9月6日(火)夜9時から「ヨーロッパ財宝ミステリー 消えた黄金列車の謎×西島秀俊」がBS-TBSで放送される。
本番組は、俳優・西島秀俊が第二次世界大戦の終戦間際、ナチスが隠した財宝の行方を追うドキュメンタリー。
昨年、ナチスが奪った財宝を載せた列車が、ポーランドの地中に埋められている可能性が高いと報道されて以来、その謎に世界中から注目が集まっている。今回ヨーロッパへ渡った西島は、生き証人や関係者の子孫に取材をしながら財宝の在りかを追う。そんな西島に今回の番組への思いや、旅で感じたことなどを語ってもらった。
――今回の企画内容を聞いた時のお気持ちを教えてください。
ナチスの黄金列車や財宝については、ニュースや番組でたまたま見て何となく知っていたくらいでしたね。黄金列車がなぜ地下に埋まっているのかとか、僕もあまりよく知らなかったので最初は視聴者の方と同じ目線だったと思います。
当時、第二次世界大戦中にナチスが何をしたのかなどの謎に、視聴者の皆さんと一緒にどんどん迫っていければと思いました。
――当時のことを知る方々にお話を聞いて、何を感じられましたか?
そこに住んでいてそこで生きてると、ナチスと関わらざるを得なかったりした方もいて、話を聞いていると何だか本当につらくなってくることもありましたね。
カメラの前で話してらっしゃること以上にきっといろんな思いや体験があったんだろうとか、きっとカメラの前だからこそ話せないこともあるんじゃないかなって何となく感じました。
――かつてナチスに強奪され、現在はヴァヴェル城に保管されている絵画「白貂を抱く貴婦人」に興味を持たれたそうですが、この絵画から何を感じましたか?
今回の監督とは以前にも、絵のドキュメンタリーでご一緒したことがあるんですけどその時に「あんまり物欲がなさそうですよね」って言われて(笑)。でも今回はヴァヴェル城の中というシチュエーションってこともあったのかもしれないけれど、その絵を個人的に所有したくなる気持ちがちょっと分かるな…って思いましたね。
すごく美しくて素晴らしかったです。「ここから先、センサーが鳴ったらもう番組の撮影は中止」って言われたギリギリまで近くで見られたんですけど、僕は「ここまで」って言われたところよりちょっと先に出ちゃって…(笑)。
この1枚の絵のためにいろんな人間がいろんな思いで動いてたっていうことがすごく興味深かったです。1枚の絵にもいろんな運命があるんだなって思いました。
――今回の旅で、ヒトラーに対するイメージは変わりましたか?
ヒトラーが美術品を強奪して、自分の故郷に大きな美術館を作ろうとしていたことなんて僕は知らなかったので単なる独裁者っていうイメージとは、また別の側面を見た気がしました。
ヒトラーは領土を広げることだけでなく、美しいものに対してもすごく貪欲だったんだなっていうのは感じましたね。元々は画家を目指していたヒトラー本人が描いた風景画も、すごく繊細でそれも意外でした。
――旅に出られる前と帰ってきてからの心境の変化はありますか?
僕は「本当にここに埋まってるのかな?」なんていう興味から始まって参加したんですけど、戦争の悲惨な歴史にふっと触れる瞬間がたくさんあって…。そういうものをもっと勉強していかなきゃなって思いました。
――視聴者の方へメッセージをお願いします。
この番組はすごくシンプルで、「ナチスが強奪した財宝が乗った列車がどうやらあるらしい」という内容なんです。この番組を見たら「本当に財宝はありそうだな」って思えるはずです。視聴者の方にも一緒に検証する気分で見てもらえればと思います。
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