保田賢也、リオ五輪は「初戦さえ勝てば波に乗れる!」

2016/07/10 08:00 配信

芸能一般

リオデジャネイロオリンピック・水球日本代表の保田賢也

今夏ブラジルで行われるリオデジャネイロオリンピックに、水球日本代表の一員として出場することが決まっているイケメンアスリート・保田賢也。7月20日(水)に、その保田が初のフォトブック「AQUA」を発売することを記念し、インタビューを行った。

保田賢也、初のフォトブック発売「“エロ筋”は自慢です」より続く】

――これまで行かれた遠征先で印象に残っている所はありますか?

日本代表チームの人が2人くらいハンガリーのリーグでプレーしているので、最近はハンガリーに行くことが多いんですが、あちらは国技だし、CMとかも水球選手がやっているんです。街の看板にも水球選手がデカデカといて。日本ではマクドナルドとか、あるとしても野球選手やサッカー選手だと思うのですが、あちらだと水球選手がその役割なんです。

水のCMとかも水球ですし。地元の人に「何で日本人がこんなところにいるの?」って聞かれた時も「水球で!」と言うと、「おお! 水球か! ようこそ!」みたいな感じで歓迎されるんです。なぜ日本とこんなに違うんだろう、って衝撃を受けましたね。毎週どこかで試合があって、お客さんもいっぱい入っているし、無料で見られるし。お年寄りもビールを飲みながら「うぉー!」って歓声を上げていて。そら人気になるわって感じですよね。みんなルールを知っていますから。

――今さらかもしれないですが、数あるスポーツの中からなぜ水球を選んだんですか?

ああ…やっぱりそれですよね(笑)。よく聞かれるんですけど、最初は水泳から入ったんですよ。0歳の時から母親とベビースイミングに通っていて、小学生のころは北信越大会とかに出たり、県の代表とかになったり成績が良かったんです。でも、次第に水泳なんてただ泳ぐだけでつまらないってなっていって。

そんな時に、富山で「水球交流会」というのがあったんですけど、ちょうど富山で国体をやるちょっと前くらいに。それで水球をやってみないか?と誘われて、僕は球技も好きだったので、泳げるし、活躍できるし、これはいいところイケるんじゃない?って思ってやりました。そうしたら僕の活躍を見たクラブチームの人が「ぜひうちのクラブでやりましょう」って言ってくれて。水泳もやめられるし、こりゃ最高だって思い、本格的に水球を始めました。

――きっかけがネガティブ!(笑)

いやいや、でも水球は楽しいですよ。水泳が嫌だったのもあるけど、水球の魅力にも取りつかれたので。そこからずっと水球ですね。競技人口が少ないので、すぐに全国へ行けるのもいいですよ。水泳では全国レベルとなると一筋縄じゃいかないじゃないですか。そこから小、中、高、大と全部推薦で行かせてもらったので、“水球サマサマ”ですよ(笑)。 

――では、ずっと学校に水球があったんですね。

学校というか、僕が住んでいたのは富山北部地区なんですけど、そこにプールがあったんです。通っていた学校も近くて、プールも近かったので、僕たぶん小、中高時代は半径1km圏内でしか動いていないと思いますよ(笑)。ずっとその辺を回っていたので、恵まれた環境だったなと思います。家から歩いて5分くらいの所にプールがあって、朝練とか起きられなかった日には、先生が迎えに来たりして(笑)。外から「おーい!」みたいな。「やべえ、来ちゃったよ…」って思って走って行きますよ。

それに学校やプールの通り道だったので、後輩が迎えに来てくれた時期もありました。「先輩! そろそろ行きますよー!」みたいな感じで。それに練習の合間にはみんなのくつろぎ場になっていました。ゲームしたり、クーラーをガンガン浴びたり、つかの間の休息の場所でしたね。

――癒しスポットだったんですね!(笑)

はい。でも、みんなや先生に家が割れていたのは嫌でした(笑)。遠征の時、プール集合で遠征に行くことが多かったんですけど、それに遅れたことがあって。家の前にでっかいバスがどーんと止まって、先生が「おい! 遠征だぞ!」って呼びに来られたことがありました。

「すいません! すぐ行きまーす!」って。あれは恥ずかしかったなあ(笑)。

――いや、何という特別待遇!

われながら相当甘やかされていたと思いますよ(笑)。僕、怒られたことがないですし、先生が良かったんだろうなと思います。僕のやりたいことを常に尊重してくれたので、環境にも恵まれました。あと、印象的だったのは水球では「スイムトレーニング」をたくさんするんです。

水球選手はそれが一番嫌いなんですが、僕がキャプテンになった時「やりたくない!」って先生に言ったことがあって。競泳上がりの人が多かったので、泳力には自信がありましたから。なので「スイムより普通に朝から練習試合をさせてください。泳げなかったらスイムやるんで」って嘆願したら「分かった」って納得してくれて、それから毎朝練習試合をやるようになりました。

それもあって、試合中みんなめちゃくちゃダッシュしましたよ。泳がなかったらスイムになるわけですから(笑)。そういうわがままを聞いてくれるいい先生との出会いが、大きかったです。

――それがやがてオリンピックへとつながるんですね。意気込みを教えてください。

チームの目標はベスト8、予選突破ですが、個人的には初戦が一番大事だと思っています。そこで勝てれば上に行けると思うんですよ。入りがどうなるかによって全然違ってくると思います。勝って勢いに乗ればベスト8の目標も達成できるはずなので。

アジアはやっぱり一番底辺で、オリンピックランキングでは一番下なのですが、球技なのでどうなるかはやってみないと分からないんです。変な話、相手が全部外してくれたら勝てますから。何があるかは分からないですけど、オリンピックでも通用する地力はあると思っているので、とりあえず初戦に勝ちたいです! そうすれば波に乗っていけるでしょう!

――最後に、本を買ってくれるメインターゲットの女性に甘いメッセージをお願いします。

フォトブックには、僕の全てと言ってもいいくらいのいろんな表情とか、普段見せないような仕草とか、恥ずかしい部分もあります。まずは読んでいただいて、このフォトブックを通して、水球を知っていただいて、興味を持って試合に足を運んでいただければ本当に幸せなことだと思うので、良かったら読んでみてください!

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