6月16日、パントマイムを軸としたサイレントコメディー・デュオ、が~まるちょばの全国ツアー「GAMARJOBAT SILENT COMEDY JAPAN TOUR 2016」が、東京・天王洲銀河劇場にて初日を迎えた。
公演は2部構成で、第1部はおなじみの赤と黄色のモヒカンにサングラス、黒いスーツに黒いブーツで決めた2人が観客を巻き込みながら会場を一つにする「が~まるSHOW」からスタート。
空中で止まる“トランク”や、“エスカレーター”など、パントマイムやジャグリング、手品などの要素が盛り込まれた大道芸的なパフォーマンスに、観客は拍手喝采で応戦する。
続いて、「ショートスケッチ」と呼ばれる短編を3作品続けて披露。新旧織り交ぜた作品は、昔からのファンも初めて見る人でも分かりやすく楽しめる内容。こちらも手拍子とコール&レスポンス必須だ。
そして第2部は彼らにとっても特別な想いが詰まっている名作「街の灯」。チャップリンの同名タイトルの映画をが~まるちょばならではの作品に仕上げている。赤いモヒカン(ケッチ!)と、黄色いモヒカン(HIRO-PON)は封印して、かつらを付け衣装に身を包むとまるで別人だ。ケッチ!演じるヒロインは誰より女性らしく見え、HIRO-PON演じる主人公は心の動きが手に取るように分かる。そこに、せりふや言葉は一切ないのに、だ。
セットも何もない舞台上で、たった2人だけで約50分の物語を紡いでいく。観客は自身の想像力を膨らませてその背景やせりふをあてていく。
目の見えない花売りの女性に恋をした男の物語。笑って泣けるラブ・ストーリーだが、ラストシーンがどう映るかは人それぞれで違って見えるかもしれない。それが“ノンバーバル(非言語)”の面白さといえる。
初日を迎え、ケッチ!は「『街の灯』を再演するのは、『もう一度見たい』という声が多かったからです。満を持して、7年ぶりの上演となりました。短編も特に人気の高かった演目となっていて、もちろん新作もありますので、見ていただけるのが楽しみです。ベスト盤と言っても過言ではない出来栄えです。ぜひ地方の方にも見ていただきたいです」、HIRO-PONは「今回の公演を見逃す手はないと思います! これを見逃したらもう二度と見られない作品もあると思います。体力的にも限界を目指して頑張りますので、ぜひ劇場にお越しください」とコメント。
このツアーは、ことしの12月まで半年間にわたって全国で開催される。世界で活躍するが~まるちょばの“集大成”ともいえる今作を、目で見て体感しに劇場へ足を運ぼう。
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