「a-nation stadium fes. powered by dTV」が、東京・味の素スタジアムにて開幕した。2日目の8月28日は、ヘッドライナーの浜崎あゆみをはじめ、AAA、Acid Black Cherry、倖田來未、TRFなど、オープニングアクトシューティングアクトらを含む14組のアーティストが出演し、5万5千人を動員。a-nation15周年のフィナーレを豪華アーティストの競演で飾った。
2日目のトップバッターは、5人組ダンス&ボーカルグループのDa-iCE。「FIGHT BACK」「Splash」のメドレーで幕を開けたステージは、工藤大輝の「a-nation、楽しむ準備はできてますか?」という声を合図に“Splash”コールで大盛り上がり。「TOKI」では“Hey!”のコールで会場の一体感を高め、最後は新曲「パラダイブ」で観客全員を巻き込んでいた。
韓国のヒップホップボーイズグループ・防弾少年団は、観客の大歓声を受けて登場。1曲目は最新鋭のエレクトロ・トラップを入れた「FIRE」で、7人が一糸乱れぬアグレッシブなダンスを披露。「長い間、憧れていたa-nationに出られてうれしいです」とRAP MONSTERが日本語で伝え、「Save ME」、「I NEED U(-Japanese ver.-)」とセンチメンタルな楽曲を届けた。
SKE48は、総勢16人のメンバーで「前のめり」「アイシテラブル!」を続けて熱唱。自己紹介のコーナーでは、後藤楽々が得意の英語で自分の名前は浜崎あゆみの「SEASONS」の歌詞が由来だと話し、観客を驚かせた。また、新曲「金の愛、銀の愛」をしっとりと聞かせた後、「オキドキ」、「バンザイVenus」、「パレオはエメラルド」をパワフルにパフォーマンス。
Acid Black Cherryは、yasuもバンドも全身ブラックの衣装に身を包んで登場。yasuは「a-nationのライブでは僕らも含め(僕らの)お客さんも名物になったらいいなと思います」と話し、その後に披露した「ピストル」では、バンドとファン一丸となったヘッドバンキング、テンポダウンしたときの(体を前に倒す)折りたたみの一体感でスタジアムを圧倒。ど迫力のステージで存在感を見せつけた。
ことし日本でもソロデビューを果たしたSHINeeの末っ子、テミンは、バラード「さよならひとり」でハイレベルなダンスを見せ、観客を釘付けに。ほか、「Drip Drop」、「Press Your Number」、「Danger」といったエッジーな曲を男の色気をまとってアクト。最後は、バラード「世界で一番愛した人」をドラマチックに歌い上げた。
AAAのステージでは、日高光啓が「遊ぼうぜ、a-nation!」と叫ぶと、「Love Is In The Air」、「Flavor of kiss」を連投。浦田直也は「僕らは今回12回目。(客席で揺れるうちわを眺めて)こんなAAAにはしゃいでくれてうれしいね」と笑顔を見せた。新曲「NEW」に続いて、AAAのa-nation鉄板曲ともいえる「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」を披露。観客と盛大に盛り上がり会場を後にした。
ボディラインが透ける大胆な黒のシースルー衣装で登場した倖田來未は、「Mercedes」でアリーナにお札を降らせ、冒頭から観客を挑発。「最高の思い出を作ろう!」と「WON'T BE LONG ~Red Cherry Version~」、「め組のひと」を立て続けに披露。笑顔でスタジアムを踊らせていった。後半の「LOADED feat.Sean Paul」「IS THIS TRAP?」と続けた場面では男性ダンサーと絡み、彼女ならではの強い女性像を貫禄あるパフォーマンスで見せ、最後は「Poppin'love cocktail」でタオルを回し、盛り上がった場内に投げキッスをプレゼント。
TRFは、アクトダンサーを交えた迫力あるイントロダクションから「PUSH YOUR BACK」へとなだれ込み、YU-KIが「COME ON,TOKYO! この曲知ってる人!」と「BOY MEETS GIRL」が始まると、場内の盛り上がりはたちまち最高潮へ。さらに、「EZ DO DANCE」で観客は飛び跳ね、声を張り上げ、大合唱して会場全体が何とも言えない高揚感に包まれた。
大トリを飾る浜崎あゆみは、ランプを持ったダンサーが舞台上に現れた大きな白いテントを開けると、ブルーの衣装を身につけた浜崎が玉座に降臨。「INSPIRE」が始まると、ファイヤーボールが上がる中、花道の先端を目がけてダンサーと行進。「行くぜ、東京!」と叫んで力強いロックチューン「Rule」が始まる頃には、すでに彼女はびしょ濡れ状態に。その後、ロングスカートに着替え、穏やかな表情で「fairyland」を歌って場内に多幸感を届け、続くバラード「HANABI」では最後には濡れた舞台にひざまずいて声を振り絞るように歌い、場内をせつなさで埋め尽くした。
後半では「Greatful days」、その後は浴衣に着替えてフロートに乗り込んで場内を一周。さらに、アリーナまで駆け抜け観客は大興奮。「きょうは夏の締めくくりを一緒にしてくれてありがとうございます。2016年、a-nationラストの曲です」と、「July 1st」を雨の中で熱唱。会場は感動のまま幕を閉じた。
15周年の節目で開催された『a-nation stadium fes. powered by dTV』は、2日間で約11万人を動員。7月から始まった2016年のa-nationはa-nation islandの動員数を含め総動員数22万5千人もの観客を魅了して閉幕した。
尚、dTVでは「a-nation stadium―」の模様を360度パノラマ撮影ができる特殊なVRカメラを使って撮影。VR収録したライブ映像は10月配信予定で、VR視聴アプリ「dTV VR」を使うと、バーチャルリアリティで楽しむことができる。