赤い公園「成長を感じた」ワンマンツアーファイナル!

2016/06/20 16:01 配信

音楽

力強い歌声が特徴の赤い公園・佐藤千明(C)福本和洋(MAETTICO)

4人組ガールズバンド・赤い公園が、東京・Zepp Diver Cityで「赤い公園マンマンツアー2016~咲き乱れNight?~」のファイナル公演を迎えた。

3rdアルバム『純情ランドセル』の発売から約3カ月。彼女たちが「(発売してから)まだ『たったの3カ月か!』と驚くほど、自分たちにとってなじみの良い音楽たち」と語ったナンバーを引っ提げて、6月10日の札幌・cube gardenを皮切りにワンマンツアーを行っていた。

平日の開催にもかかわらず幅広い年齢層のファンがアリーナを埋め、メンバーの登場を待つ。BGMがやみステージが暗転すると、ファンのテンションは一気に最高潮に。

暖色のライトに照らされたボーカルの佐藤千明は「東京」を歌い出し、続けて夏らしいナンバーの「サイダー」へ。会場がブルーを基調としたライトに包まれ、曲と共に夏を演出。さらに「今更」「14」と続けて披露し、初っ端からファンの心をつかむ。

MCパートに入り佐藤は「ただいま!」と、札幌、旭川を回ったツアーの東京凱旋(がいせん)を報告。続けてギターの津野米咲は「(バンドの出身は)立川なので、今日のお台場はアウェーかと思った」と、温かく迎えたファンに安心した様子だ。

そんな津野の言葉に、ベースの藤本ひかりが「お台場は外国みたいだもんね」といつも通りの天然な発言をすると、津野はすかさず「おまえだけな!(笑)」とツッコみ、会場を盛り上げる。

佐藤が「ここから10曲続けます!」と宣言した通り、「ショートホープ」「TOKYO HARBOR」と続け、「のぞき穴」「絶対的な関係」で熱気も最高潮になり、会場は一体となった。

ドラムの歌川菜穂が突如「大変だー!どこかでけんかが起こっているらしいぞ!」と茶番めいたせりふを叫ぶと、佐藤も「一戦交えますかー!?」と会場を煽り、「喧嘩」を披露。

2度目のMCではメンバーが「10曲続けてはキツくないですか?」とファンを心配しつつ、津野が「このツアーで千明さんがまた一つ賢くなりました」と、今回のツアーを通して“成長した”ことを語り始める。

ツアーの移動中、津野が鳥の写真を見て「おいしそう」と話すと、佐藤は「鳥食べるのなんてかわいそう!」とコメントしたようで、「今まで食べていた“~チキン”というのは全部北京ダックだと思っていた」と天然過ぎるカミングアウト。

しかし鳥は食べられるものと知って“成長した”佐藤に、メンバーからは「良かったね」と褒めたたえられた。

終盤になると「あなたのあのこ、いけないわたし」「Canvas」「KOIKI」など、『純情ランドセル』の人気ナンバーで駆け抜け、全員で「黄色い花」を合唱してツアーを締めくくった。

今回のライブでは演奏の部分はもちろんのこと、MCでのやりとりでも確実な成長を見せた赤い公園。次にファンの前に見せるとき、彼女たちはどんな知識を得て賢くなっているのか。楽しみがまた一つ増えた。