぎます! あんな美男美女の夫婦なんていないですよ! 松雪さんもおきれいで、気さくで…うっとりです。

――「グッドパートナー 無敵の弁護士」のタイトルにちなみまして、上地さんにとって“グッドパートナー”といえるものはありますか?

私のグッドパートナーは…お酒ですね(笑)。もちろん、泡盛です! ウイスキーも大好きですけど。毎日飲みます! アハハハ。

――では、上地さんにとって“無敵”なものはありますか?

辛いものです! 辛いものは無敵かもしれないです!! わさびでも香辛料でもOKですし、激辛ラーメンにもさらにタバスコ1本くらい入れちゃいます! 

好きな食べ物は自分で料理したりして、マーボー豆腐をイチから作るんですけど、唐辛子15本くらい入れるので、「食べたら罰ゲーム!?」って言われちゃうんですよ(笑)。酸辣湯麺も好きで、お酢も1本まるごと入れちゃいますね! 辛い物ならなんでも来いです! 反対に甘いものはあまり食べないですね。

――今後、上地さんが挑戦したい役はありますか?

コントみたいなキャラの強い役しかやったことがないので、猟奇的な感じの殺人犯とかやってみたいです。全然やったことのない、異国の役ではない(笑)、日本人の役がいいですねー。ホラーは怖いのでNGです(笑)。

あと、イイ女の役もやりたいな! キスシーンとかもふんだんに取り入れて! 恋愛でドキドキする役もやってみたし、若い男の子との絡みもぜひ!(笑)

――ちなみに、絡みのお相手は…?

ちょっと待ってー!! 相手!? 私、イケメンが好きだから、イケメンの人にとんとんって肩をたたかれたい!! 壁ドンとかドSにされたい! とにかくヤングと触れ合いたいので、異性と触れ合う仕事を希望します!! なぜかは分からないんですが、子供もいないのに子供のいる主婦役が多いので…。

――沖縄出身の上地さんがお薦めしたい、夏休みなどでも楽しめる沖縄のスポットを教えてください。

「沖縄美ら海水族館」とか古宇利島(こうりじま)、残波岬(ざんぱみさき)とか! 私の出身の読谷村(よみたんそん)では、座喜味城跡(ざきみぐすくあと)が世界遺産なんです。斎場御嶽(せーふぁうたき)という場所は、私も行ったことがあるんですが、すごく神秘的なところでした。

また、玉泉洞という鍾乳洞もあるんですが、歩いて行くので暑いし疲れるんですけど、それを超える素晴らしいものがあるんです! あと、“ゆうばんた”という場所も景色がきれいです! 夜景や夕日が沈む時には星も見られますよ。ぜひ!

――では、最後にドラマの見どころをお願いします。

結構、私はイチ視聴者として見ているので、咲坂先生と夏目先生(松雪泰子)が「戻るのかな? 戻ってほしいな!」と思いつつ、みずきちゃんがどうなるんだろう…とか心配もあります。何より、咲坂先生が解決していく姿も格好いいし、男らしいところも見られて、本当に楽しいです。二人がいい方向にいって、グエンさんも「良かったじゃん!」って、そしてお手伝いさんとしてずうずうしく働くっていうのもいいなー(笑)。

【6月16日(木)最終回のあらすじ】

咲坂(竹野内)は、顧問を務めるレストランチェーン・ナギダイニングの社長夫人の裕子(戸田菜穂)に、ナギダイニングを辞めて、新しくフラワーアレンジメントの会社を設立し、社長である夫・登志夫(橋本さとし)とは離婚するつもりであると告げられる。これには佳恵(松雪)も驚きを隠せないでいた。

裕子は、咲坂らに離婚協議の代理人になってもらい、新会社の顧問弁護士も引き受けてほしいと依頼。しかし、咲坂らは、ナギダイニングの顧問を務めている立場上、それは難しいと考える。しかし、佳恵は「少し考えさせてほしい」と返事を保留。

実は、佳恵は「ヴィーナス法律事務所」の代表弁護士・亜希子(峯村リエ)から「ウチの事務所に来ない?」と誘われていた。佳恵は、事務所を移れば裕子をサポートできると悩む…。