ニューシングル「DIP-BAP]をリリースした4人組ロックバンド・THE ORAL CIGARETTES。新曲に込めた思いを、週刊ザテレビジョンのインタビューで語った。
山中「この曲では自分の音楽のルーツであるヒップホップを、オーラルのフィルターを通して提示したかったんです。今ってこういう音楽をやってる人がいないから、これがお客さんにガツンと響くかは正直分からなかったけど、周りに合わせるよりも自分たちの芯を持った音楽をやりたいと思ったんですよね」
中西雅哉「でも僕らはヒップホップをあまり通ってなくて」
鈴木重伸「僕に関しては全く分からなかったので、拓也から教えてもらったCDを聴いて、まずは『ヒップホップとは何ぞや?』ってところから勉強しました」
あきらかにあきら「それこそ、高校時代に拓也の家でエミネムの映画『8Mile』見てても、僕ら途中で寝ちゃったりしてたもんな(笑)」
鈴木「それが今回、音色の選び方がバンドとは違うことが分かって」
あきら「僕も自分の中の方程式が見えたときに、これ以上聴くと影響を受け過ぎそうだから、もう聴かないっていう線引きはしました」
楽曲の作詞、作曲を手掛けるボーカル&ギターの山中だが、歌詞を書く際の思いをこう話す。
山中「僕は歌詞を書くとき、自分のセラピーみたいな感じで書いてるので、聴く人のことを応援しようと思って書いてるわけじゃないんですよ。もちろん共感してもらえたらうれしいけど、でも、その感情は僕らの曲が与えたものじゃなくて、あなた自身が自ら生み出したものなんだってことに気付いてほしいというか。だから、この曲も最初は俺らの曲を聴いてくれって風に書いてたんですけど、そうじゃなくて、好きなものは自分で選んでほしい、あなたにはその力があるから大丈夫だよっていうメッセージにしたんです」
自分が持っている力を信じてほしい、好きなものは自分で選んでほしい、という強い思いを込めた「DIP-BAP]は現在発売中。ぜひ、手に取って聞いてみよう。また、発売中の週刊ザテレビジョン33号では、このインタビュー全文を掲載している。
取材・文=片貝久美子
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