CS映画専門チャンネルのムービープラスでは、2015年8月からスタートした企画「吹替王国」の第8弾を10月に放送する。10月の放送分では、トム・クルーズやユアン・マクレガーの吹替だけでなく、アニメやゲームと幅広く活躍する森川智之が出演することになり、番組CMのナレーション収録を行った。
森川は、以前この企画に登場した小山力也の回のCMを偶然見ており、「このような企画があるのか。もしかしたら、自分が取り上げられることもあるかもしれない」と覚悟を決めていたそう。そういった中で「吹替王国」への出演オファーがあり「ベテランの方々に混ざって、自分の名前があることに驚きと嬉しさを感じた。呼んでもらえて、光栄」と第8弾への心境を語った。
今や数多くの代表作を持っている森川ではあるが、意外にも声優の養成所では、洋画や海外ドラマといった実写作品の吹替実習がなく、やり方がわからないまま吹替の仕事に行くことになってしまったとのこと。そこで、「野沢(雅子)さんのお宅にお邪魔して、練習しました。台本とリハーサルビデオを持っていって、野沢さんと旦那さんの塚田正昭さんに見守られる形で、リビングで練習したのが一番記憶に残っていますね」と懐かしい思い出話を語った。
また、森川はトム・クルーズやブラッド・ピットといった、ハリウッドでも指折りのかっこよさが売りの俳優の吹替が多い。「飛行機の屋根に乗ったり、水に何分間も潜ったまま撮影した、という彼らの撮影時のエピソードを聞くと、その気概に惚れますね。彼らは喋らなくても説得力があるから、自分が言葉を乗せたときに、負けたくないですね」と、日本語吹替版でハリウッドスターの声を演じるプライドを見せた。
森川は「字幕を目で追っていた時間を映像に割くことができる。その分、物語をよく知ることができますね」と吹替作品の魅力を語った。そんな吹替を堪能することができる「吹替王国 #8 声優:森川智之」は、ムービープラスにて10月30日(日)午後4:15から放送される。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)