【女特捜ノート5】近野成美「沖田総司を演じたい!」

2016/08/18 07:01 配信

ドラマ

近野成美は京都中央警察署の若手刑事・神崎佳奈を演じる(C)テレビ朝日

テレビ朝日系で放送中の木曜ミステリー「女たちの特捜最前線」(毎週木曜夜8:00-8:54)に出演している近野成美にインタビューを敢行。刑事・神崎佳奈を演じる近野に、役柄についてや撮影現場での様子、マイブームなどを聞いた。

――スペシャルドラマから連続ドラマに続けてご出演ですが、率直な感想をお聞かせください。

スペシャルドラマのときとスタッフさんやキャストの皆さんが一緒で、チームワークもできているから、撮影はすごく順調です。(※取材は7月上旬) 

作品の雰囲気にはすっと入れましたが、以前演じてから半年くらいたっているので、佳奈の成長している姿もどこかに入れていけたらと思いました。良さはそのまま生かしつつ、ちょっとは成長したなって姿をどこで出していけるのかという相談を濱(龍也)監督とはお話しました。

――あらためて、神崎佳奈という役どころについて教えてください。

捜査シーンは多少のアクションも入っているので、凛とした感じも見せられたらいいよねって話をしています。そして、高島(礼子)さんや宮崎(美子)さんと話しているシーンでは、佳奈が本来持っているコミカルな姿も見せたいと思っています。

警察という男性社会にいるので、男性にも負けないように率先して向かっていくようなタイプです。猪突猛進というか。女性が被害を受けた事件では特に熱くなって、男性刑事に止められるほど犯人を叱ってしまったり、熱い部分があってとても人間味があります。

女子会のシーンなどで高島さんたちお姉さん方と喋っているようなときは、楽しい雰囲気を持っている子なので、感じたままに演じています。

――ご自身と似ている部分はありますか?

佳奈は自分と似ている部分が多いです。私も熱が入ると燃えていくタイプですし、少しコミカルな部分もあります。今は真面目に話していますが(笑)。佳奈は、私の出演していた別の作品を見てくれた脚本家の方が、私に「この役をぜひ!」と言ってくださったとお聞きして、すごくうれしかったです。

――高島さん、宮崎さん、高畑(淳子)さんの現場での印象をお聞かせください。

高島さんは現場を座長として引っ張ってくださっています。お芝居の相談をさせていただくと、気さくに話してくださって、本当に憧れの先輩です!

宮崎さんはおおらかな印象です。よくメーク室や控室でお会いするんですが、お話させていただくとすごく癒やされるというか、現場を和ませてくださる方です。

高畑さんはまだそこまできちんと一緒にお芝居ができていないんですが、台本を読むだけでは分からない美鈴さんのキャラクターを、高畑さんが演じることによって面白くなっています。高畑さんはこういうふうにお芝居なさるんだって参考になりますし、アイデアにあふれていて、いつも学ばせていただいています。

――今回、女性刑事を演じますが、気を付けていることなどはありますか?

佳奈はひょうきんな一面があるので、捜査をしているときは出さないようにしてます。事件が軽く見えてしまうのは良くないので、メリハリをつけています。

説明のせりふでは、少し変わった名称や場所、難しい名前が出てくるので、現場で実際に口に出してみんなで練習することもあります。独特な名前が多いので、「あれ? 誰が誰を殺したんだっけ?」って、混乱してしまうので(笑)。何度も台本を読んで、しっかり頭に入れないと分からなくなるので、気を付けて演じています。

――京都での撮影はいかがですか?

ちょっと歩けば歴史的建造物がたくさんありますし、京都駅は最新の建物なので、歴史のあるものと新しいものが融合されている貴重な場所だなと感じる街です。撮影が終わって、ぶらりと散歩するのにもぴったりですよね。いいリフレッシュができています。

15個の石が庭園に置かれている龍安寺にも行きました。15個石があるはずなのに、どこから見ても1個か2個見えないんですね。“人間は不完全で完全にはなりきれない”という意味があるそうです。キャストのみんなで行って、ぼーっとしながら半日をそこで過ごしました。いろんな話をしながらのんびりした時間を過ごせて、とてもいい時間でした。

でも、まだ京料理を食べてないんですよね。きっと、親睦会をしてくれるんじゃないかなって期待しているので、楽しみにしています(笑)。

――近野さんは普段女子会はしますか?

女子会します! します! 英会話カフェに行くのが好きなので、そこでできたお友達とすることが多いです。日本人だけではなくて、いろいろな国の女性たちと集まってごはんを食べたりします。基本英語で話すんですけど、私はまだ全然英語喋れないです(笑)。「今、何て言ったの?」って周りに聞きながらではありますが、頑張って英語で話そうとしています。話の内容は分かるんですが、単語がまだまだ足りていないので、言葉にするのが難しいんですよ。

話す内容は、ファッションやマナーのことが多いかもしれません。国によって、マナーが違って、意外なことが分かったり、とても面白いです。この間は、イギリスのテーブルマナーの話になったんですが、サンドイッチの食べ方やコップを持つときの手の添え方などを教わりました。

女子会では、ツッコミポジションが多いかもしれません。あとは、ガヤポジション!(笑) 「すごーい!」とか「面白ーい!」って盛り上げてます!

――最近のマイブームを教えてください。

今、観葉植物にすごくハマっています。育てているのは「モンステラ」。その子を大きく育てるのが夢で、観葉植物をどうやったら大きく育てられるのかを勉強しています。1年弱育てていて、今は1mくらいになって、倍くらいに成長してくれています。天井に届くまで大きく育てるのが目標です。

先日、枝が折れてしまった部分があって、その部分にばんそうこうを貼っておいたんですが、京都から帰ってきたら、傷が治って真っすぐ成長してくっついてくれていたんです! その力がすごいなと思って、私も勇気をもらいました。

――観葉植物にハマったきっかけはなんですか?

部屋の理想が、植物と本があふれるような部屋だからです。植物をたくさん集めて育てたいと思っていたので、まずは一個ずつ、自分が育てやすいとか環境が合う植物を探しました。海外には、結婚式もできるようなすてきな図書館があって、そういう建築物を見るのも大好きです。

――本もお好きなんですね。どんな本がお好きですか?

どちらかというと、ビジネス本が好きです。小説も読みますが、最近は有名企業の経営戦略部長が書いた本を読みました。こういう仕事をしていると、会社員の人とは考え方が違う部分があると思うんです。私は10代からこの仕事をしているので、他の職種の方々の考え方が知りたいなと思っています。

英会話カフェに行ってみて、国によってさまざまな考え方があるように、就いている仕事やポジションによっても考え方が違うんだろうなと興味が湧きました。いろいろな人の考え方を知るためには、人に会うことも大事ですが、本から得られることもあるのかなと思います。

――最後に、今後の目標を教えてください。

役者としてこうなっていきたいという理想だけではなく、与えていただいた役を全力で演じて、自分がそこでどう感じるかを大事にしていきたいです。そして、1年1年成長していけたらと思っています。

夢は、新選組が大好きなので、「沖田総司は女だった!」という役をいつか演じることです。撮影の合間にも、新選組の跡地などを回ってきました。心構えはいつでもできておりますので、ぜひぜひお願いいたします!(笑)