7月23日(土)、24日(日)にNHKスペシャル「未解決事件 File.05 ロッキード事件」(NHK総合)が放送される。
40年前の'76年に起きたロッキード事件は、アメリカのロッキード社から、旅客機の売り込みを巡って、日本の政財界に賄賂がばらまかれた事件だ。
同番組では、そんな“戦後最大の疑獄”の真相に、実録ドラマとドキュメンタリーで迫る。7月23日(土)は、夜7時30分から「第1部 実録ドラマ 前編」、夜9時から「第2部 実録ドラマ 後編」を放送。
事件を追う東京地検特捜部・吉永祐介検事を松重豊、捜査によって逮捕される田中角栄元首相を石橋凌、そして吉永らが最大の標的としていた“戦後最大のフィクサー”児玉誉士夫を苅谷俊介が演じる。
東京・渋谷のNHK放送センターで行われた試写会に登場した松重は「ノンフィクションものということで身の引き締まる思いでした。完成した作品は、当時の映像と我々の演技がシンクロしていて、鳥肌が立ちました」と出来栄えに自信を見せた。
石橋は「当時私はバンドをやっていまして、事件の後には風刺するような歌も歌ったものですが、今回のお話を頂いたときには『とうとう来たか』とも思いました。というのは、田中角栄という人物に、反感を持ちながらどこか魅力を感じていたこともそうですが、私が12歳のときに他界した父の遺影が角栄さんに似ているんです」と語り、笑いを誘った。
さらに、役作りについてを聞かれた石橋は「物まねになってはいけないというのはもちろんですが、やはり角栄さんといえばダミ声。これが役作りのキーになるなと思って、監督と話し合いながら作り上げました」と明かした。
また松重は、当時の事件の印象について、「当時は小学生くらいでしたか。新聞の見出しに『ロッキード』という見出しが躍って、『証人喚問』『ピーナッツ』という単語だけは入ってきて、すごいことが行われているのは分かりました。でも、“みんなで連続ドラマを見ていたのに、誰も結末のことを覚えていない”という状況に近くて、最終的にどういう事件だったかをうまく解説できる人がいない。そんなモヤモヤが、今回のドラマで解決されればと思います」と語った。
7月24日(日)夜9時からは、「第3部 日米の巨大な闇 40年目のスクープ」として、ドラマでは語り尽くされなかった事件の背景や新しい事実も紹介する。
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