7月9日(土)朝10時50分から放送される「修造学園 もうビリはイヤだ!新体操ボーイズ涙の合宿」(テレビ朝日ほか)。小学4年生から中学3年生の9人からなる男子新体操チームと、日本一の名門新体操部で合宿生活を送り、“心の指導”を行った松岡修造が合宿の感想や番組の見どころなどを語った。
――今回指導された「札幌モエレ新体操クラブ」の子供たちに最初に会った時の印象はいかがでしたか?
これまでいろいろな「学園」をやってきましたが、今回は既に一つのチームとして活動している子供たちだったので、ある程度のまとまりはあると踏んでいました。
しかし実際に会ってみてチーム力はゼロに近かったし、技術に関してもないに等しい状態だったので正直前途多難でした。それがどう変わっていくのかという楽しみもありましたが、今までで一番不安の大きなスタートでした。
――その子供たちと3日間生活を共にして、どのように感じましたか?
子供たちが普段見せない姿というのは、食事の時に出てきました。チーム内では年齢が低い子はいい意味でも悪い意味でも無邪気だし、じっと一人で喋らずに我慢している子もいる。そういった一面を見られたことで彼らの心が拾いやすかったですね。僕らも指導し関わっていくに当たって非常に良かったです。
――今回、東京女子体育大学・新体操競技部の秋山エリカコーチが子供たちの技術指導を担当されましたが、いかがでしたか?
練習前の子供たちを見て、僕は申し訳ないけど、これは無理じゃないかって思いました。それでも秋山さんは自身の経験を伝え、“本気”というものを伝えてくれる練習や指導をしてくださいました。
あとは新体操部の生徒さんたちですね。あれだけ本気になって子供たちに伝えてくれる人たちはいないと思います。子供たちにとっても宝になる経験だと思うし、僕自身も“本気という心”を考えさせられた時間でした。
厳しい練習でしたが、彼らは子供とはいえ、好きなことをやれている。いろいろなスポーツをやって、新体操という一番好きなスポーツに出合えたんですよ。そのことが、子供たちが頑張れた大きな要因だと思います。
――修造さんが「子供たちにここを伝えた」という部分はどこになりますか?
みんなの心が一つになった時に、どれほどすごい物が出来上がるかということですね。子供たちはそれを最終日の演技発表で実感したと思います。でも、そのためには本気にならなければならない。メンバーそれぞれ一人一人が、全員が本気にならないと達成できないし、いい演技はできない、ということを彼らは感じたと思います。
今回、子供たちはみんな限界を超える時間というのがありました。人生の中で一番つらい思いをした、苦しい思いをしたという、その時間が彼らを強くしたと思います。
――では最後に番組の見どころをお願いいたします。
今回の見どころは、全国で一番弱いチームが、この世界一本気の人たちが集まっている東京女子体育大学新体操部の中で、いかに変われるかというところです。
また、その変わり方はたぶん見ている人たちも非常に参考になるんじゃないかと思います。特に子供たちが番組を見た時、メンバーに「同じような子がいる」と見つけられるはずですので、その子がどう変わっていくのか、注目して見てほしいです。
そして“努力”や“本気”とはどういうものなのか、肌で感じられる番組だと思います。
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