毎週土曜深夜に日本テレビで放送、及びHuluにて配信されているHuluオリジナルドラマ「でぶせん」のキャストにインタビューする、Smartザテレビジョンオリジナル企画。
第3弾となる今回は、学校一の問題児・義志沢月人を演じる横浜流星が登場! 月人への思い入れから撮影現場の様子まで、たっぷりと話を聞いた。
──まず、ご自身の役どころについてお聞かせください。
僕が演じる義志沢月人は学校一の問題児なんですが、不良といいつつも正義感の強い生徒です。
原作を読んだ時に、「めちゃくちゃ格好いい!」と思いました。「でぶせん」のキャラクターたちはどれもみんな個性的で引かれたのですが、その中でも一番魅力的に映ったのが月人でした。そんな月人を演じることができて、うれしかったです。
──月人と横浜さんご自身とは似ていますか?
僕は不良じゃないので(笑)。でも、小学1年生からずっと空手をやっていて、正義感は強い方なんじゃないかなと思います。周りからはあまり熱い男ではないように見られるんですけど、「心の中は熱いんだぞ」って思うことはありますね。
──月人も強いですが、横浜さんも本当に強いのですね(笑)。
そう…かな(笑)。でも空手は初段で、黒帯です。
──原作も読まれたそうですが、作品全体にはどのような印象を持ちましたか?
めちゃくちゃ面白くて、自分が読んだ時には第6巻までしか出ていなかったんですが、すぐに読み終わってしまいました。すらすら読めるし、コメディーだけど人間ドラマもしっかりしていて、いろんな要素が詰まっている漫画だと思いました。
──ではその原作をドラマ化するに当たって、月人をどう演じていくか、こだわった点などはありますか?
月人がもうとにかく強いので、撮影現場では常に“余裕”でいることを心掛けていましたね。僕は第2話の最後から登場するので、他の皆さんとはクランクインがずれていて。既に出来上がった雰囲気の中に入ってもふわふわしないように、地に足を着けてどっしり構えていようと意識していました。
──役づくりの参考にした人物はいますか?
いろいろと参考にさせていただきました。静かに押し殺した狂気といいますか、そういう表情をイメージして、月人を演じました。
月人も普段はただのいいやつなんですけど、「いじめ」というものにすごく敏感に反応して、そうなるともう月人自身も分からなくなるくらいに狂っちゃうようなキャラクターなんです。そういう「こいつやばいな」っていう雰囲気を醸し出せるようにと思って、月人を演じています。不良役には初めて挑戦したので、試行錯誤しました。
──先ほど「出来上がった雰囲気」と仰っていましたが、撮影現場はどのような様子ですか?
登場人物たちのキャラクターの強さもそうなのですが、演じている役者さんたちもそれぞれすごく個性的で。緋熊五郎役の東使友亮くんも役にぴったりだし、他のみんなも漫画から飛び出してきたようなビジュアルで演技をしていて、びっくりしました。
だから、これは埋もれていられないなと思って。何とか途中参加の自分も輝けるようにと考えていました。
──学園ドラマならではの楽しさを感じたことはありますか?
そうですね。林間学校のシーンがあって、泊まり込みで撮影したんです。それが本当に修学旅行のようで、タイトなスケジュールの中でみんなで大浴場に行って、お風呂上がりに牛乳を飲んで。そこで他の出演者の人たちと、急激に仲良くなれたと思います。自分の林間学校や修学旅行を思い出しましたし、本当の学校のようで楽しい撮影でした。
──ご自身の学生生活にも、満子先生のような印象的な先生はいましたか?
中学生の時なのですが、この世界でやっていくことをすごく応援してくれた担任の先生がいました。僕はその時ちょっとやんちゃしていて、いつもいつも怒られていたんですが、卒業してからもずっと気に掛けてくださっていたみたいで。
1つ下の弟にも「最近、流星どうなんだ?」って聞いてくれていたらしいんです。今思えばすごく自分に寄り添ってくれていたし、そういえば自分にばっかり怒っていたなって(笑)。ことし成人式なので、会って「ちょっとは成長したぞ」と見せられたらいいなと思っています。
──もしその中学時代に、満子先生に出会っていたら?
ものすごくいじるか、完全に放っておくか、どっちかでしょうね(笑)。満子先生の本性を知らない生徒からしたら、かなりインパクトあるし、人気の先生になるんじゃないかなと思います。
──では最後に、この作品の見どころなど、視聴者の方へのメッセージをお願いします。
この作品は、ネット配信ならではの挑戦をたくさんしています。どうやったら面白くなるのかを真剣に考えているコメディーで、その中に人間ドラマもあって。ぜひHuluと日本テレビで「でぶせん」を見て、笑って泣いてください!
月人の見どころとしては、なぜ不良なのに正義感が強いのかとか、そういうドラマに描かれている過去の部分に注目してほしいですね。僕自身も今までに演じたことのない役なので、初めての挑戦として頑張っています。土曜の夜に、楽しんで見ていただけたらうれしいです。
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