Amazonプライム・ビデオにて独占配信中のドラマ「ベイビーステップ」(全10話)に出演する松岡広大、季葉、松島庄汰にインタビューを敢行。「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の同名テニス漫画を実写化した、本ドラマの見どころやテニスについて語ってもらった。
――ドラマへの出演が決まった時はどんなお気持ちでしたか?
松岡:連続ドラマ初主演ということと原作のある作品ということでプレッシャーを感じて、うれしいというよりも、これから先が不安だなという感じでした。
季葉:私自身はこのお仕事を始めるまでは(私が演じる)奈津と同じように本気でプロのテニスプレーヤーを目指していて、原作のファンだったので、このお話が決まった時はすごくうれしかったです!
松島:原作を知らなかったので、まずは漫画を読みました。(演じる逞とは)外見が全然違うなと思いました。(逞は)身長が190cmあるんですが僕は180cmしかないし、(逞は)ガタイがすごくいいので…。
どういうふうに演じて逞に近づけていこうかなと考えた時に、ひたすら努力を重ねるしかないと思いました(苦笑)。最初は「大丈夫?」って感じで、すごくプレッシャーを感じました。
――テニスをやられたことはあったんですか?
松岡:テニスを題材にしたミュージカル「テニスの王子様」('13~'14年)に出演したことはありましたが、実際にプレーするのは初めてだったので全くの初心者でした。
松島:テニスは初心者で、サーブもボレーも分からなかったです。テレビでは見たことあるので何となくイメージできますが、実際にやってみるとすごく難しかったです。野球と違って遠くに飛ばせばいいというものでもないですし、力のバランスとかいろいろ考えなきゃいけないので。
僕はこれまでハンドボールやバスケットボール、水泳をやってきたのですが、その中で一番難しかったです。同じ球技でも全然違いますね。バスケもハンドボールも、始めた時に難しいと感じたことはなかったのですが、テニスは全然違いました。
よくゴルフが難しいといわれているんですが、僕、ゴルフを習った時に難しいと感じなかったんです。でも、テニスは難しい(苦笑)。お互いのバランスを崩し合うゲームじゃないですか。相手を前後左右に動き回らせて、枠の中にボールを入れて。テレビで見ていると簡単そうに見えますが、実はいろいろ考えてプレーしているんだなと、テニスの魅力を初めて知りました。
――演じる上で苦労されたことはありますか?
松岡:(僕が演じる)丸尾栄一郎という人物はすごく几帳面で、でも自分の決めたことは最後までやる真面目な性格なんです。僕は几帳面ではないので、その部分をどうやって表現しようかなと思いました。テストの時も、真面目さがにじみ出るくらい大げさに演じて、本番で調節していました。
季葉:奈津はテニスをする時はすごく真剣なんですが、それ以外の時はいつもニコニコしていて自分とすごく似ている部分が多くて、テニス以外のシーンも自分なりに自然体で演じることができたと思います。
でもボールを打っている時はすごく真剣な表情をしていて、そこは普段自分がテニスをする時と違ったので、すごく大変でした。
松島:逞は人付き合いが悪く、性格を表に出さなくて何を考えているか分からない性格なので、お芝居をする時は普段と逆のことを考えていました。
どうやったら人に好かれない、人が近寄らない雰囲気を出せるかなと。歩き方だったり、佇まいだったり。そういうことを意識しながら演じました。あとは原作を読み込んで、テニスの練習をしました。
とにかく今回はテニスができなきゃ演じられないので。原作を読んでもほとんどがテニスの試合で、ここまで開き直るかってくらい試合のシーンが多いので、とにかくテニスがうまくなるように日々頑張っていました。
今回は役作りをしたというよりも、ひたすらテニスの練習をしたって感じでした(笑)。
――皆さんは初共演でしたが、お互いの印象はいかがでしたか?
松島:季葉さんは、初対面の時からびっくりするくらいずっと笑っているんですよ! 原作の奈津みたいでしたね。広大は事務所の後輩ですが、すごく真面目です。なかなかこういう真面目な子は、ゆとり世代にいないですよ。
でも、その真面目さが人に好かれたり、いじられたりしているので、いいと思いますよ! もしかして、心配症なの?
松岡:自信がないし、心配症です。季葉さんは笑顔で埋め尽くされていたので、現場が和んでいた時もありましたし、すごく助かりました。庄汰さんは一緒にご飯に行った時、演技の分からない部分などを聞いていました。
経験もあるし、実力もあるし、不安な部分は先輩に頼ろうかなと。あまり多くは語らないけど、背中で見せてくれる方だなと思いました。
――これからもテニスを続けていきたいですか?
松岡:今回やってみてすごく奥深いスポーツだなと思ったので、誰かがやろうって言ってくれたら、前向きにできるような気がします!
松島:テニスは一定期間やり過ぎたので、ちょっと間を空けて、また楽しみながらやりたいです!
季葉:テニスは今までずっとやってきたので、これからも続けていきたいです!
――このドラマの見どころをお願いします!
松岡:この作品は人間ドラマがあったりテニスのシーンがあったり、いろいろな物が詰まっていて、テニスをやっている人もやっていない人も楽しめると思います。スマートフォンやタブレットで、自分の好きなタイミングで見ることができるので、気軽に見ていただければと思います。
松島:まず原作のファンの方に言いたいのは、この作品は映像化して本当に良かったなということです。迫力では原作に負けていないと思うので、そこは期待して見ていただきたいです。
季葉:この作品は原作ファンがすごくいるんですけど、演技が初めての私が奈津役で良かったなと思っていただけたらうれしいです!
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