ももいろクローバーZの冠番組「ももクロChan~Momoiro Clover Z Channel~」(以下「ももクロChan」)が、毎週火曜にテレビ朝日で放送中。同局の動画サイト「テレ朝動画」で'10年11月に始まり、'13年4月から地上波にも進出。メンバー5人がさまざまな企画に挑戦し、普段見ることのできない素顔を見せている。
個人のコーナーとしては放送回数最多となる「ぶらり高城れに」が人気の高城れに、料理企画などで伝説を作り続けている有安杏果の二人が、番組への思いを語った。
――「ももクロChan」は、お二人にとってどんな番組ですか?
有安:ずっと付いてくれている番組です。ライブの裏側とかメーキングにも必ず付いてきてくれてるカメラって、本当に「ももクロChan」だけなんです。ふざけているところから、ちょっと真面目なピリついたところまで、私たちの全部を見てもらえる唯一の番組だと思っています。
高城:テレビのことなど何も知らない私たちに、一から教えてくれたのが「ももクロChan」だなって思うし、「ももクロChan」があるからこそ、今こうしてできているなって思います。「ももクロChan」を続けていられるから、いろいろなところで素の部分を出せるようになったなって。
「ももクロChan」は、私たちに「好きなようにやりな」とか、「とことんふざけて“グダる”のもあり」って、結構テレビの固定観念にとらわれずにやらせてくれるんです。その自由さが出せているから、私たち自身がいろいろなことを楽しめるようになったんじゃないかなって思います。
──「ももクロChan」で学んだことがいろいろあるんですね。
有安:私は面白いことなんて言えないって思っていて、なかなか他の番組では話せなかったり、前にガツガツと出られなかったんです。
でも、「ももクロChan」はネット配信だけのころからずっと同じスタッフさんでやってきたから、やっぱり信頼関係とかすごくあるんですね。
唯一、何でも恐れずに、もし失敗してもカットしてくれる、みたいな(笑)。それぐらい信頼関係ができているからこそ出せる部分とかもあって。
私のいい部分や面白いところを引き出そうと一生懸命考えてくれて、いろいろなコーナーを作ってもらったりしています。
あと、自分のやりたいことを仕事にしてもらえるって、なかなかないじゃないですか。でも、私は自転車に乗れなかったんですけど、れにに自転車を教えてもらうコーナーを作ってもらったり。
DVD特典で必ず私の「○○に挑戦!」っていうシリーズがあって、その1回目が自転車だったんです。その後も「ドラムをやってみたい!」って駄目もとで聞いたら、「いいよ」って言ってくれて。今、本当にドラムを見るだけでわくわくしています。出合わせてくれたのは「ももクロChan」だし、すごく感謝していますね。
高城:私は「ももクロChan」では、本当に「超くだらないじゃん!」っていう企画をやったりするんですけど(笑)、レギュラーコーナーの「ぶらり高城れに」では結構いろいろな所に行きました。
行ったことのない所や、普通に生活していたら絶対に入らないようなお店とか、食べ物に出合ったりするんですよ。
その出合いで、自分のプライベートが充実するようになりましたね。「じゃあ、この間ロケで行った所に行こうか」って、家族や友達を連れて行ったりもするし、プライベートのレパートリーが増えました。
──では、つらかった企画は何かありますか?
有安:鳥企画(「鳥嫌い克服プロジェクト」)がつらかったです~(笑)。
高城:ああ、そうだね(笑)。
有安:私の中で鳥って、たぶん生きていて一番苦手なものなんですよ。羽根が落ちているだけでもうゾクっとするので。(コーナーでは)鳥がいっぱいいる「鳥カフェ」に行ったりして、鳥を肩に乗せるとか本当に嫌で。でも、乗せないとロケが終わらないから、頑張って乗せたり。あとはハトがね~。
高城:やったね、ハト小屋にね。
有安:ハトが100羽ぐらいいる所に行ったんです。灰色のハトがいっぱいいて…もう忘れられない。昨日も歩いていたら道にハトがいて、遠回りして事務所まで行ったんですけど(笑)。
──コーナー中はずっと泣いていましたね。
有安:そうなんです。でも、そういうところにメンバーも道連れになってしまって。
高城:私は、鳥自体は平気だったんですけど、ハトを持つのはちょっと…やばかったよね?
有安:やばかった~。
──高城さんのつらかった企画は?
高城:最近なんですけど、絶叫マシンに乗る企画があったんです。百田(夏菜子)さんの新コーナー(「百田夏菜子のナニのる!?」)なんですけど、遊園地で百田さんが乗りたい絶叫マシンと、私とあーりん(佐々木彩夏)が乗りたい物、それを懸けて対決するんです。でも、私たちの負ける率が高いので、百田さんの乗りたい物に乗るんですよ。百田さんは大好きな絶叫系ばかり選ぶので、それが本当に嫌で。
有安:昔から嫌いだもんね。“夢の国”に行っても、あまり乗り物に乗らないよね?
高城:そんなには乗らないね。本当に怖くて、心の中で「乗れる人には乗れない人の気持ちなんて分からないんだよ!」ってふてくされながら、この間はその企画をやりました。
──他に印象に残っているハプニングなどはありますか?
高城:「大人検定」のコーナーでタコの踊り食いをしたんですけど、タコの足が鼻に入ってきちゃって(笑)。口と鼻でつながっちゃってるみたいになって、それが衝撃的でした。(カットされることなく)全部放送されましたね。衝撃的過ぎて、タコって鼻に入るんだって思って。しかも、吸盤がくっついて取れないから抜けないんですよ(笑)。すごく不思議な感覚でした。
有安:私は結構いろいろあるんですけど、この間の「大喜料理」(お題に沿った料理を制限時間内に即興で作る企画)で謎の物体が出てきたんですよ(笑)。毎回ハプニングで、前回も“ミックスケチフライ”というテーマで、(アク抜きしていない)こんにゃくを(中途半端な温度の油で)揚げて悲惨なことになって…あれも私にとってはハプニングです。
レシピなしで時間制限のある中、すごく焦りながら何も分からず、とりあえず適当にいろいろな物をぶち込んで(笑)。作った結果がだいたいハプニングで、ああいうヤバイ物ができ上がります(笑)。本当にお母さんの顔に泥を塗るような、お母さん泣かせの企画です(笑)。いつも怒られます。
──では、今後番組で挑戦したいことは?
高城:私はやったことがない料理系をやってみたいですね。例えば工事現場に行ってケータリングをやるとか、テレビ局内で料理を振る舞うとか。リクエストを聞いてから作るみたいな。
──料理は得意ですか?
高城:できないわけではないけど、めっちゃ得意なわけでもないです。(有安や佐々木の料理企画を)見ているとやりたくなってくる。まあ、有安さんは別モノだから(笑)、企画内容としてかぶることはないと思うんだけど。
有安:私がアシスタントで行こうか?
高城:アシスタントになんないよ~。大丈夫。事故がいろいろ起きそうだから。
──では、番組について目標を教えてください。
有安:やりたいことをいろいろやらせてもらっているので、みんながそれぞれのコーナーをしっかり確立させて、世間の人に「ももクロChan」を定着させることができたらいいなって思います。
高城:小さい子とか、おじいちゃんおばあちゃんとか、いろいろな人に見てもらえる番組を目指します!
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