「デビクロくんの恋と魔法」「100回泣くこと」などを執筆した小説家・中村航による小説「トリガール!」が映画化され、主演が土屋太鳳に決定したことが分かった。公開は'17年で、監督は映画「ヒロイン失格」('15年)などの英勉となる。
同作は、人力飛行サークルを舞台に、理系大学生のヒロインがイケメン王子キャラの先輩、ヤンキーかぶれの先輩と繰り広げる青春ラブコメ。
一浪の末、理系大学に入学した鳥山ゆきな(土屋)は、入学早々、理系のノリにカルチャーショックを受けていた。そんなゆきなは、一目ぼれした憧れのイケメン先輩・圭に誘われるまま、「鳥人間コンテスト」を目指す人力飛行サークルに入会する。
圭とコンビを組んで空を飛ぶはずが、圭のパートナーだった大嫌いなヤンキーかぶれの先輩・坂場と組むことに。ゆきなにとって、憧れの人と過ごすはずの夏のはずが、大嫌いな人との夏になる。そして3人の空飛ぶ夏が始まる、というストーリーだ。
出演オファーを受け、土屋は「一番最初に『もしかしたら自分、空飛べるのかな』って思い、うれしかったです。私、土屋太鳳(という名前)で、鳳凰の鳳(トリ)っていう字が入っているんですけども、普通、人って空を飛べないじゃないですか。このお話をいただいて『私、空を飛べるのかなー』ってうれしかったことを覚えています」と、喜びを語った。
また、脚本について「すごく面白くて、コントのネタ帳みたいなスピード感のある脚本だなと思いました。このスピード感をお芝居でできたらなと思います。まだどうなるかドキドキしているんですが、英監督ご自身がすごく面白くて、スピード感があってどこに行くのか分からないようなワクワクする感じなので、私自身も全力でぶつかって一緒に走って空を飛んで行きたいなと思っています」と感想を述べた。
土屋が演じるゆきなは、言いたい放題で、激しいツッコミを繰り出す毒舌キャラの女子大学生。「毒舌でどんどんツッコミを入れるという要素が私の中にないので、どんな私になるか分からないですが、私が思うに、毒舌の方は裏表がなくて、思ったことをすぐに言葉にできるスピードの速い方なのかなと思います。ストレートな表現でお芝居をしているときはスッキリしそうだなと思っています。私自身、体育会系の学校に通っていて部活にも入っているので、そんなサバサバした子たちの、ノリというかスピード感みたいなものは懐かしいなと思いながら、脚本を読んでいました」と、役どころについて語った。
最後に「まずは琵琶湖へ向かって、未来へ向かって全力で挑戦していきたいと思います。楽しんで、自分をさらけ出していきたいと思います」と、土屋は意気込んだ。
一方、英監督は「土屋太鳳さんにお会いしたとき、『ホントに、この変わった女の子やります?』と聞いたら、『やります!』と即答してもらいました。でもそのとき、台本読んでなかったらしいです。もう発表されたので逃げられません。土屋太鳳さん飛んでもらいます!」と、コミカルに土屋へのメッセージを語った。
さらに、原作者の中村は「尊敬する競技へのリスペクトを込めて、熱くて愉快な小説を書きました。 スクリーンに飛び立つ人力飛行機、想像するだけでワクワクします。楽しみにしています!」と、映画化への思いを告白。
鳥山ゆきな役が土屋に決まったことについては「健康的で、自転車を漕ぎまくって、飾らなくて、真っすぐで、ちょっとおっさんぽくて、理系男子を一撃で骨抜きにしてしまう、なかなか魅惑的なヒロインの鳥山ゆきなさん。土屋太鳳さんしか考えられません! 素晴らしいキャスティングに感謝してます!」とコメントした。
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