フジテレビでは、9月21日(水)にピース・又吉直樹と、NEWSの加藤シゲアキがMCを務める物書きたちによるバラエティー「タイプライターズ~物書きの世界~」第4弾を放送。
同番組は芸人、アイドルとして活躍するかたわら小説作家としての顔を持つ又吉と加藤の2人が、ゲストに作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していくトークバラエティー。
第4弾のゲストは、'02年に「銃」で新潮新人賞を受賞しデビューした作家・中村文則。中村は鮮烈デビューの後も、'04年に「遮光」で野間文芸新人賞、'05年には「土の中の子供」で芥川賞、'10年には、「掏摸(スリ)」で大江健三郎賞を受賞。
さらに、「掏摸(スリ)」は英訳が米紙ウォールストリートジャーナルの年間ベスト10小説にも選ばれ、'14年、ノワール小説に貢献した作家に送られる米文学賞デイビッド・グディス賞を日本人で初めて受賞。
‘16年に最新作「私の消滅」でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞するなど、日本のみならず世界から注目を浴びる大人気作家だ。
そんな中村は又吉と加藤と共に東京・新橋の飲食店や、銀座のスポーツバーを巡りながら、さまざまな話に花を咲かせる。
実は、10年前から中村と交流があるという又吉。今回の収録前も中村から「(収録には)全裸で行けばいいんだよね?」という驚きのメールを送られてきたという。
そのメールからでも十分、中村の明るい性格が読み取れるが、以前又吉が中村からもらった「暗いことで人に迷惑を掛けるのをやめようと思って」という言葉が「僕も人前で暗くなるのをやめようと。その日から少し明るくなったんです。暗くなって周りに気を使わせないように気をつけるようになった」と人生を変えてくれたという。
さらに、中村は250個あるという悩みも告白。加藤も思わず「中村さんが小説になっている。歩く小説」と言ってしまうほどの、中村の“人間離れ”した創作姿勢に又吉と加藤も思わず「明日からやってみよう」と言わしめた。
「この世界にお客さんとして来ている感じがずっとあって、だったらみんなにいい思いをしてもらいたいなって思うんだよね。俺、何言っているんだろう(笑)。
でも、本当にそう思っていて、できればみんなが良くなってほしいなって。生きづらいと思っている人が、生きやすいとまでは思えなくても、このままでいいんだとか、そう思ってもらえるものを書きたい」と明かす中村の言葉一つ一つに優しい人間味を感じざるを得ない。
前回の放送から約8カ月ぶりとなる本番組。中村の素顔に迫った又吉と加藤が独創性豊かに言葉を紡いでいく第4弾にも注目したい。
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