大河ドラマ「真田丸」(NHK総合)で長野里美演じる病弱妻・おこうが、信幸(大泉洋)との離縁を経て“元気になった”と話題だ。そんな長野が、群馬・沼田市で行われたトークイベントに登場。撮影の裏話あり、立ち回りありとパワフルにイベントを盛り上げた。
Smartザテレビジョンでは、トークイベント前日から群馬入りし、真田家ゆかりの地を巡る長野に密着した。
まず長野がやって来たのは、みなかみ町にある名胡桃城。秀吉による北条征伐のきっかけとなった場所。先日は、北条の重臣・板部岡江雪斎を演じる山西惇が、パブリックビューイング参加のため訪れたついでに、「名胡桃は北条のモノ!」と主張する動画を撮影・公開して話題を呼んだ。
長野もこの動画を見ていたようで、「あれ面白かったですよね!」と笑顔。山西の動画と同じ、名胡桃城址の看板の前で早速記念撮影をした。案内所のスタッフにガイドを受けながら進むと、当時廓のあった場所も今では一部駐車場になっていることが判明。長野は「こんなところにお城があったんですね」と驚きながら、さらに歩を進める。
奥は開けていて、見晴らしが良い。「当時は敵軍の動きが一目瞭然だったので、“守りの城”として重宝されたんです」という説明に、長野は納得の様子でうなずいていた。
続いて訪れたのは、東吾妻町の岩櫃城。車を降りたった長野の目の前には、岩櫃山の絶壁が現れる。岩櫃城はこの山の上に建てられ、山中に隠れてゲリラ戦などを行う“攻めの城”だった。
絶景をバックに写真を撮るための撮影スペースには、真っ赤な布がはためく。用意された赤の甲冑、陣羽織を着込んでそこにどっしりと座れば、「真田丸」ポスターそのままの写真が撮れるという仕掛け。
陣羽織を羽織った長野は、小道具の刀を構えてポーズ。「おこうさんにしては元気過ぎません!?」という声が飛べば、すかさず刀を杖のようにして病弱ぶりをアピールする。
撮影を終えても岩櫃山の迫力に目を奪われる長野だが、「実はここ登れるんですよ。ときどき山の上の方を歩いている登山者も見えるんです」とのガイドの言葉に、「本当ですか!?」とさらに驚く。
最後は、おこうの夫・真田信幸が長年城主を務めた沼田市・沼田城。関東唯一の五層の天守があったとも言われるが、これは城主の権勢を示すための“統治の城”だったため。石垣は当時のものが今も現存していて、長野は手を触れて当時に思いをはせる。
また、鐘櫓(かねやぐら)にかかる鐘は信幸の子・信吉が作らせたもの。ただし、現在掛かっている鐘はレプリカで、沼田市で開催中の「真田丸展」で本物の鐘を見ることが可能だ。
1日で旧沼田領の3つの城を巡った長野に感想を聞くと「それぞれやっぱり立地条件や見晴らしといった特徴があって、面白かったです。でも、岩櫃城の景観は、ちょっと見ほれました」と満足げ。
中でも印象に残るのは、夫・信幸の人となりを感じることができた沼田城。「三方が崖に囲まれていてその突端に建っていたとか、しっかりした城下町を持っていたとか、やはり安定したもの感じますね。また信幸さんのことが頼もしく思えました。おこうとしても『私はここに住んでいたのか』と思えて『来て良かった』と感じました」と、役作りの意味でも刺激を受けた様子だった。
最後に、真田が沼田領にこだわった理由は何だと思うか、聞いてみると「パワースポットだったんじゃないですか(笑)。ここは、気がいいというか、何となく気持ちがいい感じがします」と語ってくれた。
【「真田丸」“病弱妻”が小松姫の墓へ! へ続く】
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)