'16年4月クールに放送されたドラマ「世界一難しい恋」(日本テレビ系)で、村沖舞子役を演じた小池栄子が、第89回ザテレビジョンドラマアカデミー賞において最優秀助演女優賞を獲得。「冷静で淡々とする中にある温かみと女性らしさと色気が備わっていて、女性から見てかっこいい人」という評判の一方、「零治(大野智)の恋の行方を、石神(杉本哲太)と陰から見守るシーンはかわいらしかった」という声も。有能な秘書を人間味をもって見事に演じた彼女に受賞の感想を聞いた。
――最優秀助演女優賞に選出させていただきました。おめでとうございます。
クランクインする前、村沖舞子という役は「演じ方を間違えたら女性に嫌われる役だ」という懸念がすごくあったので、助演女優賞に選出いただいて安心しましたし、めちゃめちゃうれしいです!
―――舞子さん役に対しての反響はありましたか?
舞子というよりは、社長と運転手の石神さんと舞子の3人のシーンになると、箸休め的に、「ほっこりするからそこがすごい好きだった」っていう事は言ってもらえました。「石神さんと舞子さんがいるからこそ、社長はのびのびできるんだろうね」って言葉を聞くと、ちゃんと自分の芝居が相手のためになれてのかなっていう気がしますし、自分が褒められるときは、相手役が引き立たせてくれたといつも思ってるので、そういう言葉をもらうとうれしかったですね。
―――確かに、「3人の関係性がすごく楽しい」という意見がたくさんありました。思い出深いエピソードはありましたか?
台本を読んで思わず笑っちゃうポイントが3人とも似ていたんです。なので、「映像になって、その面白さが失われないようにしようね」って話はお互いによくしてました。ちょっとでも社長に対して、「いい大人が何やってんだ」って疑問を抱かれてしまったら、3人のバランスが崩れるので、とにかく社長を愛そうと思って(笑)。ときには母なんだけど、ときには姉になり、ときに同僚になり部下になり…っていう幅は楽しもうっていう事は監督ともしてましたね。現場は、大野君が持つパワーですかね。あの、癒やしのある座長感はなかなか出せるものではないですし、だから、ただただ、社長が、大野君が楽しく現場で芝居を出来たらいいなぁっていうふうに、みんな微笑ましく見守っていて、そんな彼が好きだからついて行くみたいな、とても優しい空気の流れる現場でしたね。
―――“女性から見てもかっこいい”という意見もありましたが、背筋をピッと伸ばすとか動作など、役作りで気をつけたことはありますか?
第1話の放送を見て結構スーツがピチピチだったので(笑)、3カ月間ちょっとずつ体を絞ろうと頑張りました。最終回のころにはもうちょっと太ももにゆとりがあるくらい落とそうと思って鍛え始めたんです。背筋はピーンとして、お尻が上がってたらいいなぁと思って、それを目標にやってました。
―――最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします
せっかくこうやって受賞できたのであれば、本当にもう一度、「見たかった!」「会いたかった!」って言ってもらえるような村沖舞子をもう一回演じてみなさんに喜んでいただきたいなって思ってます。この声がプロデューサーに届け!(笑)
こいけ・えいこ='80年11月20日生まれ、東京都出身。AB型。映画、ドラマ、舞台など出演作多数。8月17日(水)から東京公演が始まる劇団☆新感線 SHINKANSEN☆RX「Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~」にも出演。'17年2、3月上演予定の舞台「陥没」も控えるほか、「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)では村上龍と共に、インタビュアーとしてレギュラー出演中
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