「怪しい者ではありません!」山口めろんの正体とは

2016/07/11 12:00 配信

芸能一般

「匠の仕事〜ニッポンのお仕事図鑑〜」コーナーで、さまざまな職業の匠(たくみ)に会いに行く山口めろん

毎週金曜にBS12トゥエルビで放送中の「BOOKSTAND.TV」(深夜2:30-3:00)で、7月より新コーナー「匠の仕事~ニッポンのお仕事図鑑~」が始まった。今回、同コーナーのリポーターの一人・山口めろんにインタビューを行い、番組の見どころや謎多き彼女自身の活動について話を聞いた。

――まずは自己紹介をお願いします。

「メロンアイドルのめろんちゃん」こと、山口めろんです。決して怪しい者ではないので、皆さん仲良くしてください。お友達になってください!!

――やはり気になってしまうのはメロンのかぶり物ですが、ご自分で作られたのですか?

これは“生えて”いるので、かぶっているわけではないのです! 寝て起きたら生えていたので、特に考えがあってこうなったわけでもないですし。ちなみに成長段階ごとに、3種類あるんですよ。

――どうしてメロンなのでしょうか?

自分でもよく分からないのですが、物心ついた時からとにかく“メロン”だったんです。メロンを食べるのも好きだし、色も好きだし、メロンのデザインも好きだし。

見ているだけで幸せになっちゃうくらい、好きなんです。皆さんも、気付けば主食としてご飯を食べているじゃないですか。それと同じで、私も気付いたら常にメロンと一緒に生活していましたね。

――ちなみに一番お薦めのメロンの品種は?

迷っちゃいますが、一番は富良野メロンですね。同じ北海道で赤肉のメロンなのに、夕張メロンほどスポットが当たっていないんです。でも富良野メロンは甘くて、とってもおいしいんです。地道に頑張っているところが、応援したくなります。

――では頭のメロンも、富良野メロンをイメージしているのですか?

これは「山口めろん」という品種です。年齢的にも食べ頃で(笑)、甘くて、飽きないおいしさのメロンだと思います!

――休日には原宿(東京)でメロンの普及活動をしているそうですが、具体的にはどのようなことをしているのですか?

このメロンの“正装”で竹下通りをぷらぷら歩いて、「めろんちゃんシール」という開運シールをみんなに配っています。日本の将来を担う若者たちにメロンをもっともっと普及させて、ゆくゆくはメロンが日本の主食になればいいなと思って、活動しています。

怪しまれるかと思いきや、案外小さい子からお年寄りまで、「めろんちゃんだ!」って言ってフレンドリーにしてくださるので、すごく楽しい時間です。

――ところで、めろんさんは大学1年生の時にアイドルデビューされています。きっかけは何だったのでしょうか?

大学でミスコンがあって、友達が私のことを応募したんです。それで成り行きで出場することになって。初めは訳も分からず、面白そうだなと思って出ていきました。

そうしたらミスコンがきっかけになって、フリーでお仕事が入ってくるようになって、だんだん「テレビって面白いんだ」と思うようになりました。そこから事務所に入って、(当時の所属事務所の)社長が「ユニットアイドルを作るぞ」って言い始めて…という流れで、今につながっています。

――その時はまだ別のお名前で活動されていましたが、ニックネームは既に「めろんちゃん」だったのですね?

そうなんです。でもそのユニットのコンセプトが漁業を応援するっていうものだったので、あまり「めろんちゃん」をアピールしていけなかったんです。メロンは海とは関係ないですから。だからユニットを卒業してから、晴れて芸名も「山口めろん」になりました!

――昨年11月には、ユニットアイドル時代の出来事や苦労を赤裸々に告白した著書「アイドルだって人間だもん! 元アイドル・めろんちゃんの告白!」(創芸社)が刊行されました。執筆までの経緯を教えてください。

ユニットのアイドルを辞めて1週間くらいニートの生活をしていたら、ある日突然、夢に神様が出てきたんです。その神様から「あなたはこのままじゃだめだ。アイドルとしての経験を伝承していきなさい」と言われて、次の日からアイドル時代の恋愛事情だったり金銭事情だったりを書き出して、企画書にするという作業を始めました。それを20社くらいの出版社に送ったんです。

――著書の中では「元アイドル」という肩書きになっていますが、今は「アイドル」ではないのですか?

本を書く時には「経験してきたことを包み隠さず暴露するよ」という意味を込めて、「元アイドル」という表記にしました。今はメロンの“ゆるキャラ”というか、ユニットのアイドルとは違う、“メロンアイドル”という新たなジャンルを作ろうと思っています。

――「アイドルだって―」には面白いエピソードがたくさん書かれていますが、その中から一つ、紹介していただけますか?

やっぱりユニットアイドル時代に、切実に大変だったのは金銭的なことですね。交通費も出ないような状況なのに、CDを出しても歌唱印税って1%だし、それをメンバーで分けちゃうとほとんど入ってこないので。特に食費が底を突いた時は、本当に食べて行けなくなってしまって。

そういう時には、ファンの方に助けていただきました。私は一人暮らしで他のメンバーに比べて特に貧乏だったので、そういう事情を知っているファンの方は、みんながマカロンとかクッキーをもらっている中でも、私にはレトルトカレーとかサバの缶詰とかお米とか、お腹にたまるものをくださっていました。どんなに大変な時期でも、ファンの方と一緒に乗り越えてきたなというのが、一番の思い出になっています。

――ファンの方の中には、とても個性的な人もいたようですね?

そうですね。サイン会で写真とかCDじゃなく、婚姻届けを差し出されたこともありました。危うくサインしかけちゃいましたよ(笑)。

――音楽方面の活動は、これからも続けていかれるのですか?

大学時代はピアノを専攻していたこともあって、ピアノは今でもちょいちょい、趣味程度ではありますが弾いています。「メロンの歌」を作詞・作曲したりとか、そういうところで生かしています。ピアノはローンで買いました。まだ払いきれていません(笑)。

――アイドルに執筆業にと、活動の幅がとても広いめろんさんですが、今後の展望をお聞かせください。

本職は“メロンアイドル”なので、メロンの普及活動がお仕事の中心にあります。その傍らで、いろんなことをやっている感じですね。

大きな目標としては、メロンを見たら「山口めろん」を思い出してもらえるようになりたいです。そのくらい、「めろんちゃん」が浸透したらうれしいですね。

「メロンのお姉さん」を目指します! あとはピアノや執筆活動などいろいろとやってきたので、幅広い芸術活動を続けていきたいなと思うのと、コメンテーターにも挑戦してみたいです。

――ところで、「匠の仕事―」コーナーはいろいろなお仕事の「匠(たくみ)」を訪ねていくというものですが、その中で忍者の方とも会われて、いかがでしたか?

イメージしていた姿そのままの忍者だったので「わあ! 本当にいるんだ!」と、かなり衝撃的でした。特に手裏剣を投げさせてもらったことには感動して、もうこのまま忍者になれちゃうんじゃないかなと思いました。

普通に生活していたら、忍者と関わることなんて、まずないですよね。忍者とメロンっていうツーショットも、貴重だったんじゃないかなと思います。

――その忍者の方からも「Twitterをフォローしますね」と言われていて、ついに忍びの世界にも「めろんちゃん」を普及させましたね?

そうですね。ありがたいです。もっともっといろいろな方に、普及できたらと思っています。

――ではコーナー名にちなんで、ずばりめろんさんにとって「仕事」とは?

見ての通り、体の一部です! 私といえばメロンの普及活動だし、この活動あっての「山口めろん」だし。切り離せないものだと思っています。

――最後に、番組の見どころをお願いします。

普段なかなか目にすることのない職業の方たちが、たくさん登場します。気になっていても実際のところが分からない、そんなお仕事をしている方たちの姿を、この番組を通して知ってもらえたら、心が豊かになるんじゃないかなと思っています。ぜひご覧ください!