「情報ライブ ミヤネ屋」(毎週月~金曜昼1:55-3:50日本テレビ系)が、'06年7月31日の放送開始から10周年を迎えたことを記念し、7月29日の生放送終了後、メインMCの宮根誠司が会見を実施。今後の抱負などを語った。
まず宮根は「“もう10年もやっているのか”というのが率直な気持ち。全く意識していなかったので、10周年と聞いて実は自分自身が一番びっくりした」と、10周年を迎えての感想を。
この10年間の思い出について聞かれると「いろいろあるけど、よく毎日番組が成立したなと(笑)。昼の2時(ごろ)からというのは、世の中がまさに動いている状況(時間帯)なので。
放送が始まってもまだ原稿が完全にできていなかったり、VTRが編集中だったり、大きな事件や事故が起こったりと、番組をやっている中でどんどん動いていく。毎日が綱渡りのような10年だった」と振り返った。
一番印象に残っていることについては「番組で走った東京マラソンで、“4時間半を切ったらメジャーリーグの球場で始球式をさせてもらう”という約束を取り付け、4時間15分で走ってレッドソックスの本拠地球場“フェンエイ・パーク”で本当に始球式をやらせてもらったことですね。
自分の人生の中でかけがえのない思い出になった。今考えても夢のよう」と、その時の興奮がよみがえった様子で、感慨深げに語った。
今後、番組でやってみたいことを聞かれると「10年やってきて、番組は速報性やアドリブにも対応できるようになり、それなりに形ができてきた。これからの10年は、出来上がった番組をもう一回壊していきたい。
今も予定調和は全くない番組だけど、さらに予測不能に、もっとむちゃくちゃになって、視聴者の方が“何が起こるんだろう”とドキドキしたり、楽しんでもらえるような番組に、スタッフと一緒にしていきたい」と、さらなる意欲を口にした。
大阪発の番組でありながら、関東だけでなく全国で高い支持を得ている「ミヤネ屋」。大阪の番組として心掛けていることについて質問が挙がると、宮根は「東京で起こった出来事は、大阪でやっていると物理的な距離があるんです。例えば政治の問題で、東京の政治家の方と話す時も物理的に距離があるし、僕自身もそういう方たちとの人間関係が薄かったりするかもしれない。
ウチのスタッフも、東京のキー局の人たちと比べるとそうだと思う。でも、薄いからこそ突っ込めるということもある。あまり親しいとツッコめなくなりますしね。そんな東京と大阪という物理的な距離が、ひょっとしたら『ミヤネ屋』の一番の武器かもしれません。
“遠くからだとこう見えるんだけど、どうなんですか?”と(他にはないスタンスでツッコめる)。恐らくですが、僕らが感じている東京の政治家や著名人の方との距離感と、テレビをご覧になっている方の距離感って実は近いと思うんです。
それがひょっとしたら視聴者の皆さんが聞きたいことや、お知りになりたいことと一致しているのかな?と思うところはありますね」と思いを明かした。
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