【愛踊祭】りんご娘、青森・弘前からアイドル日本一へ!

2016/09/12 07:02 配信

芸能一般

青森県弘前市を中心に活動するりんご娘が、「愛踊祭」2度目の挑戦で優勝を果たした

全国のアイドルによる国民的アニメソングカバーコンテスト「愛踊祭~あいどるまつり~2016」の決勝大会が9月10日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで行われ、各エリアの代表に選ばれたアイドル10組が集結。昨年、同大会の決勝で涙をのんだ東北エリア代表・りんご娘が優勝に輝いた。

りんご娘は青森県弘前市を拠点に「音楽・芸能活動を通した地方からの情報発信と、地元青森の活性化、全国、海外の第1次産業をエンターテインメントで元気付けることを目標としている」グループで、現在のメンバーはとき王林ジョナゴールド彩香の4人。'00年7月の結成からメンバーの卒業・加入を重ね、その活動は16年目に突入している。

'15年の決勝大会時はとき王林の2人組だったりんご娘。美しいハーモニーに、173cm(とき)と170cm(王林)という抜群のスタイルを生かしたダンスで会場を魅了したものの、惜しくも優勝には届かなかった。

今大会にはジョナゴールド彩香を加えた4人で参加。東北エリア代表決定戦では、りんご娘の妹分ユニットで4人も過去に所属していたアルプスおとめらと激しい戦いを繰り広げ、2年連続で決勝大会へのチケットを勝ち取った。

2度目の挑戦で優勝を目指すりんご娘は、リンゴのかぶり物姿でステージに登場。「アルプス一万尺」に乗せた自己紹介ソング、オリジナル曲「なんぼめじゃ!アポーパイ」に続いて、「青森から来ました農業活性化アイドル・りんご娘です!」と津軽弁のイントネーションで元気にあいさつする。「どのグループよりも皆さんが一緒に楽しんでもらえるように、私たちも楽しんでいきたいと思います」と話し、課題曲の「すきすきソング」「オラはにんきもの」を歌い上げた。

歌唱後にMCの藤本美貴から「黄色い方(とき)が飯田(圭織)さんに見えて」と言われ、ときは「私、モーニング娘。さん大好きなのでうれしいです。ありがとうございます」と笑顔に。王林は「今回はバッチリで、『愛踊祭』に向けてすごくたくさん練習してきたので、あとは楽しむだけだなと思って、皆さんと楽しんでやらせていただきました」と、やり切った表情を見せた。

そして、全アイドルのステージが終わり、緊張の結果発表の時間に。今回から新設された、観客とインターネットでの投票数が最も多かったアイドルに送られる「ベストオーディエンス賞」でりんご娘の名前が呼ばれる。メンバーは驚き、王林が「ここで呼ばれると思っていなかったので、すごくビックリしています。皆さん、ありがとうございます」と喜んだ。だが、りんご娘にとって本当の歓喜はこの後訪れる。

審査員特別賞の「ベストボーカルパフォーマンス賞」「ベストダンスパフォーマンス賞」に続いて、ついに優勝者が発表される瞬間に。MCのヒャダインが「『愛踊祭~あいどるまつり~2016』、栄えある優勝者は…りんご娘!」と告げた瞬間、メンバーは4人で抱き合って喜びを爆発させる。

王林は「本当にうれしいです。青森に生まれて良かったなって思います」と、動揺しながらコメント。ときは「まだ信じられない気持ちでいっぱいなんですけど、りんご娘の'16年の目標がこの『愛踊祭』優勝だったので、ここで終わりじゃなくて、これから世界に羽ばたけるように活躍の幅を広げていきたいと思います」と、さらなる飛躍を誓う。

ジョナゴールドは「私と彩香は、りんご娘として初めて出た『愛踊祭』だったんですけど、去年のときさんと王林さん2人のりんご娘より4人の方が良かったよねって言ってくれる人が増えたらいいなと思います」と話し、彩香は「この景色を見られたのは、一緒に戦ったアイドルの皆さんや今日来てくださった皆さん、応援してくださった皆さんのおかげだと思っています。ぜひ、これからもりんご娘をもっともっと知って、応援していただけたらうれしいです」と感謝。

さらに、あらためて優勝を実感した王林が「4人になって、どうやって見せていけばいいのか?っていうので、すごく悩んだんです。今年の東北エリア代表決定戦はすごく激戦で、2位がアルプスおとめだったんですよ。すごく悔しいはずなのに、今日も(アルプスおとめは)来てくれていて。私たちが取った賞じゃなくて、応援してくれているファンの皆さんだったり、東北エリアで一緒に戦ったグループさんとか、皆さんのおかげだなと思って本当にうれしいです」と涙ながらに語った。

イベント後の囲み取材では、少し落ち着いたメンバーが「グループは違ったけど、去年から優勝を目指してきて、優勝できたことがすごくうれしいです」(ジョナゴールド)、「去年も出させてもらったんですけど、ここまで来るのに諦めたくなった気持ちもあったので、今回優勝できたことがまだ信じられないくらいです。これからもっと頑張れるように、みんなで成長していきたいと思います」(とき)、「去年は2人で参加させてもらって、絶対優勝するぞって参加して、みんなにすごく応援してもらったのに賞を取れなかったっていうのが、すごく悔しくて。今回、4人になったことで優勝できて、本当にうれしい」(王林)、「他の3人がいてくれたことが心の支えになって、ステージを思いっ切り楽しむことができました。優勝だけじゃなくベストオーディエンス賞も頂けて、本当にうれしく思います」(彩香)と、それぞれ優勝を噛み締める。

また、副賞として「musicるTV」(毎週月曜夜1:26-1:51ほかテレビ朝日系)マンスリーゲスト出演権も獲得。王林は「優勝するのがゴールじゃなくて、優勝した後に(審査員の)多田慎也さんに曲を書いていただいて、(審査員の)ミキティ―本物さんに振りを付けてもらうっていうのを目標にやってきているので。すごく図々しいことを言っていますが…(笑)」と野望も口に。

最後に、王林は「(弘前に帰ったら)岩木山に向かって『優勝したよ!』って叫びたいです。リンゴ農家さんも巡りたいし、青森の全県民の皆さんに『優勝しました! 皆さん、本当にありがとうございます』って伝えたいですね」と最高の笑顔を見せてくれた。

今回の審査員特別賞は「ベストボーカルパフォーマンス賞」「ベストダンスパフォーマンス賞」の2つ。「ベストボーカルパフォーマンス賞」にはアイドルネッサンス、ケミカル・リアクションが選ばれ、「賞が頂けるとは思ってもみなかったので、本当に驚いております。皆さん、本当にありがとうございます」(アイドルネッサンス・石野)、「ひそかに狙っていたので、すごくうれしいです」(ケミカル・リアクション、成沢舞香)と、それぞれ喜びを語る。

「ベストダンスパフォーマンス賞」にはROSARIO+CROSSを選出。リーダー・いまりは「びっくりです! 私たち、いつも本番前になると弱気になっちゃうグループなんですよ。昨年この『愛踊祭』に参加したことで私たちはデビューするきっかけを頂いたので、今年はこのベストダンスパフォーマンス賞が何かの大きなきっかけになるといいなと思います」と期待した。

ほか、惜しくも賞に届かなかったフルーレット、木更津発 仏恥義理アイドル C-Style、SPL∞ASH、Chuning Candy、フルーティー、原宿物語も、それぞれ見応えのあるパフォーマンスで楽しませてくれた。