「アクセル・ワールド」の新作アニメ「アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-」が7月23日に公開初日を迎え、東京・新宿ピカデリーで初日舞台あいさつを実施。ヒロインの黒雪姫役・三澤紗千香、チユリ役・豊崎愛生、ニコ役・日高里菜、新キャラクターの月折リサ役・赤崎千夏が登壇した。
「アクセル・ワールド」は川原礫による小説で、電撃文庫から20巻まで刊行中、シリーズ累計で570万部を突破(コミックなども含む)。'12年には「アスキー・メディアワークス創立20周年記念作品」の第1弾としてアニメ化されており、今回は4年ぶりの新作アニメとなる。
舞台あいさつでは、初めに「アクセル・ワールド」への思いをそれぞれ明かす。今回はテレビシリーズから約4年の歳月を経ての収録となったが、合間にゲームの収録などもあったこともあり、全員がギャップや戸惑いを感じるということなく役に入り込めたという。テレビシリーズ放送時はデビュー間もなかった三澤だが、“今回の収録においては、黒の王らしい風格が感じられる”と日高や豊崎が話した通り、声優としての大きな成長が感じられる演技を見せている。
月折リサ役として「アクセル・ワールド」に初参加した赤崎は、“本編内はたくさんせりふがないというのもあったので、キャラクターのイメージを膨らませることに注力した”という。また、テレビシリーズをリアルタイムで見ていただけあって、作品への愛が感じられるトークを繰り広げた。
冒頭、赤崎は“明治神宮でのバトルシーンで、アーダー・メイデンが鳥居をくぐる前にちゃんと一礼をする姿がとてもかわらしい”と熱弁すると、会場のファンも大きくうなずく。それを見た豊崎に「ファンの方が混ざっていますね」とツッコまれる一幕も。ほか、「グリーン・グランデのしゃべる姿に感動」など、それぞれお気に入りのシーンを発表した。
続いて、本編中の夏祭りの浴衣シーンにちなんで「ことしの夏にやってみたいことは何?」という話題に。赤崎は「屋台船でもんじゃ焼きを食べたい」、三澤は「黒雪姫と同じような浴衣を着てみたい」と希望を明かす。途中、夏祭りのシーンであったAR(拡張現実)花火の話から、ちょうど前日にスタートして社会現象になっているあのARゲームに豊崎がハマっているという話に脱線。だが、テレビシリーズ放送当時はあまり現実性を感じられなかったことが、今はテクノロジーの発展でARやVR(仮想現実)もかなり身近になってきていて、数年後は「アクセル・ワールド」的な世界にダイブすることもまったく不可能ではないのでは?という未来的なトークへと広がった。
その後、公開前日に行われた“ニコ生”で視聴者に約束した「加速するウェーブ」を、会場の全員で実行。“ハルブタ”の帽子をかぶったワーナー・中山信宏プロデューサーが、川原のファンへの感謝の気持ちをつづった手紙をステージに届けたり、入場特典の川原書き下ろしの短編小説「アクセル・ワールド-無限への跳躍-」の中に、前日の“ニコ生”出演者である三澤と日高、タクム役・浅沼晋太郎のサイン入りの物が5人分だけランダムで混ぜてあることが発表されたりと、短い時間でかなりの盛りだくさんの内容となった。
お決まりのお知らせコーナーで、前日に解禁となったアプリゲーム「アクセル・ワールド エンドオブバースト」の開発決定と事前登録などがあらためて告知がされた後、エンディングでは登壇者から「アクセル・ワールド」ファンへの感謝の気持ちや“ディテールにこだわった迫力の映像を、劇場でまた楽しんでほしい”ことなどが語られ、最後に黒雪姫の三澤が「これからも一緒に加速し続けましょう」とファンへ一致団結を呼び掛ける。そして、「今だ、叫べ!」という掛け声に登壇者全員と会場の来場者が一緒に「バースト・リンク!」と叫び、初日舞台あいさつは終了した。
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