浪川大輔、「ドラマ『ROOTS/ルーツ』炎上するかも!?」

2016/08/12 13:01 配信

ドラマ

ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の吹き替えを担当した浪川大輔(写真左)と内田直哉(同右)

黒人奴隷の問題を真正面から描き、1977年に放送された際にはアメリカでアフリカ系の名前が流行するなどの社会的大反響を呼んだTVドラマシリーズ「ROOTS」が約40年の時を経てリメークされた。CS放送のヒストリーチャンネルでは、8月22日(月)より4日連続でリメーク版「ROOTS/ルーツ(2016)」を日本初放送する。

物語の舞台は奴隷制度があった時代。西アフリカのガンビアに生まれたクンタ・キンテは、伝統や風習を学んで育ち将来は学者になることを夢見ていた。しかし、17歳の時、誘拐され奴隷商人に売られてしまう。西アフリカからアメリカへと連れてこられたクンタ・キンテの4世代にもわたる壮絶な苦難との戦いが描かれる。

今回、クンタ・キンテの孫であり白人と黒人のハーフのチキン・ジョージの声を浪川大輔が演じ、奴隷を襲ってジョージを生まし、父親でありつつも雇主としてジョージや黒人奴隷たちに対し冷酷な態度をとるトム・リーの声を内田直哉が演じた。

収録の感想を聞かれ浪川は「ものすごい体力のいる作品でした。せりふ量も多く台本が200ページもあって120分番組の量ではなかったですね。それに加え感情を前面に出していく役だったので、直さん(内田)と二人して叫びすぎて頭が痛いといいながら収録を続けました」と苦労をにじませた。

内田は「吹き替えは長いことやっていますので、人を追い込むのは得意です」と笑いを誘い、「トム・リーは非常に視野が狭い。ですが描かれている時代の、賭け事でしか成り上がれないという状況の中で、一生懸命葛藤しながら自分の理想なり夢を追い求めているところについては、同じ男としてわかってやろうかなと思いつつ演じました」と役への思いを語った。

また、番組について浪川は「このドラマが取り扱っている黒人奴隷というテーマは、今も昔もぎりぎりな所だと思うんです。炎上する可能性だってあり得ると思います。けれど、知らないよりは知っておいたほうがいいですし、奴隷制度という事実をきちんと受け止めて見て欲しいと思います。そして何かしら感じていただければ嬉しいです」とアピールした。